榛名山ヒルクライムin高崎
購入価格: 6000 円 (エントロフィー)
『基本は良い大会だが、大会運営のタイムテーブルが全てを台無しにしている』
これは、私が第2回大会に参加した際の個人的な感想であり、
第1回や、今後の大会、他の方の意見とは異なりますので予めご承知おきください。
長くなるので、まず最初に要点をまとめます。
○ 良い所
・登り一辺倒のコースでなく、変化があって死ねる。(褒め言葉)
・会場が広い。キャパだけなら、+1000,2000 人追加でも余裕でいけるかも?
・参加賞?として、会場等で利用できる金券1000円が貰える
・イベントレースとしては珍しく?個人タイムトライアルがある
・スタッフの方々は、仕事きっちりで素晴しい!! お疲れさまです。
○ 要改善
・ともかくタイムテーブルがダメ。これに尽きる。
・待機場所からスタート場所が無駄に離れていて移動が gdgd。
・下山コースに、レース後の脚には厳しい登りがいくつか。。
・トイレはトータルの台数的にはほぼ問題ないが、色々なところにバラけて設置してあり、
選手待機場所にもっと近いところに集中してあった方が良い。
○ その他
・出展ブースは少なめ?
・スタート待機中、下山待機中にそれぞれパンクしている人が。。。
空気圧管理は気を付けましょう。
と、まぁこんな感じです。
総合すると、次回も同じタイムテーブルだったら参加をちょっと控えようかな、
ってくらいタイムテーブルの印象が悪い大会でした。
それ以外は、ほぼほぼ良い印象の方が強かったです。
以下、それぞれの項目についてだらだらと個人的感想を。
お時間の余裕のある方だけどうぞ。
--------------------------- 「 良い所」 ---------------------------
○登り一辺倒のコースでなく、変化があって死ねる。(褒め言葉)
コースに関しては、リンク先で blue_monkey さんがすでに書かれているので、
ここでは貧脚の私なりの目線で補足していきます。
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=9871&forum=124ちなみに blue_monkey さんの試走で「48分くらい」は、今大会の上位 5% ほどのタイムです。
また、試走で「48分くらい」ということは、レース本番ならもっと早いでしょう。
つまり、残りの 95% 以上の大多数の方と blue_monkey さんとはコースに対する印象が違うかなと思っています。
・ コース序盤 〜 初心者ゴール
全体のコース構成から考えれば、勾配は緩い方です。
ですが、それはコース終盤がアレなだけで、
貧脚には序盤も決して軽快に飛せるようなことはないです。
とはいえ、コース終盤に脚を残しておいたところで貧脚では終盤に活かせる場面はないので、
出しおしみをせずに回していくのが吉だと思います。
下手に出しおしみして序盤のタイムが遅くなると、
後半に挽回できるような箇所がほとんどないため全体のタイムが下がってしまいます。
・ コース中盤 〜 榛名神社
コース中盤は、勾配 1,2% 程度のかなり緩〜い区間があります。
ここにくる頃には脚も心臓も悲鳴を上げている状態ですが、ここは我慢。
乳酸出まくりでも回してください。ここを我慢して回すと、残りの坂もなんとか回せます。
逆にヘタって力を抜いてしまうと、残りの坂がつらいです。
なお、榛名神社手前は微妙にコースが分かりづらいです。
左に進むかなり緩い坂と、キツ目の坂の直進に分かれるのですが、
直進側は榛名神社です。榛名湖へは左に進んでください。
レースの時は誘導してくれるスタッフもいるので間違うことはないと思いますが、
初めて試走する場合はお間違いなく。
# 私は間違えました。。
・ コース終盤 〜 榛名湖
榛名神社手前を左に進んで少し行くと、激坂が待っています。
まぁ、激坂といっても普段なら登れないような坂ではないです。
が、ここに来るころにはもう脚も心臓も虫の息の状態で、本当に登っていきません。
ここは脚を着かないで進むことだけを考えて進みましょう。
この坂で一旦止ってしまうと、ビンディングを付け直すのが厄介です。
ともかく一番軽いギアのダンシングで乗りきってください。
その坂が終われば、後はなんとかなります。
といっても最後の最後までシンドイ坂がまっていますが。
本当にこのコースは 「ドS」 です。
距離 14.7km、平均斜度 6.0% だけ見ると、結構楽?なんて思えますが、
その実、勾配 1,2% 程度のかなり緩い坂が 2km 前後あり、
その分他の勾配が厳しくなっていて、特に終盤の勾配は
「この道を作ったのは誰だ!!」と怒鳴り込みたくなってしまうコースになっています。
まぁ、そのお陰で「登り一辺倒のコースでなく、変化があって死ねる」まさに
味わい深いコースになっているのかもしれませんが。。
○ 会場が広い。キャパだけなら、+1000,2000 人追加でも余裕でいけるかも?
