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馬鹿野郎!
「どうせ続くかわからないからコストパフォーマンスのいい自転車を教えて」だの
「俺にはオーバースペック」だの、貴様それでも日本男児か!!
そんな軟弱な精神でこの未曽有の国難を乗り越え列強に伍していけると思っているのか!!
だが、心配することはない。
実は俺も自転車に乗り始めるまでは、お前らと同じように軟弱なもやしのようなつまらぬ男だった。
どうやらこの流れは俺の過去の経験について語り、お前らが心身を錬磨するための砥石とせねばならぬようだな・・・
それはある日、電波状況の良い縁側で「CBN BIKE FORUMS (
http://forums.cbnanashi.net/showthread.php?tid=751)」というサイトを見ていた時のことだ。
その日CBN BIKE FORUMSでは台湾のサイクリングエクスプレス(Cycling Express)社のロードバイク「Azzurri Forza Elite Carbon 105 Road Bike」のモニターレビューを募集していて、ちょっとした祭りになっていた。
しかし俺は、魅力的な話だとは思いつつも、勇気を出して参加の声を上げることができずにいた。
俺「はあ・・・Azzurri Forzaかっこいいなぁ・・・でも自分で組み立てとかメンテとかできるか不安だなあ・・・」
それを聞いていた俺のおじいちゃんが突然俺を平手打ちした。
おじいちゃんの手のひらは俺のあごを的確に捉え、俺の体は宙を舞い壁にたたきつけられた。
おじいちゃん「貴様それでも日本男児か!
男はやると決めたら、命を懸けてその試練に飛び込むものだ!!」
俺「でも、もし自分でどうにもならなくなってショップに持ち込んだら、
嫌な顔されたりロックタイトをめいっぱい塗りたくったあげく
樹齢三千年の屋久杉のような腕で全力でヘッドパーツを締め上げたりされて
いじめられるかもしれないじゃないか!」
おじいちゃん「馬鹿野郎!起こるかどうかもわからないことを恐れるとは何事だ!
できるかできないかじゃない、やるんだよ!!」
俺はやりもしないうちから恐れをなして逃げ腰になっていた自分自身を恥じた。
即座に、俺は「必勝」と書かれた鉢巻を締め、CBN BIKE FORUMSに参加表明を送信したのである。
おじいちゃんの平手打ちは痛みだけでなく、俺に必勝の精神をも吹き込んだのだ。
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【要点をまとめます】
第1弾:到着~組み立て
あれは4月1日の夜のことだ。
こんな箱で送られてきた。
発送しましたの連絡が3月27日だったので、要した日にちは5日ということになる。
これでもか!という緩衝材や段ボールとともに、コンパクトに箱詰めされていた。
丁寧な梱包。そのぶん、後片付けが大変である。
とりあえず乗れるように形にしてみる。
ここまで1時間程度。
やることは「前輪後輪を取り付ける」「シートポストを挿す」「ハンドル、ステムを取り付ける」
強いて挙げれば、ハンドル、ステムの取り付けはアヘッドシステムを理解した上で丁寧にやらなければならないことくらいだろうか。
前後輪ともタイヤ、チューブは装着済み(空気も入っていて、5気圧ほどを保持していた。飛行機は大丈夫?)後輪にスプロケ装着済み、
ブレーキ・変速機ともワイヤーは通されており、全く難しいことはない。
さっそく、そこらへんを少し乗ってみることにする。
・・・と、押して転がしていると違和感が。
なんと、前輪が大きく横フレしている。
最もフレが大きい個所ではブレーキアーチを開放してもシューが当たってしまう。
これではブレーキの調整のしようがない。
フレとり台も持っておらず、仕方がないのでRNC7完成車に付属していたR500を前輪のみ使用することにした。
今度こそ、そこらへんを少し乗ってみる。
・・・ハンドルが近い・・・
ママチャリのような操作感。(ここ10年くらいママチャリに乗ってないけど)
ポジション確認。
サドル高は68.7cm。
サドル後退幅は5cm。
あってる。
どうやら、とりあえずくっつけただけのハンドルポジションが原因か・・・
しかし、CBN BIKE FORUMSによるとトップチューブ長はホリゾンタル換算で523mmと、RNC7比で7mmしか違わない。
ステムも90mmのものがついており、そう特別短いわけでもない。
そう大きな違いは出ないはずだが・・・
そう思って、「サドル先端~上ハンドルの芯」と「サドル先端~ブラケット」までの長さを測ってみた。
RNC7 53.5 - 68
586UD 54.5 - 69.5
AZZURRI 50 - 63
(単位はcm)
複数台の自転車を使用する場合はポジションは同じにするのが基本だが、
私の場合、使っているパーツが違うため、全く同じポジションにするのが違和感がないとは限らない。
(とくにサドルとハンドルはそれが顕著である)
また、「土・日追いこんで疲労のたまった状態で月曜日の通勤」「重い荷物を背負っての通勤」という状況はよくあることであり、
