購入価格 $50 (直販サイトより、送料$14別途)
プレゼントに頂いたものです。いえいえ、頂いたものの値段を調べるなんてゲスなことをしたわけではなく、贈ってくれた人が好きなものを選んで良いというありがたいお言葉を下さったので、自分で申し出て購入して頂いたのです。
さて、チェーンキーパーとはなんぞや? という方も多いでしょうから、まずはその使用目的から簡単にご説明します。整備や洗車をする際、リアホイールを外すとチェーンにはテンションがかからなくなるので、だらりとチェーンステイにしなだれますよね。そのままクランクを空転させるとチェーンはガラガラとステイを擦って傷付けますので、指でチェーンを持ち上げるかウエスなどでステイを包んで保護しないとあっという間に塗装がガビガビに傷んでしまいます。地味なことですが、洗車や整備中にいちいちチェーンを持ち上げるのは不便で煩わしいので、予め持ち上げて保持してくれる道具がチェーンキーパーというわけです。↓実際はこんな使用イメージ。毎日立て続けに何台も洗車するレースメカニックには人気があるようですよ。
チェーンキーパー自体はそれほどメジャーな道具ではないと思いますが持っていれば結構重宝します、やっぱり楽ですから。実はチェーンキーパーには定番品があって、別途レビューしますがPedro'sのものが安価で人気です。機能的にはほとんど一緒なのですが、アルミ製にして外観の質感を高くしたものがこのButter b1。コロラドのボルダーにある小さな工房で作っているんだそうで、この存在についてはMootsのHPで知りました。そこではMootsロゴ入りのものが、本家サイトでは自社ロゴのみのものが購入できます。さすがにMootsだからといってチタン製だったりはしないようですが・・・
構造は単純です。回り止めのために四角く削った固定ナットにデルリン樹脂製で円形のチェーン受けとデバイス全体をドロップアウトに固定する為のシャフトつきノブがねじ込まれています。タケノコばねも付属。↓外側からの装着イメージ。
使い方は簡単、リアホイールを外したらだらんとしたチェーンの、リアディレーラーガイドプーリー上あたりをチェーンキーパーのチェーン受けに引っ掛け、固定ナットをフレームのドロップアウトに差し込めばチェーンとリアディレーラーにテンションがかかります。そのままの状態でノブを回せばチェーンキーパーはドロップアウトを挟み込んで固定され、手を離しても落ちなくなります。この構造と使い方ははPedro'sのものも完全に一緒。ただButter b1のほうはノブとナットがアルミビレットからのCNC削り出しですこぶる質感の高いものになっています。
機能のことだけを考えるとPedro'sのチェーンキーパーと全く変わらないですし、アルミ製部品の使い方も特に耐久性に影響するようなものではないので、b1をお勧めする要素があるかというと見た目のカッコ良さの他には特になかったりします。それと持ち運びをする前提ならこのb1はPedro'sの倍近い重量でずっしり重い(実測123g)ので、お勧めしません。私はこちらを自宅用、バッグに入れて運ぶ時に備えてPedro'sは車のトランクに載せっぱなしという使い分けをしています。Pedro'sのほうは大体$15前後で手に入りますし自宅で使えない理由も全く無いので、これ1個買う予算があったらPedro'sのものを3個買って自宅用とか輪行用とか使い分けたほうがずっと賢いでしょう…入れ物もちょっと洒落ているので、私のようにプレゼントで贈られると喜ばれる可能性は高いですね。
価格評価→★☆☆☆☆ (自腹切るかと問われるとちょっと無理ですよねぇ)
評 価→★★★★☆ (高いだけの事はあり質感は極上。ただPedro'sとの性能差はないに等しい)
年 式→ 2013
カタログ重量→ N/A (実測重量 123g)