購入価格: ¥360 (税込) ※エーゼット楽天市場店
標準価格: ¥360 (税込)
『チェーンを自転車に取り付けたまま効率よく洗える自転車用の三面ブラシ』
■自転車のチェーンの幅に合わせた三面ブラシ
三面ブラシはチェーン専用のクリーニングブラシで、チェーンのプレート外側と内側を同時に洗えるように3カ所にブラシが付いている。
様々なメーカーから三面ブラシが出ているが、バイクのチェーン用のものを自転車用にして販売することもあるようだ。バイク用の三面ブラシで自転車のチェーンを洗うと、ブラシの幅が広くて使いづらいというレビューをいくつか見たことがある。だから、気にはなってはいたものの購入するには至らなかった。
AZから出ている三面ブラシもバイク用だったが、自転車に最適なブラシの幅が狭いものが新たに販売された。これなら使い勝手が良さそうだと考え、AZのケミカル等と共に注文した。このブラシは片側が三面ブラシ、反対側がロングブラシになっている。以下に三面ブラシ側とロングブラシ側の使用感を分けて書いた。

AZ 三面ブラシ (ブラシ幅5mm)。バイク用はブラシ幅1.5cm。
■チェーンを効率よく洗える三面ブラシ
チェーンを自転車に取り付けた状態では、三面ブラシ側は実に使いやすい。チェーンの三面を素早く同時に洗うことができ、プレートの内側や隙間の汚れもしっかりと落とせる。
ブラシ間の幅が5mmと狭いので、三面ブラシがチェーンを挟み込み、常に毛先をチェーンに押し付けた状態になる。だから、そんなに力を入れて擦らなくても、チェーンの汚れはきれいに落ちる。樹脂製のブラシの毛は細いが硬くてコシがあり、ブラシの毛が変形して戻るときに汚れをかき出してくれる。つまり、ブラシの毛のしなりを利用すれば擦り洗いしやすい。
このブラシはクランクを回転させながら洗うよりも、ブラシを左右に動かした方が丁寧にクリーニングできる。外プレートと内プレートの隙間やプレート内側の汚れをかき出すようなイメージでブラシを左右に小刻みに動かし、きれいになったらクランクを回転させて洗う場所を変える。これを何回か繰り返してきれいになった。
チェーンを外した状態では、チェーンを手で持ち上げて洗う必要がある。取り付けた状態と違ってチェーンが垂れ下がってしまうので、擦り洗いしにくい。チェーンを挟んで手で引っ張れば擦ることはできるが、トレーにチェーンを置いて普通のブラシで擦った方が作業しやすい。
三面ブラシはチェーンを取り付けたままの作業に向いている。三面ブラシの手軽さと効率の良さを生かす上でも、チェーンに取り付けたままでのクリーニングがおすすめだ。

ブラシ3本で同時に洗っているようなもの。ブラシ1本よりも遥かに効率よく洗える。
■ロングブラシは太くて硬いので使いにくい
三面ブラシ側が便利な一方で、ロングブラシはそれほど使いやすくない。こちらはバイク用に最適化したままなのか、ブラシの毛が太くて硬い。そのため、ブラシが元に戻る力が強く、スナップが利きすぎる気がした。三面ブラシよりもずっと弱い力で、サッサッと払うようにすれば少しは使いやすくなる。
また、ブラシの毛が太いため、チェーンのプレートの内側やスプロケの隙間には入りづらい。奥の汚れをかき出すのにちょうど良い長さなのに、太いブラシの毛が重なって入りにくいのが残念だ。毛が細ければ隙間を掃除しやすく、硬さもちょうど良くなって使いやすくなる。この点はメーカーに改良をお願いしたいところだ。

ブラシの毛の太さは、AZ 自転車用ギアクリーニングブラシセットと同じくらいの方が使いやすいと思う。
■三面ブラシ側だけでも使う価値がある
チェーンが十分にきれいになるかどうかは使うケミカルにもよるが、三面ブラシはチェーンを取り付けたまま手軽に効率よく洗浄する大きな助けになる。ロングブラシは使いにくいが、三面ブラシ側だけでも高く評価できる。
耐久性はブラシを擦る強さ次第だろう。今までのチェーンやスプロケ洗浄の経験から、強く擦るほどきれいになるわけではないし、強く擦るとブラシはすぐに使えなくなると考えている。軽い力で小刻みに動かして丁寧にを洗えば、ブラシの方も長持ちしてくれるはずだ。
だが、そこは低価格のエーゼット。早めに使えなくなったとしても、この値段ならすぐに買い替えやすい。このブラシは洗車の作業効率が上がるのでおすすめ。私はこれからも使い続けようと思う。
価格評価→★★★★★ (使いやすいブラシなのに、この値段なのが嬉しい)
評 価→★★★★☆ (ロングブラシが使いにくい点だけマイナス。三面ブラシは理想的)
<オプション>
年 式→2014年