会場はかなり広いグラウンドを利用しています。
流石に自動車の駐車場を敷地内に用意できるほど広くないですが、
選手待機場として利用していた面積はグラウンドの半分程度でした。
参加人数を増やすには会場のキャパだけでは駄目でしょうが、
重要な条件であることは間違いありません。
まぁ、募集人数を増やすのと、応募人数が増えるのは別の話ですが。。。
○ 参加賞?として、会場等で利用できる金券1000円が貰える
ゼッケンに会場等で利用できる1000円分の金券が付いています。
レース前日の受付とレース当日には、会場にいくつかのブースが出店しているので
金券を使うチャンスは十分あると思います。
基本的には弁当を買う人が多かったのではないかと思います。
ちなみに弁当は普通に美味しい弁当でした。
値段も観光地価格とかではなく、普通に売られている値段だったと思います。
また、他にも参加賞としてホイールライト (FERRIS WheeLED だと思います)が付いていました。
さらには、榛名神社の「お守り的な何か?」もあったり、
さらにさらに、完走証がクジになっていて、当たると景品がもらえます。
この確率が結構高かったらしく、完走証発行所から荷物を抱えながら出てくる人が多かったです。
まさに大番振舞いです。 こういった運がない私はもちろんハズレてますが。。。
ただ、ホイールライトに関しては在庫処分じゃね?と思わなくもなかったりします。
せめてもう少しハルヒル限定品的なものなら良かったかなと。
個人的には、タオルとかの方が無駄にならなくて良いなとも思うのですが、
今時タオルなんて100円ショップでも買えてしまうのでお得感はないですよね。
それに、自走で会場に行ってる場合は荷物になるし。。
下衆いかもしれないですが、
エントロフィーを安くしてくれるのがやっぱり一番良いですよね。(切実)
○ イベントレースとしては珍しく?個人タイムトライアルがある
レース前日の受付日に前哨戦?として、個人タイムトライアルがあります。
なお、この個人タイムトライアルはあくまでヒルクライムのおまけで、
個人タイムトライアルのみの受付はありません。
まぁ、もちろんタイムトライアルだけ出て、ヒルクライムは出ないってこともできますが。
ちなみに、この個人タイムトライアルはヒルクライムコースの自己申告タイムが60分以内(男子)、
という規定があります。これも自己申告なのでどうにでもできるのですが。。
私には60分はかなり厳しいタイムだったのと、前日は休足日にしたいと思ったので、
エントリーしませんでした。
でもタイムトライアルって経験がないので、一度は出てみたいですね。
○ スタッフの方々は、仕事きっちりで素晴しい!! お疲れさまです。
私はこういうイベントの裏方ってやったことがないんですが、
ほとんどがボランティアなんですよね。
もちろん派遣とか、バイトでちゃんお給料を貰って仕事としてやってる人も多いと思いますが、
かなりの人数は仕出し弁当くらいしかもらってないんじゃないかと思います。
いくら地元の観光産業発展?のためといっても、
自分だったら大して興味のないスポーツイベントのために貴重な休日を潰したくはないなと
思ってしまいます。
しかも自転車なんて、トラック競技や球技とかと違って会場内で競技が完結しないですから、
選手もすぐに目の前を通り過ぎて終ってしまいますしね。。
それを考えると、本当にスタッフの方々には頭が下ります。
もちろん何も修正すべき点がないのかと言えばそうではないです。
が、それは一部のスタッフ(大会を運営する上層部の人間だと思いますが)によるもので、
大部分のスタッフは「任された仕事」をきっちりこなしていたと思います。
ただ、その「任された仕事」の内容に問題があったんじゃないかと個人的には予想しています。
--------------------------- 「 要改善」 ---------------------------
○ ともかくタイムテーブルがダメ。これに尽きる。
大会のタイムテーブルは次の URL を参照してください。
http://www.haruna-hc.jp/guideline.html個人的に今回のタイムテーブルには、次の問題があると思っています。
・ 荷物預かり終了が 6:00 でレーススタートが 7:00、無駄に時間が空いている。
・ 下山用の整列開始 9:00 頃から、実際に下山開始 10:00 頃までの時間が長過ぎ。
