購入価格: 完成車付属品 ※GIANT SUITTO2
標準価格: ¥573 (税込)
『一気に多段変速できて意外にスポーティー。レバーが硬いのがかなり残念』
■手で握って捻って変速するレボシフトシフター
SHIMANO TOURNEY SL-RS45-7R レボシフトレバーは、ハンドルを握ったまま、親指と人差し指で捻って操作するシフトレバーだ。シマノでは、このタイプのシフターをレボシフトシフターと名付けている。
レボシフトシフターは、クロスバイクの中でも特に安価なものやATBによく採用されている。前方に捻ればシフトアップ、手前に捻ればシフトダウンという直感的な操作は初心者にも使いやすい。
グリップはレボシフトレバー対応のものを用意する必要がある。
■一気に多段変速できた
このシフトレバーの最大の特徴は、一気に多段変速できることだ。ラピッドファイアーのように1段変速させてもレバーが元の位置に戻らず、捻った段数だけ変速する。多段一気に変速するのは巻き取り(シフトダウン)だけでなく、解除(シフトアップ)も同様に行える。
シマノは説明書で1段ずつ変速するように指示しているような気がしたので調べてみたが、レボシフトシフターのユーザーマニュアルを見てもそのような記載はなかった。さすがに何段も一気に動かすと、ペダルがガクンとなって使いにくいので、実用的なのは2、3段くらいだ。
シマノのリアディレイラーALTUS RD-M310との組み合わせでは、一気に多段変速できることもあって意外にスポーティーだ。本格的なスポーツ走行ではないにしろ、スポーツバイクの面白さを知るきっかけになるポテンシャルを秘めていると感じた。
■レバーが硬くて軽く回せない
このシフトレバーの弱点はレバーが硬いことだ。とてもじゃないが、シマノのスポーツバイクの機能・用語解説にあるような親指と人差し指でツイストすることなんてできない。親指と人差し指と手のひらで掴んで手首を捻って回すというのが正確な表現だと思う。
このシフター自体が硬いのか、リアディレイラーが影響しているのか分からないが、もう少し軽い操作感なら変速操作が楽でもっと面白くなったはずだ。もしかしたら、手が滑って変速ミスしないように硬くなっているのかもしれないが、それにしても操作しづらい。
また、見た目がいかにも安っぽい。構造や材質でコストを下げ、デザインで質感を高めることをシマノには期待したいが、シマノは8速以下のコンポーネントについてはアップグレードさせず、従来品をずっと販売していくようだ。
■このシフターでもそれなりに楽しめる
スラムは10速用のグリップシフトを用意しているが、シマノはレボシフトシフターには全く力を入れていないようだ。私のクロスバイクに付けたいかどうかはともかく、ラピッドファイアーとは違った面白さがあるので、もうちょっと進化したレボシフトレバーを見てみたい気はする。
他にもスポーツバイクを所有している前提ということなら、このシフトレバーもそれなりに楽しめると思う。自分の自転車に付いている場合には、硬くてすぐにラピッドファイアーに交換したくなるはず。このシフトレバーが付いている自転車にどの程度性能を求めるかで満足度は異なる。SUITTO2はほぼノーマルのままのんびり走るので、それなりに満足している。
価格評価→★★★★★ (カタログで値段を知ってびっくり。メーカーがコストダウンに使いたがりそうだ)
評 価→★★★☆☆ (レバーが硬く、安っぽい外見。意外にスポーティーで面白いのでこの評価)
<オプション>
年 式→不明
カタログ重量→不明