購入価格 ¥10000くらい@通販
「スゴイ」と言えば80年代後半のMTBブームの折、カナダのロッキーマウンテンのウェアなどを手がけていて、僕もパット付きの半ズボン等使ってました。ポップなデザインと実走派が求める機能性を両立したブランドとして人気があったと思います。今だとraphaなのかな?....
レースに出る訳でもなく、走行距離も大したことの無いホビーサイクリストたる当職としては、サイクリングウェアって割と保つので毎年買い替える訳ではないのですが、久しぶりにワードローブ総取っ替えしようと思い(主に体型面)、sugoiのRSショーツ購入してみました。
このショーツの売りは長距離でも疲れないことなのですが、届いた現物を見ると、パットの形状と厚みの変化に工夫がこらされており、また、パット自体に無数の小さな孔が設けられています(使用済みなので写真が無くて申し訳ありません)。
これらに順を追ってコメントします。使用距離は200kmくらいです。
【パッドについて】
厚みの変化は上述の通りですが、それ意外の見た目の違いとして、パッドそのものの範囲が広い様に見受けました。この為、実走時の使用感としても、サドルにかかる体重が均一に分散されている様で、驚く程軽い座り心地です。椅子ではなくソファに座っている様な感じとでも表現すれば良いでしょうか?ただし反面、サドルとのコンタクトが曖昧になるので、すこしふわふわしているというか、ある程度トルクをかけてペダリングする局面では、お尻が左右にぶれるとでもいうか、不思議な無重力感があります。こういうパッドの構成は、ひょっとすると、中抜きされていないスタンダードなサドルでこそ真価を発揮する様に設計されている気がしますが、私はSMPのccompositeを使っているので、サドルとのダイレクト感が損なわれている気がして違和感ありました。座骨がサドルのドコに落ちてるのか把握しづらく、また、パッドの範囲が(パールイズミの3Dより)広いため、太ももの内側部分もフワフワしていて、戸惑いました。SMPのコンポジットの利点は、正にこの内股に接する部分が細身かつ適度な湾曲で形成されていることに尽きると思うので、ちょっと残念でした。
【疲労感】
ところが、ガーミンでログをとってみると、パワーもアヴェレージの速度も有為な差が無い割に、疲労感は少なく。パッドの心地よさ、多少なりとも貢献しているのかなとは思います。コンタクトが希薄なのは、ライドの際のバイク全体の接地感みたいなものが感じられないこととほぼ同義で、走っていて少し心もとない気持ちはするものの、疲労感そのものは大幅に軽減されています。不思議です。
【通気性】
パッドに無数の孔と書きましたが、普段僕が走るコースにはちょっとした峠があります。ここを思い切り登ってみると、梅雨時期の高湿の気候下、背中に汗が流れる感覚はあるものの、お尻の蒙古斑がある付近は、スースーと涼しかったです。帰路の比較的高速の巡航でも、背面は負圧になるせいか、やはり腰より下の付近、丁度上着の後身頃の下端がスースーと涼しくて、このパッド全面に設けられた通気孔は効いてるなと思いました。これから気温があがるので、ますます効果が体感できるのではと思います。
【まとめ】
ジャージはライダーの体型や骨格だけでなく、サドルとの相性も大事になるんだなと勉強になったショーツです。おそらく、ちょいノリより、長距離高負荷で走ってもタレ無いとか、その辺を指向した製品の様に思えます。その片鱗は見えたんですが、どうもSMPのコンポジットとの相性は良く無い気がしました(骨盤直結みたいなダイレクト感が好きなので、、、)
尚、生地も縫製も大変しっかりしているので、長持ちするとは思いますし、ロングライドに痛みを感じる方等にはお薦めできるとは思います。
価格評価→★★★★☆(良心的だと思います)
評 価→★★★☆☆(サドルとの相性はあると思います)
<オプション>
年 式→
カタログ重量→N/A g(実測重量:未計測)