購入価格 ¥250000(Wiggleにて 2013/5)
疑惑、いや、魅惑の3Kカーボンモノコックフレーム。
De Rosa R838 が我が家に来てちょうど1年。
デローザによると、このモデルは「エントリーレベル」とのこと。
事実、これには偽りなしである。
さて、私は今まで、健康のためにとママチャリに始まり、
そして何も知らずに買ってしまったマウンテンルック車。
これじゃダメだと、KONAのシマノ製油圧ディスクブレーキがついたクロスバイク。
で、自転車乗りたるものドロップハンドルのやつに乗らねばと勝手に思い始め、
これまたディスクブレーキ付きのKONA Honky-inc。
この頃になると遊びゴコロにも目覚めはじめ、
GIOS Feluca(現在はコンポーネント総取替えのFeluca改) なるミニベロに手を出すまでに。
今思えば、ある意味凄い愛車遍歴。
我ながら重量級な自転車ばかり乗ってきたものだ。
なので私は、坂と向い風が大嫌いになってしまっていた。
そんなある日、自転車が軽けりゃ坂もいけるんじゃネと思い、
次なる自転車探しを決意。
さて、どれにするか?
これまで自分の愛車の分解整備、調整等は独学で試行錯誤しながら習得。
それにあわせて、せっせと整備に必要な道具類も揃えてきました。
とある時、工具フェチでもある私は、カンパニョーロの専用工具を持ってないことに気がつく。
やはり、自転車人生を謳歌するにはカンパニョーロは外せないのではないか?と思うようになり、
次は「カンパ、カーボン、11速、そして完成車」のキーワードが。
当時ネットではR848とR838のフレームに関するある話題があがり、
よく目にするようになっていた。
このDeRosaのエントリーモデル「R838 Campagnolo Athena」
疑惑以外は私の条件にピッタリである。
ただ、デーラー車(2013モデル)は当時¥350000位。
さすがデローザ、噂のわりには、いや、噂通りに高い。
そんな時、英国のWiggleなる自転車通販のアマゾンみたいなショッピングサイトの存在を知る。
早速R838を見てみる。
安い!安いんだよ。デーラー車より¥100000も安い。
それにスターターキットなる
「DeRosaのボトル」
「DeRosaのサイクルキャップ」
「エリートのボトルケージ」
「ウェルゴのビンディングペダル」
「ノースウェーブのサングラス」
「エナジードリンク、フードセット」のセット付き。
始めて利用しようとしている高額な海外通販。
恐る恐るポチったのが昨日のように思いだされる。
押したら押したで、本当に日本の片田舎まで届くのだろうか?と不安もあった。
2、3日してメールと電話のやり取り(日本語OK)があり少し安心。
さらに数日後、ステータスが発送に(日本郵便の国際郵便のトラッキングが利用できます)。
税関で足止めされますが無事届いた時は、感無量。
二つの段ボール箱を受け取るのだが、軽い。値段は重量級なのに軽い。
これがカーボンの自転車かと思った瞬間でした。
ここからが今までの経験が活かされる。
英国で一旦は組み上げられるのだが、そのままでは箱詰めして空輸出来ないので、
ハンドル(ワイヤー付き)、シート&シートポスト、リヤディレイラー、タイヤ・ホイールは外されてきます。
ま、組み付けはさほど難しくもないので、ある程度の工具があれば組み上げられます。
ただ、カンパと言わず欧州のメーカーはトルクスを使っている場合があるので注意。
事前に工具の準備が必要になるかも。
変速機等の調整は一応済んでいますが、やはり微調整のスキルも必要です。
私は勉強がてら、バラせる所はばらして組み付け状態を確認しながら再組み付け。
あ、そうそう、デーラー車との違い。
まず、ボディーカラー。
私のは赤が基調の「レッド/カーボン」
DeRosaのハートの中の赤い色だと思われます。
個人的には海外モデルのデローザR838ほうが洒落たカラーリングだと思います。
そしてクランクはアテナのカーボン。これは嬉しかった。
ブレーキレバーもアテナのこちらはカーボン調かな。
ホイールがフルクラムのレーシング5。
こんなところです。
それから、私の DeRosa R838 は、45サイズ。
このフレームにハンドルステムは110mmがついてきた。
さすが身長164cmの私は、すごく長いと感じた。
私はイタリア人ほどリーチはないのでFSA エナジー ステム80mmに変更。
数日後に初乗り。
第一印象は漕ぎ出しが軽い。
私のサイクリングコースは、最初の10km区間(路面もやや悪い)は緩やかな登りが続きます。
軽さゆえの恩恵か?軽快に走らせることが出来る。
そして、これがカーボンの恩恵か?路面の微妙な凹凸も気にならない。
皆言っている路面の凹凸の衝撃を吸収するとはこのことかと!
昔、レーシングカートにはまっていた時期があって、
イタリア製の細いほうのクロモリフレームのカートをふと思い出した。
カートも初心者は小さい排気量、細いほうのフレームから始める。
改めて、自転車の素材としてカーボンが使われる理由をここに再発見した気分であった。
自転車は軽いのでカーボンで体感できるのであろう。
そして、これは50km位走行してから気がついたのだが、お尻が痛くない。
今まではお尻が痛くなってきて乗るのが嫌になってきたのだが、これならいける。
ただ軟らかいだけかというとそうでもなく、ペダルをスッと踏み込めば、グッと加速してくれる。
軽さもあるのだろうが、固さも持ち合わせている。
私が思うにクロモリは犬足、このデローザの3Kカーボンモノコックフレームは猫足。
フローリングの床での犬と猫のコーナリングを想像してみてください。
車で例えるなら、犬足はBMWのようで猫足はアルファロメオのようではないか。
すなわち、しなやかなのです。でも、腰砕けではない。
表現しづらいのですが、無難にくっついてくる感じがします。
...とにかく言えることは、乗りやすい。そして乗っていて楽しい。
こいつはイタリアでは作られていないが、イタリアの物は楽しくなけりゃ!
平地で走行している時は、知らず知らずににやけているかもしれない。
以前、Ferarri 355 スパイダーの助手席(もちろんオープンで)に乗せてもらったことがあるが、
自然と顔がにやけてくる。
そんな顔にさせるのがこの De Rosa R838。
ちなみにフレームナンバーが「XP-------」からはじまるカーボンモデルは、
イタリア以外の生産となるとの話を聞いたことがある(未確認)。
最近テレビ番組で私と色違いのピンクのデローザR838(2014モデル)を見る機会が増えた。
先日は番組内で女性のモデルの方が箱根の山を登っていた。
女性でも乗りやすいから本当に登れますよ。
あんなに坂道が嫌いだった私もこの一年で成長し、激坂にも果敢に挑むほどになったのだから。
噂に惑わされず購入して正解だったと思う。
これが「エントリーレベル」ならばこの上のモデルは?
と、次もデローザを選択したくなる「マイファースト DeRosa R838」です。
私も含め、これから本格的にロードバイクを始めようと思ってる人には、お勧めの一台です。
私は海外通販で購入しましたが、本格的に始めるならポジションだし等々、専門家のアドバイスも必要であると思います。
やはり、スポーツバイクの専門店などでの購入がお勧めです。
そして最後に、なかなか重い腰が上がらない唯一の難点は価格であろう。
「エントリーレベル」であれば「価格もエントリーレベルで」と、切に願います。。。
価格評価→★★★★★(Wiggleにて安く購入できたので)
評 価→★★★★★(乗ってて楽しい!)
<オプション>
年 式→2013
カタログ重量→ 7.8kg(実測重量 8.0kg位)