・ 大会の売りとして、シャトルバス運行をアピールしていたが使い勝手の悪い時間帯で運行していて、
実質使えない。
これらの印象が個人的ものすごく悪いです。
他の良いところのプラス分を、これだけで相殺し総合的にはマイナスにしてしまっています。
無茶なスケジュールを立てて、スケジュール通りに進行できないのは問題ですが、
余裕を持ち過ぎる計画はそれ自体が既に 『×』 だと思います。
いくらまだ 2 回目で、かつ前回大会よりは参加人数が増えているからといって、
もう少しなんとかならんかったんか?と言いたいです。
もしこの規模のイベントを都内でやって、
こんなスケジュールで運営してたら間違いなくネット上でプチ祭り状態になってるよ。
ということで、以降簡単に説明を。
・ 荷物預かり終了が 6:00 でレーススタートが 7:00、無駄に時間が空いている。
この程度のスケジュールは良くあると思います。
じゃぁ、なにが問題かと言えば、それは大会実施時の気候にあります。
この大会は5月の中旬、具体的には 5/18 に実施されました。
5月といえば、年間を通しても数少ない自転車に乗りやすい時期でもあります。
が、それは昼間の話で 6:00 となると話が違います。
しかも、選手待機場所は山の麓でそこそこの標高があります。
ぶっちゃけまだ寒いです。実際、この日の最低気温は一桁でした。
その寒い状態で防寒着を預けて1時間も待機場所で待っていなければなりません。
正気の沙汰ではないです。
まぁこの日は運良く6:00 過ぎくらいから日が出てきてそこまで寒くはなかったですが、
それはあくまで運が良かっただけで曇りだったり風が吹いたりしてたら、
とてもじゃないですがスタート時間まで耐えられなかったでしょう。
だいたい荷物預かり終了が早すぎます。
荷物を載せて山頂まで運んで、引き渡し場所に並べるのにどれほどの時間を見積ってるんでしょうか?
あの程度の作業なら普通の引越し業者に頼めば半分くらいの時間で出来るんじゃないでしょうか?
あと、これはもろに個人的な理由なのですが、
私は朝が弱いので朝は10分でも20分でも寝ていたいです。
ですから、荷物預かり終了時間はできるだけ遅くにして欲しいです。。
・ 下山用の整列開始 9:00 頃から、実際に下山開始 10:00 頃までの時間が長過ぎ。
これは前述したことと大体同じですが、こっちはある意味でもっとヒドイです。
何が酷いって、山頂での待ち時間が長い人は2時間を越えてしまうことです。
大会のスタートは 7:00 です。で、早い人は 40 分ほどでゴールするため、8:00 前にはゴールです。
折角良いタイムで走っても、ゴール後に待っているのはクソ寒い中での長い待機時間です。
まぁ私はスタート時間もそこまで早くはなかったですし、
タイムもそんな早くないので待ち時間は 1 時間程度でした。
とはいえ、 1 時間でもかなりの苦痛でした。
何が苦痛かって、下山開始時間までには1時間もあるのに整列させ、
整列が終った後は下山開始場所まで少しずつ移動させるという意味不明な誘導。
下山の誘導開始は 9:30 くらいか始まり、じわじわ移動していって 10:15 位にようやく下山が始まりました。
コースが狭いんで、登ってくる選手と事後が起きないようにという配慮だったのかもしれないですが、
最後尾につけていたスタッフの車が通り過ぎた後にも、しばらくは下山が開始されなかったです。
いったいアレはなんだったんでしょう?
こっちは早く帰って疲れた体を休ませたいってのに、
なんでこんな意味不明な行動をさせられなアカンのん?
・ 大会の売りとして、シャトルバス運行をアピールしていたが使い勝手の悪い時間帯で運行していて、
実質使えない。
高崎駅からシャトルバスが前日と当日に運行されていました。
当日のシャトルバスは朝4:30 に出発します。
ちなみに、休日の早朝という時間帯を考えると、高崎駅から会場までは 5:00 くらいには着くはずです。
つまりシャトルバスに乗ると、寒空の下スタートまで 2 時間も待たされることになります。
一体誰が好き好んでこんなシャトルバスに乗るんでしょう?
申し込み時には、私も一応シャトルバスを利用しようかと思って申請はしておきましたが、
案内を見ると明かに使えない時間だったんでシャトルバスの利用はやめて完全自走に切り替えました。
運営側は何を考えてこんな時間帯にシャトルバスをセットしたんでしょうね?