それらを勘案して586UDに比べてRNC7はやや易しめのポジションになっている。
そうしようと思って数値を測ってそうしたのではなく、納得いく微調整をしていたらそうなった。
しかしそれにしても、RNC7比で上ハンが3.5cm、ブラケットに至っては5cmも近いとなると
これはもう誤差とか勘案とかいうレベルを超えている。
そこで、現在ローラー台に服務していて、ちょっとハンドル遠いな・・・と思っていたCAAD8から
120mmのステムを取り外して使用することにした。
すると、先述の「サドル先端~上ハンドルの芯」と「サドル先端~ブラケット」までの長さも
53.5 - 66.5
となった。
ブラケット、下ハンはやや近いと感じるものの、許容範囲である。
今後乗り込んでもどうしても納得がいかなかったら、少しハンドル下げるかな。
【製品、梱包について】
ブレーキ、変速機はもちろん、チェーン、スプロケに至るまでちゃんと105である。
梱包も過剰といえるほどに丁寧。包装を解いたあとのゴミの後始末が大変なくらい。
マイナス点はというと、フロントフォーク内側に小キズが。
それから、フレームのあちこちにカーボンとクリアの間と思われるムラが存在する。
これらが走行に影響を及ぼすとは考えにくいが、満足感には影響するかもしれない。
価格なりといえるし、大手のブランド料の理由ともいえるだろう。
また、付属のホイールのR500は大きく横フレしており、ブレーキシューを接触させずに走行することが不可能であった。
これはプラスでもマイナスでもないのだが、スプロケは11-28がついていた。
初めてのスプロケ構成。11なんか回せんよ・・・
まぁ、12-25がいいという判断になれば12-25は3つ持ってるし(なんで同じのばかり買っちゃったんだろう?w)
特に不都合はない。持ってない構成のスプロケが手に入ったということで前向きにとらえておくことにする。
・・・と、ここまで書いて、メーカーウェブサイトで確認してみたら、
スプロケは11-25がついてくることになってる・・・
ただし、私が応募した時から現在までに変更があった可能性は、ありうる。
【仮り組みについて】
いわゆる七分組み、八分組みの状態にしてくれている。
とりあえず形にするために私がやることは「前輪後輪を取り付ける」「シートポストを挿す」「ハンドル、ステムを取り付ける」だけ。
強いて注意点を挙げれば、ハンドル、ステムの取り付けはアヘッドシステムを理解した上で丁寧にやらなければならないことくらいだろうか。
前後輪ともタイヤ、チューブは装着済み(空気も入っていて、5気圧ほどを保持していた。飛行機は大丈夫?)後輪にスプロケ装着済み、ブレーキ・変速機ともワイヤーは通されており、全く難しいことはない。
しかしこれは、あくまでも「とりあえず形にする」話であって、そのまま走れるか、安全か、という話ではない。
●グリスを塗った方がいい場所を確認。
ヘッドチューブ内のベアリングにはグリスが入っていた。
ハンドル、ステム、ステムキャップのボルトには何も塗られていない様子。デュラグリスを塗った。
●ブレーキのセッティングを確認。
センターが少しずれていたのと、ブレーキシューの上下位置が良くなかったので調整。
ワイヤーの張りは適正であるものの、ワイヤーが長くてちょっとかっこ悪い。
ブレーキのセンター調整をするときに困ったこと。
ブレーキアーチをフォークに固定している(フォーク裏側からアクセスする)ボルトが回らない。
どうやらロックタイトをめいっぱい塗りたくったあげく樹齢三千年の屋久杉のような腕で全力で締め上げたに違いない。
これ以上力を加えるとネジ山をなめたりガクンとなったはずみでフォークを傷つけたりしそうなので断念、
表側の微調整ネジとシュー取り付けの微調整で何とかしたが、今後を考えると不安が残る。
●リアの変速が重い。要確認。
ちゃんと変速するのだが、私が今までに経験したことがないほどレバー操作が重い。
届く範囲でシリコンルブを塗布・・・あまり変わらず。
この長いワイヤーが引きを重くしているのかな。
ワイヤーカッターを持っていないので、今後の課題ということにする。
【最後に、購入を検討している方へ】
「重量はペダル込で8.7kg(もちろんホイールをはじめ、全てのパーツをノーマル時として)。
ここからホイールをC24にして、タイヤやサドルを軽い物にすると、8kgは切りそうである。
私の LOOK 586 UD が7.7kgであることを考えると、価格を考えるとけっこう善戦していると言えるだろう。」
「ショートリーチのハンドルも手伝って、思ったよりアップライト気味のポジションになりがち。サイズ選びは慎重に。」
「組み方はそれなり。ちゃんと自分で確認、組み直し、グリスアップ等しましょう。ハンドル、ブレーキ周りなど命に関わる所は特に慎重に!」
「スプロケの件は疑問。『仕様は予告なく変更することがあります』はよく使われる常套句だが、スプロケ構成は人によっては重要案件であろう。
気になる人は、購入前にお店に確認した方が良い。
また、お店は、記載したからには、それに忠実にしてほしい。」
価格評価→★★★★☆
評 価→★★★☆☆
