購入価格: 完成車付属品 ※GIANT SUITTO2
標準価格: ¥1,828 (税込)
『ALTUSの7速・8速用のリアディレイラー。下位グレードでも目的や用途によっては十分な性能』
■ALTUSの7速・8速用のリアディレイラー
SHIMANO ALTUS RD-M310は、リア7速・8速に対応するMTB用のリアディレイラーだ。GIANT SUITTO2の標準で搭載されており、7速のリアディレイラーとして用いられている。主に軽快車向けのクロスバイクやATB等に付いていることが多いようだ。
ALTUSは9速モデルも出ているが、7速/8速用対応のモデルも2014年度のカタログで確認でき、ALIVIO、Aceraと共に7・8速用のモデルとして引き続き販売されている。
SHIMANO ALTUS RD-M310 シルバー。
■デザインと仕上げはチープ
デザインと仕上げは、GIANT SEEK R3に付いていたAcera RD-M360に似ている。9速化されたALTUSは最近のMTBコンポーネントの直線的でシャープなデザインなのに対し、RD-M310はダルいデザインでチープな印象を受ける。SHIMANOのロゴも一世代前の丸みのあるものだ。
リアディレイラー単体としては好みのデザインではないが、前かごの付いたSUITTO2との見た目の相性は悪くない。のんびり走る自転車には見た目のバランスがいいようだ。
RD-M360と同じようなデザイン。
■スマートケージ プーリープレート
RD-M310の最大の特徴が、スマートケージ プーリープレートだ。「13T/15Tの大径プーリーを装着することによって、大きなキャパシティを獲得、コンパクトなケージながら34Tローギアまでカバー。すっきりした外観をもたらします。また、路面とのクリアランスも確保するため、小径車、子供車への対応幅が広がりました」というのがシマノのサイトでの説明だ。
コンパクトなケージのおかげが、思ったよりもシャキッと変速する。シマノのレボシフターとチェーン、SRAMのスプロケとの組み合わせでは、軽くはないが確実に変速し、SUITTO2の街乗りにおいては実用性が高い。巻き取りではガチャリと、解除ではガッチャーンと大きな音が出るのが気になるが、このグレードでは仕方がないところか。
大径プーリーによるペダルの軽さやチェーンの抵抗の少なさは、SUITTO2の構成では感じることができなかった。GIANT SEEKに付いていたRD-M360のテンションプーリーよりも歯数が多い。構成は異なるものの、プーリーの違いは感じ取れなかった。
13Tのガイドプーリーと15Tのテンションプーリーが特徴的だ。
■大まかな印象はRD-M360と同じ
おおまかな印象は、7速・8速用のAcera RD-M360とほとんど変わらない。スピードを出してこまめに変速すると意外にスポーティーで、RD-M310も一応スポーツバイクのリアディレイラーであることは理解できる。スポーツバイクに目覚めるためのきっかけというか、まさに入門用という気がした。また、RD-M310を使って2年以上になるが、信頼性と耐久性の高さはさすがシマノで、今でも何の問題もなく使用できる。
使用感もRD-M360に通じるものがある。
■目的・用途によっては十分
スピードに緩急をつけて走ると色々と気になる点が出てくるが、SUITTO2で使う分には、不満な点の多くに目を瞑れるのが不思議なところだ。これはSUITTO2は主にのんびりと走るためのものと決めているからかもしれない。それならば、目的や用途によってはRD-M310でも十分とも言える。
SUITTO2は私の家の複数の人間が使うが、ディレイラーの性能が気になるのは私だけだ。自転車の性能にあまり興味はない、または、詳しくはないがサイクリングを楽しみたいという人なら、それなりに満足感が得られる可能性がある。RD-M310が取り付けられた自転車なら、これをそのまま使い続けるのも悪くないと思う。
価格評価→★★★☆☆ (買うほどのパーツではないが、付属しているならそのまま使えば良いと思う)
評 価→★★★☆☆ (目的・用途によっては十分な性能だが、スポーティーに走るには不満な点も多い)
<オプション>
年 式→不明
カタログ重量→不明