ちょっと古いが、Bikerumorが行ったMTBでのチェーンの耐久性テストが面白いので紹介。1マイル=1.61kmなので、621マイル=1000km。
http://www.bikerumor.com/2013/02/19/bikerumor-shimano-chainwear-challenge-the-results/同じMTB6台に、9速のXTと10速のXTを組み込み、6人で使用。50~100マイルごとにチェーンの伸びを測定していくというもので、長年議論の的になっている9速と10速のチェーンはどっちが実用下で高耐久か決めてしまおうというもの。0.8mm伸びた時点での走行距離を結果としている。
最終的な結果は、10速チェーンの圧勝。最も長持ちした9速チェーンと最も短命だった10速チェーンでさえ225マイルの差があり、10速チェーンの内2名は1000マイルを突破している。グラフ中Bob(9速)とChris(10速)は同じようなレベルのエンデューロライダーだが、Bobが667マイル、Chrisが1137マイルと470マイルの差が開いた。
9速チェーンの内、1名はアウターに掛けたままチェーンを岩にヒットして切ってしまっているので極端に短い結果になっているが、残り2名でも最も長持ちしたもので727マイルとなっている。
以上がテストの内容と結果。
一般的には、幅が狭くなっている事もあり9速チェーンの方が耐久性が高いとされており、9速ユーザーが耐久性の低下を嫌って10速に移行しないという事も聞いた事がある。しかし、シマノのドライブトレインで統一した場合は圧倒的に10速の方が高耐久になっており、寧ろ9速を使い続ける方が維持費が掛かるという結果となった。つまり、9速はこれから入手性が低下していき、尚且つ消耗品の交換頻度が高い事になる。
他社のチェーンだとまた違った結果になるのだろうが、3台ずつ似た環境でテストして、上位3台が全て10速という事は、純正チェーンを使う場合は10速の方が長持ちというのは間違いないと言っても良いだろう。
評 価→★★★★★(興味深い)