購入価格: ¥389 (税込)
標準価格: ¥400 (税込)
『洗浄力が高い中速乾性のパーツクリーナー。金属パーツを徹底的にクリーニングするのにおすすめ』
■油汚れをじっくり溶解する超協力・中速乾性パーツクリーナー
私はAZのパーツクリーナーを島忠ホームズで買うことが多い。2014年5月現在、島忠ホームズに置いてあるAZのパーツクリーナーは主にPA001だが、大型店にはPA-002、PA-003が置いてあることもある。私が新たに手に入れたのは、中速乾性のPA-003だ。

AZ 超強力・中速乾パーツクリーナー 650ml PA-003
■PA003のテクニカルデータ ※AZのサイトから転載
メーカーサイトによるとテクニカルデータは以下の通り。ゴムや樹脂への影響が大きいが、その代わり金属の汚れをじっくりと強力に洗浄する。また、このスプレーは逆さ噴射も可能だ。
テクニカルデータ
速乾性: ★★★☆☆
噴射力: ★★★★★
低臭性: ★★★☆☆
洗浄性: ★★★★★+★
ゴム・プラスチック・樹脂への安全性: ★★☆☆☆

PA-002同様、缶にもテクニカルデータが表示されて分かりやすくなった。
■ハブのメンテナンスの際に使用
このパーツクリーナーの存在を知り、ハブのメンテナンスに使ってみたいと思った。速乾性の低いパーツクリーナーなら、グリスで汚れたシャフトやベアリングをトレイや瓶の中で洗浄するのに向いていると思ったからだ。
早速、ハブから取り出したシャフトやナットをステンレストレイの上に置き、パーツクリーナーを吹きかけてみた。すると、強力な噴射と溶解性の高さで、パーツがみるみるうちにきれいになっていく。
しかも、パーツが液体で濡れたままになっているので、ネジの溝に入り込んだグリスや汚れを浮き上がらせやすい。この状態でもほとんど汚れは落ちているが、トレイを傾けて液体に浸し、軽く歯ブラシで擦ったら隅々まできれいになった。
トレイに残った液体は瓶に入れ、ベアリングやナットを洗浄するのに使った。こちらは瓶を軽く振るだけできれいになる。
以前、ハブシャフトを他のパーツクリーナーで洗浄したときは、ハブシャフトのネジの溝に入ったフィニッシュラインの白いグリスが固まるだけで落としきることができず、固まった白いグリスをブラシや細い棒で搔き出すのに苦労した。
それに比べるとPA-003はAZの他のパーツクリーナーよりも明らかに洗浄力が高く、ネジの狭い隙間に入り込んだグリスも落としてくれる。金属パーツを徹底的に洗浄するのに、中速乾性で溶解性の高いPA-003は最適だと感じた。

シャフトのネジの溝に入り込んだ油汚れを浮かせるのに中速乾性は最適。
溶解性が高いので、瓶に入れてパーツを入れて洗うとすぐにきれいになる。
■場合によっては他のパーツクリーナーの方が良いことも
ただ、ハブの内部にこのパーツクリーナーは直接吹き付けていない。ハブのアルマイトにかけたくなかったからだ。だから、グリスを除去した後、パーツクリーナーをウェスにかけ、そのウェスでハブの内部を拭き取った。
ハブの内部の汚れを素早く落とすなら、攻撃性の低いPA-001を直接吹き付ける方が効率が良いが洗浄力では劣る。ここは洗浄力が強力で攻撃性の低いPA-002を用意しておくべきだったのかもしれない。
おそらく、このパーツクリーナーはゴムや樹脂、塗装に隣接するような部分には向いていない。自転車のフレームならBBシェル内部、塗装やアルマイト処理されたBB等には、表面処理への影響を考えて使わない方が無難だろう。

使うなら金属パーツだけにしておいた方が良さそうだ。
■AZらしいコスパの高さ。速乾性パーツクリーナーとの併用をおすすめ
金属パーツだけに限って言えば、このパーツクリーナーは非常に使いやすく、”超強力”と謳っているのも納得できる。中速乾性のPA-003と他の速乾性のパーツクリーナーを使い分ければメンテナンスは捗る。AZの速乾性のパーツクリーナーとの併用をおすすめしたい。
価格評価→★★★★★ (AZのパーツクリーナーの中では値段が高めだが、400円を切るので十分安いと思う)
評 価→★★★★★ (金属パーツの洗浄におすすめ。他のパーツクリーナーよりも高い洗浄力。中速乾性で汚れを落としやすい)
<オプション>
年 式→2014年
容 量→650ml