Altura/Dryline Bar bag
購入価格 5,966円(wiggle)2013年5月購入
○使用感想
着脱容易、便利至極、軽量頑丈、簡易防水
○購入契機
「勤続10周年記念二泊三日サイクリング」に際しての荷物収納用。サドルバッグでは容量不足だしリュックは背中汗が気になるしで、マップケースがついたフロントバッグを購入することにした。ほら、これなら今後の通勤にも使えますし(これは家族への言い訳…)
○選定条件
価格:あまり高額でないこと
簡略防水:大雨の中を走る予定はないので、完全防水でなくてもよい(完全防水だと荷物の取り出しが面倒になるという印象もあった)
設置:別途キャリア等が不要でアタッチメント等により簡単に着脱できるもの
容量:5-7L程度
この条件をもとにざっと見たところ、
・トピーク/ハンドルバードライバッグ、ツアーガイド ハンドルバー バッグ
・モンベル/ドライツーリングフロントバッグ (#1130222)
・リクセンカウル/KT811、オールラウンダーツーリング アタッチメント付き
・オルトリーブ/アルティメイト6 M プロ、同6 M クラシック 、同5 L クラシック
・ドイター/トレイルフロントバッグ
などが候補に挙がったが、価格や機能、デザイン等を総合的に判断して表題の商品購入に至った。
○商品構成
本体、マップケース、キャリアベルト(着脱可能)、着脱アダプター
○本体
色調;黒色と濃い灰色で地味、簡素なデザイン。大方の自転車に適合するのではないか。
外寸;幅27センチ、装着時前方の高さ21.5センチ、手前高さ20センチ、奥行き17センチ。ドロップハンドルの内側に収まるが、シマノの5600系105のようにシフトケーブルが手元変速機の横から出るタイプの場合は、変速バナナ等の部材を使用してケーブル向きを変える必要がある。また、バッグ側面がシフトレバー動作に干渉して多段操作(リア3段下げなど)がやりにくくなる場合もある。大丈夫、何回も動かせばよろしい。
内寸;幅26センチ、前方高さ19センチ、手前高さ16センチ、奥行き14センチ。底面は直角ではなくアールがついている。A4用紙であれば横二つ折で収納できる。
走行中などにすぐ取り出したい荷物を入れるのには、十分な容量。詰め込むといろいろ入るが、その分重くなって操作性は犠牲になる。私の場合、走行中にウィンドブレーカーを脱ぐ/着るなどの手放し走行はできなかった。大丈夫、停車中にすればよろしい。
蓋はかぶせて手前のベルクロテープ(長さ11センチ、幅2.5センチ)で留めて固定する。シンプルな方法で手間は少ないが、荷物をたくさん入れていてかぶせ方が不十分だと、段差等を乗り越えた衝撃で蓋が開いて中のものが飛び出すことがある。私の場合、食べる前のオニギリが2個行方不明になった。
内部には仕切りもポケットも秘密の小部屋も何もない、ごくシンプルな空間。パッキングセンスが問われるところである。
素材からみて、少々の雨なら大丈夫だろう。実際にシトシトとパラパラの中間ぐらいの降り方(時間雨量2mm)の雨中を5時間程度走行したが、内部の荷物に影響はなかった。商品名からしてメーカーは防水をうたっているようだが、豪雨のようなシビアコンディションだとどうなるか不明(使用していないので)。構造上、過度の期待は禁物と思われる。濡れると困るものは、何か対策を施しておいた方がよさそう。
○着脱方法
リクセンカウルの「クリックフィックス」アタッチメントをハンドルに取り付けて行う。商品にはノーマル用とオーバーサイズ用の二種類のブラケットが同梱されていた。アタッチメントはプラスドライバーと4ミリのアーレンキーで取り付ける。アタッチメントはしっかりと固定できて、荷物を詰め込んだ本体を装着してもずれることなく、本体の着脱もボタン一つで容易だった。
○マップケース
全体を広げると幅27.5センチ、長さ32.5センチ。四方が溶着されたビニル袋といった外観で、一端にある切れ込みから地図等を差し込み、二回折り返してベルクロで留め、蓋前方上端のベルクロと二個のホック、蓋上面後方中央のベルクロとで固定する。「厳重な封入」などではなく、「軽量で簡易」という方法だが必要十分。ただし、強雨の中を走行すると浸水するかも知れない。
下りなどで時速30km以上の速度が出ると後端がバタバタし始めるが、そんな速度で地図を見ることはないので問題ない。
マップケースの有効サイズは蓋の上面サイズと同じで幅16センチ、長さ25センチ程度。A4用紙を横置きにして右余白を4センチ程度とると、適切な大きさになる。
停車しての食事時にはテーブルにもなる
○前部小袋
本体前方に一部がメッシュのポケットがある。幅26センチ、高さ13センチ。わずかにマチがあり、上部はゴムとベルクロ固定となっている。中央にあるロゴは反射素材プリント。このポケットはそれほど大きくないし、走行中に手を伸ばしても取り出しにくい場所にあり、何を入れるといいのか私は未だに思いつけないでいる。現在のところ、その上側にある「LEDループ」に交通安全のお守りをつけてポケットの中に入れているほか、ショルダーベルトを入れている。
○肩掛紐
着脱可能なストラップは長さ調節が可能で肩部分にパッドがあり、自転車から本体を取り外して持ち運ぶのに便利だった。というか本体には持ち手はまったくないため、これを使用しない場合は小脇に抱える必要がある。
○重量
本体650グラム、マップケース47グラム、ショルダーベルト66グラム
○その他
(1)「フロントバッグ」はいわゆる和製英語なのか?知らなかった。海外通信販売サイトなどを見ると「バーバッグ」と呼ばれているようだ。
(2)このメーカーはどのように発音すればよいのか。「アルトゥラ」か。それとも「アッラー」か。
(3)フロントバッグを導入するとステムのハンドル上部にライトやメーターやGPSナビ等が設置できなくなる、ことがある。私は大丈夫だったが、人によっては重大問題である。
(4)このバッグを装着してマップケースに地図を入れると、自転車のたたずまいがそれまでの「レース用機材」から「旅を共にする相棒」へと変わるような気がする。一秒一刻を争う世界から、「石田ゆうすけ」的世界へと…どっか遠くまで行きたいナー
価格評価→★★★★★安い
評 価→★★★★★便利