・購入価格
¥8,000
・使用環境
ロングライド、通勤、トレイル
30,000km以上使用
・周辺パーツ
クリート : SM-SH51(シングルリリース)
ペダル : PD-M9000, M785, A600, etc…

シマノの三世代ほど前のSPDシューズです。カタログ上はオフロードスポーツ用に分類されていましたが、ロードでのロングライドをメインにMTBでの山サイまで、全てこの一足を使っていました。
後継のM089が出たあとは廃番となり、現在はME3(SH-ME300)が直系となるようです。
ロードでのロングライドから毎日の通勤、MTBでの山サイまで、6年弱年で3万キロは優に超える距離を走り、ついにこの度退役することになりました。
性能のレビューと言うよりは、経年劣化による破損の記録がメインです。丈夫な靴選びの参考になればと思います。
◆経年劣化・破損箇所
基本的に、本当に頑丈なシューズでした。使用4年2万キロ半ばまでは機能的なダメージは全く無し。以下に挙げるのは3万キロ前後で徐々に目立ってきた箇所です。
・両足外側のメッシュ(?)部

クリートの脱着の際に小指が当たる部分です。脱着時にかかる変形の負荷も大きく、最初小さかった破れが徐々に大きくなってきました。それに連れて脱着時に中の足だけ動いて靴が置いてけぼりになるような形になり追従感が落ちてしまいました。
・ラチェットレール側のベロ付け根

これは使用者の不注意の面もあるのですが、マジックテープが離れきっていない状態でラチェット部を大きく開くと生地の縫い目に大きな負荷がかかり、そこから次第に裂けていきました。一度裂けると小さな拍子に一気にベロっと行ってしまいます。
・ラチェット機構
ラチェットそのものも、締め付けは問題なくできるのですが解除ができずにスタック状態になることが稀に起きるようになりました。レールが使用に伴う劣化で変形してリリースの爪を押し込んだ際に噛み込んでしまう形です。仕方なく無理やり足を引き抜く事態に何度か陥りました。
・ソール、クリート周辺

ソールの削れ具合はこんな感じです。厳密に言えばシューズのレビューからは離れますが、恐ろしいのはこのクリート、購入直後から一切変えた記憶が無いんですよね…
もちろんガリガリに削れているので固定力は多少落ちていますが意図しないタイミングで外れることはついぞ最後までありませんでした。
◆総評
自分の自転車生活の足元を支え続けてくれた功労者です。ある意味愛車以上の付き合い。パーツでは頑強丈夫の誉れ高いシマノですが、シューズも負けていません。
ただ、新しいシューズに変えて思ったのは、やっぱりそれなりにヘタってはいたんだなということ。ヨレて破れたアッパーはペダリング効率を落としていたし、ガタの来たクリートは外れないまでもかなりのパワーロスになっていたはず。
道具として最適なパフォーマンスを発揮できる所謂「美味しい時期」と、とりあえず「使える」限界、その見極めも大事だなと実感しました。
価格評価→★★★★★(これだけ使えれば文句なし)
評 価→★★★★☆(もっと軽く耐久性はこのままで、は無理かな…)