購入価格: ¥2,213 (税込)
標準価格: ¥2,634 (税込)
『クロスバイクのハブに最適。軽く滑らかな回転と高いシール性』
■トレッキング用のDEORE XTのフロントハブ
SHIMANO DEORE XT HB-T780は、トレッキングバイク用のフロントハブだ。クロスバイクの手組ホイールにこのハブを選んだ。Vブレーキ対応で、32Hと36H、カラーはシルバーとブラックがある。私のホイールに使っているのは32Hのブラックだ。
ハブシェルからクイックレリーズまで仕上げはアルマイトだ。DEORE XTのVブレーキBR-T780と同じく細かい梨地になっていて、汚れが目立ちにくい。半光沢のブラックは深みのある美しさで、DEORE XTのロゴが更に所有欲を満たす。
SHIMANO DEORE XT HB-T780 32H Black
■確実に固定できるクイックリリースレバー
クイックリリースでの固定はかっちりとした締め付けで確実だ。今思えば、SEEKのクイックリリースレバーは、レバーの受けの部品がカタカタ上下に動きやすく、しっかりと面で抑えられなかったようだ。ナット側は指がかけやすい形状で、どのくらい締め込んだかが分かりやすい。
私はクイックリリースレバーのナットをGIANT QR Light Holderに交換して使っているが、このライトホルダーのエンドの当たり面は鉄製だ。固定力や剛性感は付属のナットのときと変わらず使えている。
余談だがハブにロゴがあると、取り付けのときに左右が分かりやすくて便利だ。SEEK純正ホイールはロゴがなかったので、クイックリリースレバーとタイヤを外すと左右が分からなくなることがあった。
HB-T780、FH-T780のクイックリリースレバー
■軽くて滑らかな回転
ホイールを手で持って回転させると、非常に軽く滑らかに回転して気持ちがいい。空転時の回転は実際の走行とはあまり関係ないが、SEEK純正ホイールのごりごりした回転とは大違いだ。
ボールリテーナで保持されたベアリングや各部品の精度が効いているのか、実際の走行でも軽くて滑らかな回転だ。SEEK純正ホイールとの差は分かりにくいが、走行中にストレスを感じることなく快適だ。ホイール全体の剛性感にも貢献しているのだろう。
イメージ画像
■高いシール性
ホイールを使い始めて3ヶ月くらいになったので、ハブの内部をチェックしてみたくなった。このハブはロックナットを5mmアーレンキーで、玉押しを17mmのレンチで外す。ロックナットは硬く締まっていて、改めて強度の高そうな工具を購入し、KURE 556をスプレーして緩めた。
このハブはロックリングにOリングが取り付けられ、樹脂製のダストキャップをはめられるようになっている。更に玉押しにもゴムシールが付いていて、高いシール性が期待できる。まだ短い期間ではあるが、異物の混入は見られず、グリスは左右とものきれいな状態を保っていた。
また、このハブは各パーツの精度が高いおかげで、玉当たり調整がしやすい。玉押しを締め付けて止まったところから、わずかに調整するだけでちょうど良い締め付け加減になる。
SEEK純正ホイールではガタやゴリ感が出やすく、ちょうど良い締め付けにするのにかなり時間がかかったり、ゴリ感が残った状態になることが多かった。何度か練習して、このハブならシビアな玉当たり調整を強いられることもないと感じた。
高いシール性が期待できるダストキャップ、Oリング、ゴムシール
■軽く滑らかな回転を出来るだけ長く楽しみたい
もしかしたら、回転性能は下位グレードとそれほど変わらないかもしれない。しかし、ハブの内部を見て、高いシール性を実現するための工夫を知ると、このハブを選んで良かったと思う。私は今乗っているクロスバイクをできるだけ長く楽しみたいと思っているので、このハブの高いシール性は私の目的にも合っている。今のところ全く不満はない。軽くて滑らかな回転ができるだけ長く続いてくれれば嬉しく思う。
価格評価→★★★★★ (DEORE XTでもこの価格。コストパフォーマンスが高くておすすめ)
評 価→★★★★★ (軽く滑らかな回転。高いシール性、玉当たり調整しやすさ)
<オプション>
年 式→2011年
カタログ重量→212g (QRなし)