購入価格 ¥4000
Ritcheyの新作ライン、WCS Trailのステム。Ritchey初の90度アングルで、ロードに採用している260度クランプに近い220度クランプとなっている。ハードテールのMTB用に90mmを購入した。
元々ロードでWCS Carbonシリーズを使用しているが、このWCS Trailも非常に良い感じに仕上がっており、グラフィックもRitcheyらしさを残しつつトレンドに沿ったデザイン。全く性能には関係無いが、フェイスプレートの正面だけ切削加工してあり非常に美しい。
組み付けは少々癖があり、180度クランプとは違いハンドルをステムに通すように取り付ける必要がある。この際ハンドルの種類によってはプリントが邪魔で引っかかることがある。写真のNinerのハンドルがまさにそうで、クランプ部横のプリントに厚みがあり、プリントが引っかかると傷が付くので、丁寧に作業するかそういったハンドルと組み合わせないようにした方が良い。クランプ精度は非常に良く、ハンドルをセットすると遊びはほぼ無い。
ボルトはフレーム側から締める構造になっている。フェイスプレートの角度決めが普通のステムより難しいので、隙間を確認しながら作業する事をおすすめする。ボルトが斜めになりやすいように感じた。また、上側はどんなレンチでも締められるが、下側はスペースの関係でかなり締めにくいので、ボールポイントのレンチがあった方が良い。コラム側は写真の通りオフセットされているのだが、これのお蔭でT字レンチがシフターに引っかからないので非常に締めやすかった。構造上の関係でこうなっているのかは分からないが、全てのステムがこうあって欲しいぐらいだ。コラムクランプ部のスタックハイトは45mmと少々高めなので、ギリギリまでコラムを切っている人は注意されたし。
実際の使用感だが、前輪を足で挟んでハンドルを抉ると若干柔らかいようにも思うが、フォークやヘッド周りの剛性も影響してくるので一概にステムが柔らかいとは言い切れない。普通に乗っている分には柔らかいとは思わないので、特に気にしていない。MTB用ステムとしては軽量な方だが、ボディはボックス形状なので、強度はある方だと思う。
デザインが良く軽量なので、割と少ない90度ステムユーザーには朗報だろう。Ritcheyのコントロール系は全体的に仕上がりが良いので、ハンドル・ステム・シートポストを同ブランドで揃えたい場合はおすすめだ。
価格評価→★★★★☆(なぜか安売りされていたので)
評 価→★★★★★(良く考えられていると思う
<オプション>
実測重量 135g(90mm)