<オプション>
2014年
実測重量8.7kg(ペダル込)
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【Cycling Express社 商品ページ】
Azzurri【アズーリ】Forza Elite Carbon 105 2013モデル
https://www.cyclingexpress.com/?lang=jp&p=productDia&proId=2368&=proName=Azzurri-Forza-Elite-Carbon-105-Road-Bike-2013&keyword=#readmore【以下、メーカーウェブサイトより抜粋】
http://www.azzurribikes.com/#!forza-elite/crdgFRAME FEATURES:
Lightweight, Stiff performance driven
‘Mega Watt Transfer’ Oversized Down-tube, Bottom bracket and Chain stays
‘Performance Fit’ Geometry combining Traditional and semi compact characteristics.
Uni - directional hand made and layered frame construction.
CORE mould carbon technology
1000g frame weight (medium)
SPECIFICATIONS:
Sizes: S,M,L,XL
Frame: HM Carbon 12K
Fork: Azzurri High Modulus Carbon with Carbon steerer (hand made)
Groupset: Shimano 105 5700
Shifters: Shimano 105 5700
Cranks: Shimano 105 50-34T (著者注:長さは170mmでした)
Cassette: Shimano 105 5700 11-25T
Front Derailleur: Shimano 105 5700
Rear Derailleur: Shimano 105 5700
Bottom Bracket: Shimano 105 5700
Chain: Shimano 105 5700
Brakes: Shimano 105 5700
Brake Levers: Shimano 105 5700
Wheelset: Shimano WH-R500 Wheelset
Tyres: Vittoria Zaffiro
Handlebar: FSA RD305NS
Stem : FSA
Saddle: Prologo Nago
Seat Post: FSA RK260
Headset: Integrated
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第2弾は「ノーマル状態での走行性能、使用感」
第3弾は「アップグレード」を予定しています。
本当は第1弾で「ノーマル状態での走行性能、使用感」まで入れようと思っていたのですが、
ここまででけっこうな長文になってしまったので分けることにしました。
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モニター製品提供:Cycling Express 製品ページ:
http://bit.ly/1pmf7D5Cycling Expressからのフィードバック この度はAZZURRI完成車のモニターレビューに御協力頂きまして誠に有難うございました。
また、お客様の貴重なご意見・ご感想を頂戴でき、スタッフ一同大変感謝しております。
まず、モニターレビュー用にお送りした完成車に不備がありました事、大変申し訳なく、
深く反省しております。
大変申し訳ございませんでした。
基本的に完成車に関しては出荷前に検査・検品を行った後に出荷を行い、
何か不具合があれば事前に倉庫側から各マーケット担当者に連絡が届く仕組みになっております。
レビュー時はちょうど、倉庫の人員補充の真っ只中で、
業務の引継ぎや上記ルールの徹底がきちんと行われていなかった可能性があり、
それが原因により本来考えられないミスが発生したと推測しております。
こちらレビューを受けまして、
今後に関しては点検時の各自チェックシートの項目拡充・保管の徹底、
報告・連絡等、社内コミュニケーションを向上させるため業務ルールを一新致しました。
また、今回のような異なるパーツが装着されていた場合は
カスタマーサポート宛に御連絡頂けましたら、クーポン等何らかの対応をさせて頂きます。
日本向けに本格展開を開始してまだ間も無く、
未だ発展途上の感も否めませんが、
お客様からのご意見・ご要望は即座に取り入れ
お客様のために より良いサービスの向上を目指して参りますので、
今後とも何卒サイクリングエクスプレスを御愛願の程、宜しくお願い致します。