まぁ、シャトルバスが渋滞に捕まって遅れるなんてシャレにもならないでしょうから、
少しは余裕を見るのも分からんでもないけど、これはいくらなんでも余裕を見るとかの
レベルではないでしょう。
○ 待機場所からスタート場所への移動が gdgd。
待機場所からスタート場所の榛名支所まで 1km ほどあります。
ここを誘導されながら移動するのですが、
進んだり止ったりで「結局どこまで連れていくんだ?」という感じです。
もちろん自転車に乗っていくので疲れる訳ではないのですが、スタート直前になんでここまで gdgd しなきゃならんのかと。
また、スタート場所までの間に補給食?のバナナを配ってくれたりしているのは有難いのですが、
それを捨てる場所がなかったりと、意味が分かりません。
なお、スタート地点に着くと、お偉いさんの簡単な挨拶の後、スターターによるカウントダウンでレース開始です。
スタート地点から計測開始地点までは、さほど距離はないです。
少なくとも、待機場所からスタート地点までの移動の方が長いです。
これならスタート位置は会場の中学校にして、後はパレード走行にすれば良いんじゃないかと思うのですが。。。
スタート地点を榛名支所にした意味は何かあるんでしょうか?
まぁ、運営側としては榛名支所の方が自分のテリトリーだからやり易いってのはあると思うんですが、
もう少しなんとかならんかったのかと。。。
○ 下山コースに、レース後の脚には厳しい登りがいくつか。。
下山コースは初心者ゴールあたりからレース時のコースとは別の道を下りていきます。
このコースが何気にキツイです。
何がキツイって、登りが数ヶ所あります。
レース時は登りのみだったのに、なんで下山時にまた登るんだろうと思いながらも登ります。
まぁ、キツイといってもそれほどでもないんですが、レース後の疲れた体には仲々シンドイものがあります。
もしかしたら、ゴールしてから下山開始するまで異様に間があったのは、
この坂を登らせるためだったんじゃないかと邪推したくなります。 って、さすがにそれは無いか。。
なお、下山専用のコース自体は走り易かったです。
○ トイレはトータルの台数的にはほぼ問題ないが、バラけて設置してあり、
選手待機場所にもっと近いところに集中してあった方が良い。
こういうイベントにつきものなのがトイレ渋滞問題ですが、このイベントでも例外に漏れず渋滞してました。
トレイの設置場所は、スタート前の待機場所近くと、少し離れた場所の 2 個所に設置されていました。
他にもいくつか点在していましたが、レース前の待機はこの 2 個所を使うことを想定して設置していたと思います。
ただ、少し離れた場所は、待機場所から 300m ほど離れているのでレース用のシューズで歩くと結構かかります。
スタート直前にそこを往復するのは結構リスクがあります。
もちろん、待機場所近くのトイレよりは空いているので並ぶ時間としては短いのかもしれないですが、
移動時間を考えた場合のリスクを考えるとちょっと使い勝手が悪いです。
また、待機場所近くのトイレは男性、女性用に分かれていました。
まぁ分けるのはいいんですが、台数比率を大会参加の男性、女性比率と合せて欲しいです。
明かに女性用トイレはガラガラで、男性用トイレは常に渋滞していました。
大会エントリ時に、男性、女性比率は分かるんだから、その辺りは考慮できるはずです。
一般的には女性用トイレの方が渋滞しがちですが、
ロードレースの場合ウェアを脱ぐ手間が男でも発生するんで、
男も女性並にトイレに時間がかかることが多いということを運営側は理解していないのでしょう。
--------------------------- 最後に ---------------------------
とまぁ、ぐだぐだと書いてきましたが、
2回目の大会ということを考えれば概ね良い大会だったと思います。
もちろん、改善点はきっちりを改善していって欲しいですが。
そのためにも、誰も見ないような個人のブログではなく、あえてここにレビューとして載せてもらっています。
大会運営の関係者の目に止まって少しでも次回以降の改善につながれば、と思います。
あと、個人的には渋川と高崎共同開催にして、渋川側から登るようにコースを設定してもらった方が
色々と都合が良いので、できればその辺りも検討してもらえたらなぁ、なんて思ったりもしてます。。。
コースの走り易さは間違いなく向上するはずです。
以上。
P.S.
アフォかという程、長い駄文ですみません。。。
最近ようやくタブレット環境を入手したんで、
セットアップしたエディター環境が長文を書く際どれほど使用に耐えられるものか試したかった、ってのもあって
ついついぐだぐだ書いてしまいました。
価格評価→★★★★☆ (参加賞で貰えるものの定価を考えるとお得)
評 価→★★☆☆☆(要改善)
<オプション>
年 式→ 2014 年 第2回大会