購入価格 ¥5830
CATEYEのVOLT300です。秋から春の休日未明ランに使おうと思い、2015年9月に購入しました。
VOLT300はすでにCBNレビューでも取り上げられ、明るさ、ランタイム、軽さなどに関しては言い尽くされた感があります。
・・・反射鏡径は18mmほどしかありません・・・小さい!
モバイル情報家電から電気自動車まで各種用途に大量に使用され、価格も一気にお手頃になっている18650タイプのリチウムイオン電池ありきのデザインです。ものすごくコンパクトです。まあ、普段使っているライトが同社の単三×4本の540RCで、これが結構な大きさなので尚更、コンパクトさが際立ちます。
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通常の夜間使用を想定した場合、最大光度設定であれば光量自体は十分です。漆黒の闇に包まれる山中でも大丈夫です。ただし、2車線の山岳道路の峠越えの場合、スピードが出るような場面で40km/h以上の速度で下るならば、野生動物の活動時間であることを考えると、もう少し欲しいところでしょう(その前に速度控えめにすべきところですが)。また、左右の照射範囲が狭いため、九十九折れの狭い山道などは不便。CATEYEのブラケットも、昔と違って左右に首振りが簡単にできるタイプではなくなっているため、カーブごとに照射向きをサクサク変える、なんていう走り方も不可能です。足元のすぐ先がまるで見えません。
いっぽうで、オプションのブラケットでヘルメットにも取り付け可能、ということで、その場合にはこの軽量コンパクトは大変な効果を発揮しそうです。
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CATEYEはこの力作 " VOLT " シリーズで、『リチウムイオン電池18650+高輝度白色LED』という、現時点で究極ともいえるソリューションを早々に提示しました。しかし、全くの私見ですが、18650に合わせたスリムなデザイン故、光学系の口径が不足し、配光を適切に制御できていません。悪く言えば、出たなり、よく言えば、光軸から外れるにしたがって緩やかに照度低下して、まあ、いい感じの配光。いずれにしても、結果そこそこオーライ状態。
同等の高輝度LEDを使ったCATEYEの先代製品として、例えば、HL-EL540という、単三4本タイプの割に少々大きめのライトがあります。
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=8990&forum=89このライトは、光学系の口径が胴体径よりも大きく、さらに、反射鏡、レンズの双方でのかなり凝った設計のおかげで配光が見事に台形整形されて、周辺は切れ落ちており、対人防眩効果が大きいライトです。
ライトを小型化したいが、光学径を絞ると配光整形が難しくなる。
CATEYEは恐らく、このジレンマの解決を課題と認識し、次の製品に活かすべ考えているでしょう。したがってVOLTシリーズは力作ではありますが、傑作と言ってほしくはない、と開発者は思っているのではないでしょうか。
次は18650から1サイズ上げて26650にすることで光学口径を確保し、配光を洗練し、ランタイムも一気に2倍にしてくるのでしょうか?? 26650のお値段次第でしょうが、いずれ必ず出してくるような気がします。
・・・日の出30分後の太陽よりも色温度が高い(2015年10月4日)
・・・中央の明るい円はLED封止樹脂。LEDチップはその中央部にあり、砂粒ほどの大きさ(f=190mmのアクロマート・レンズで2m先の壁面に投影した)
・・・リチウムイオン電池18650参考情報
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=13240&forum=48価格評価→★★★★☆
評 価→★★★★☆
年 式→2015?
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自動車業界ではヘッドランプの光源として、白色レーザダイオード(LD)を既に採用し始めたところもあるんですねぇ。白色LEDヘッドライトが市場に投入されたのがつい最近と思っていたら、今度は白色LDライトへと、早くも新しい局面を迎えているようです。白色光源は、LEDでもLDでも、青色系光源で蛍光体を光らせることでRGB各色をそこそこ整え、結果として白色を作成している場合が大半です。で、LD光というのは極端に整った光なので、レンズで光の波長程度のサイズまで、つまりサブミクロンのレベルまで集光することができます(※)。それ故、蛍光発光部をかなり小さくすることができ、結果としてライトの光学口径を絞ることができることにはなるのですが、さて自転車用の小型ライトではどうなるのか。。。。
(※)恐ろしくいい加減な説明でスミマセン。端折りました
現状ではお値段が追い付いてこない可能性がありますが、いずれこういった製品が出てくると面白いですね。
まあしかし、それにしても白色LEDライト。ランタイムも明るさも、いい時代になったもんです。昔は、ナショナル(今のパナソニック)が出していた豆電球+単二乾電池3本のスリムな懐中電灯 『ネオフラッシュ』を、大阪の自転車店トモダのオリジナル『やじろべえ』でフロントのクイックシャフトにぶら下げて固定するというのがある意味、究極のソリューションでしたが、あれの白色LEDライト版が出ないですかねぇ。