購入価格 ¥失念
パールイズミが初めてウインドブレークタイツを世に問うたのは2002年頃だったように記憶しています。しかし、フィット感に乏しく、腰周りがゴワゴワのボヨボヨ。しかも寸足らず。パールのタイツは何でこんなに寸足らずなのか?という積年の疑問の末、ウインドブレークタイツのXLサイズをプラス4センチで特注製作してもらったのが、コレ。2007年初頭の話です。パールイズミによると、長さが足りないという声は少なくなかったようで、これを受けて翌シーズン、まずはブライトタイツでXL、Lサイズにプラス4センチ仕様のTXLとTLが設定されました。選択の幅が拡がるというのは選ぶ側にとっては結構な話です。このTXLのおかげで3Lタイツを選択せずに済ませるようになった人もいるのでは?
で、この旧6000系のウインドブレークタイツ。パッドがごく普通の形状のSMTというやつで、今見ると古風です。そして暖かさは現行品の6000-3D ブライトウィンドブレークタイツとほぼ同等で、大変暖かい。ワタシ的には氷点下5℃でも全然、問題なしです。
となると、フィット感のダメ加減が惜しい・・・
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でも、諦める必要はありません。嘆く前に改造!
タイツを観察すると、左右の脚の背面に一筋の縫い目が足首からパッドの脇をかすめて一番上まで続いています(途中のひざ裏パネルで中断されますが)。この縫い目を詰めてしまいましょう。
裏返してタイツを履き、どこをどれだけ詰めるか、熟考します。で、マチ針でこんな風に新たな縫線を描きます。
ちょっとゴミっぽい画像で申し訳ない
で、ミシンでガ~っと縫います。このとき、伸縮可能な縫い目パターンを選択します。縫い綴じながら切れ端を落とせるロックミシンがあると便利ですが、安ミシンで旧式タイプでも特に問題はありません。なお、ミシン糸は60番、針は11番を使っています。60番糸とか11番針というのは、スポークでいえば#15みたいなもんです。(何て怪しげな喩えなんだ!!)
難しくはありません
旧品と比較してフィット感が各段に向上している現行品の6000-3Dブライトウィンドブレークタイツは下の画像で右側ですが、コレと比べるとこんな感じで、改造の結果、左の旧品のシルエットが現行品に近づいていると思います。足首付近のフィット感は改造旧品が上です。
現行品(右)よりもよろしいかも?
タイトなシルエットを得た旧6000系は、新たな命を吹き込まれ、今でも活躍中です。自分に合わせて改造した結果、着心地もまるで別物のように向上してしまいました。この手の改造は、街のお直し手芸店でもやってくれますので、興味のある方は、どうぞ!
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ところでこの旧品、もう7年前の製品ですが、厳冬期しか使わないので全然擦り切れません。じゃ、新しいヤツを買わなくてもよかったじゃないか、ということになりますが、確かにそうです。
というわけで少なくとも今後10年、厳冬期用タイツは買わないでしょう。
(その頃ジテンシャに乗っているんですかねぇ??)
価格評価→★★★★★(ただし改造後)
評 価→★★★★★究極のフィット感!(ただし改造後)
年 式→2007