購入価格: ¥1,917 (税込) ※サイクリング・エクスプレス
標準価格: ¥2,400 (税込)
『加工精度が高く作業しやすいBB取り付けツール。BBへのダメージも最小限』
■様々なメーカーのBBに対応
LEZYLE EXBBT-SOC TOOLはSHIMANO HOLLOWTECH2のような外部ボトムブラケットを取り付けるための工具だ。Chris KingのBBと同時に手に入れた。BBカップの全周を保持するタイプのもので、鍛造、CNC加工で高精度に作られている。
今まではSHIMANOの純正工具TL-FC32を使っていたが、BBカップの溝を舐めやすく、特にSRAM TEAM BBに使うと傷だらけになった。さすがにChris KingにTL-FC32は使いたくないので、高精度かつChris King対応を謳っているこの工具を選択した。
対応BB: Campagnolo、Chris King、FSA,、Phil Wood、Race Face,、Shimano、SRAM、Truvativ
※メーカーサイトより抜粋
・LEZYNE EXBBT-SOC TOOL
■ラチェットハンドルと組み合わせると作業しやすい
この工具は長さが335mmのLZYLEのCNCロッドや3/8”のラチェットハンドルと組み合わせて使う。裏側には六角形の突起があるので、モンキーレンチ等で回すこともできそうだ。
私は3/8”のラチェットハンドルを持っていないので、家にある1/2”のラチェットハンドルと差込角3/8”→1/2”の変換アダプタを使ってこの工具を使った。結果的に変換アダプタのおかげで、チェーンステーとのクリアランスを大きく取ることができ、チェーンステーとの干渉を気にしなくて済んだ。
ラチェットハンドルと組み合わせると、作業しやすい角度で締め付けられるので、TL-FC32よりも圧倒的に使いやすい。また、私の使った1/2”のラチェットハンドルは約25cmの長さのおかげでトルクをかけやすく、SRAMのBBを簡単に素早く外すことができた。逆に取り付けるときはトルクをかけ過ぎないように気をつけた。
・左: 1/2"ラチェットハンドルに変換アダプタで取り付け ※写真は取り付けイメージ
右: 家にあるモーターレンチでもつかむことができた。
■SRAMのBBでは精度の高さを実感
この工具をSRAMのBBにはめるとほとんどガタがなく、BBカップ全周を確実に保持し、キッチリと高い精度で加工されているのがわかる。SHIMANOではまだ使っていないが、こちらもBBをガッチリ掴んでくれそうだ。SRAMは頻繁にグリスアップする仕様で、BBをフレームから外したほうがグリスアップしやすいのだが、この工具ならTL-FC32と違ってBBが傷だらけになることはなさそうだ。
・TL-FC32でSRAMのBBを何度か付け外しすると、傷だらけになってしまう。
■Chris KingのBBに使う場合には注意が必要
この工具はBBのはまる窪みが深いので、先端に丸みがあるChris KingのBBカップの奥の溝に噛ませられる。だが、BBの先端の丸みのせいで工具がズレやすい。モンキーレンチではもっとズレやすそうだ。工具がズレたまま力を加えるとBBが傷ついたりしそうなので、もう片方の手を添えてBBに密着させながら締め付けた。また、SRAMよりもわずかにガタが大きく、工具のズレやすさもあって、SRAMほどしっかり保持することはできなかった。
とはいえ、実際に取り付けると締め付けの痕も目立つほどではなく、十分にきれいな状態だ。これ以上の仕上がりや作業しやすさを求めるなら、もしかしたらChris King External BB Cup Toolのような専用工具のほうがいいのかもしれない。
左: 取り付けたChris KingのBB 右: Chris KingはBBカップの先が細い
■最初からこの工具にすればよかった
Chris Kingは取り付けに注意が必要だが、BBの交換作業を通して、工具の精度の高さや作業しやすさを実感することができた。FC-TL32のような切り欠きのあるタイプのBB工具から買い換えると使いやすさに驚くと思う。BBは頻繁に取り付けるものではないと思ってFC-TL32にしたのだが、SRAMのBBのグリスアップや錆びたSM-BB51の交換等、BB工具の活躍の機会は意外に多かった。別途ラチェットハンドルやCNCロッドが要るものの、BBへのダメージを最小限にして取り付けたい人にもオススメの工具だ。
価格評価→★★★★☆ (この使いやすさと精度なら高くはない。かなり長い間使えるはず)
評 価→★★★★★ (大満足。精度が高く作業しやすい。BBへのダメージも最小限)