購入価格 ¥ 本体無料 (key = 500円くらい)
(クランク回転数1,000,000回以降はipbike key を購入すれば継続利用可)
商品ページ’(アプリストア)
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.iforpowell.android.ipbike&hl=jaマニュアル(公式)
http://www.iforpowell.com/cms/Android 用のサイクルコンピュータアプリ。
”IpSensorMan”というant+センサーの管理ソフトと連動して動作します。
心拍だけはbluetooth でもいいようです。なんでだ。
当初Garmin Edge810を購入しようかと思ったが非常に高いし、
スマホ買い替えの時期でもあったので、どうせならサイコンとして兼用したら
ゃすくつくかなーという安直な考えから導入。
・・・失敗したらGarminのセンサー本体だけ買おうと思っていました。。
なお購入したスマホは ant+ に対応したXperia Z1f(Docomo)。
これに加え、Garmin製のAnt+ スピードセンサー+HRセンサーを追加購入しています。
費用は55000円ほど。Garmin810J と別にAndroidを買うと10万超なので安くついた感じ。
2014GW期間中紀伊半島一周してきた際に利用し、うまい具合に機能していたのでレビューしてみます。
【まえおき】
Android サイコンアプリは結構たくさんありますが、
ipbike はそっけない見た目に対して豊富な表示項目・豊富なカスタマイズ製等、”超”高機能をウリにした製品。
他の製品は何故かケイデンスの計測ができなかったり、
一画面にあまり情報を表示できなかったりと問題があるが、ipbikeはそういうことは無いです。
【長所】
【機能が”超”豊富!!
最大のウリです。
正確なところはアプリストアを見たほうがいいけど、自分が使っているのは主に下記。
・スピード (Ant+ )
・ケイデンス (Ant+ )
・心拍 (Ant+ )
・上記3種の平均
・上記3種のxx秒平均
・上記3種のMAX値
・高度(Android内蔵計器だがそこそこ使える)
・勾配(Android内蔵計器なのでよく数値が暴れる。精度イマイチ)
・気温(Android気温を補正しているので精度は微妙。Garmin tempe というAnt+温度計が使えるらしい)
・仮想出力(簡易なパワー計測。精度は・・・ハードを使ったことないのでわかりません。)
・時間関係(ライド時間やペダリング時間、ペダリングをサボった時間(www)などが取得可)
・距離関係
・地図関係(GoogleMapやOpenstreetMap ,オフラインマップも使用可)
・GPSロガー(xperia z1fは相当な精度なので信頼できる)
・ログデータのファイル出力及び主要なサイト(strava 他多数) へのアップロード。
上記以外にもたくさんあるが、これらの項目をスマホの画面上に自由に配置できます。
項目の行数、列数に加え項目の大きさもカスタム可能。
スマホの画面は単品サイコンに比べ大きいので表示量は単品サイコンとは比較するだけ無駄です。
おまけに項目を絞りたい場合も予め複数の画面を用意しておけば切り替えることもできる・・・という万全ぶり。
【安定性について】
Garimin 810jの購入を見送った最大の理由が「安定性にかける」話を聞くことです。
2,300km一度に走るとフリーズしてしまうという・・・。
ipbikeは安定しています。(もっさりしたりすることは全くない。)
一日300kmは超えていないので完全な比較はできないですが、不安な感じは無いです。
【バッテリー】
Androidの宿命のバッテリー。
サイコンとして使いたいので、私は消費電力の激しい常時点灯モードで使用するという暴挙に出てます。
ただそれでも、地図機能を使うと減りが早くなるものの、
地図を使わなければ1時間で15%程度の減り、といったところ。
意外と減らない。
Xperia Z1f は2300mahかつ、4.3inch画面と比較的省電力な製品のためもあるけど及第点でしょう。
不安なら5000mah程度のバッテリーを持てば一日ライド程度なら十分です。
紀伊半島一周(2泊3日)では、太陽光発電パネル+13000mahバッテリーで余裕でした。
太陽光発電は凄いんです。これは別途レビューしたいところ。
【問題一覧】
・初期設定が究極にわかりづらい!!
初期セットアップは大変面倒でした。
仕事帰りにセットアップしてたら2,3日かかった乙。。
一応公式マニュアルもありますが勿論英語で、まとまってない感じもありわかりづらい。
メイン画面の長押しタップで表示項目の追加画面が出る、ってーのがわからず、かなり苦労しました。
一度理解できれば後は問題ないが、敷居を高くしてるのは間違いないです。
・見た目ダサい
見た目はもう少しどうにかならんの?ってレベルです。
画面自体は見やすいのでまあいいけど。
・地図はイマイチ
地図機能は地図表示とログの軌跡の表示のみで、ナビはできず。
私は大量に計器を表示させた結果画面の半分を覆っており、
地図をまともに表示できないのでオフにしています。
必要なときはGoogleMapやMapFan for Androidを使用すればよし。
・Ant+センサーの認識
センサーの値を長期間拾わないとスリープ状態に移行するのか、
多少走ったり、センサーのオフ/オンをしないとセンサーを認識しなくなってしまいます。
(これはもしかするとAnt+側の問題かもしれません)
何度か、気づかないまま発進していました。この状況でも速度だけはGPSで計測できるのが救いですかね?
・発進に時間がかかる
スマホをセットし、ipbikeを起動し、GPSとant+センサーを起動し、走行開始ボタンを押す・・・。
発進に手間かかります。
私はなれました。
・Ant+ 対応Androidは限られる。
現状ではAnt+に対応したスマホは少なく、最新型ではXperia 系と、Garaxyの一部?くらいです。
Z1の後継であるZ2 は対応しているので、安心が欲しいならXperiaでしょう。
※Xperia は商品リリース時のウリとしてAnt+対応を謳っている位なのでかなり積極的。
・スマホが危険にさらされる
当たり前ですがスマホをハンドルバーに括りつけることになるので、外れないよう固定が必要です。
ミノウラ製のハンドルバーホルダーを使っており高速域でも吹っ飛んでいったことは無いですが、
不安なのでしっかりとしたスマホカバーをつけています。おかげでちょっと重くなった・・・。
常時点灯モードはバッテリーのヘタリも早くなるでしょう。
最大の欠点です。
勿論置き忘れによる盗難も怖い。・・・がGarmin810 も盗難は怖い。
というかスマホならとり忘れないがGarmin810は忘れそう。
【その他】
スマートウォッチと連動したりできます。
他、muscel oxygen?(筋肉の酸素飽和度を計測できる代物らしい。多分室内向け)とも連動可とか。
想像もつかないほど多機能と思っといていいです。
【総評】
根本的な話としてAndoroidサイコンを本格的に使うとなるとお手軽とはいえません。
Ant+対応スマホ(ソフトによってはbluetoothでも良い)とセンサーが必要なのに加え、
初期セットアップの手間もかかります。
私のようにちょうどスマホを買い換える、という事情でもない限り
普通はやろうと思わないのではないでしょうか。
表示量の多さ、アップロード機能、長時間使用時の安定性が私にとって最大のウリですが、
そこまではイランといわれればそれまで。
物好き向けですね。
敢えて求めるには覚悟が必要。
でも使えれば不満もあるけど大体満足、というシロモノです。
一応、スマホに飽きたらAnt+対応機器(Garmin)に移行することもできます。
リソースは有効活用しましょうw
価格評価→★★★★★(総コストがGarmin 810より安いので)
評 価→★★★★☆(初期セットアップだけはひどい目にあった)