購入価格 ¥失念
ずいぶん昔の話ですが、チェンを切ってしまったことがあります。まだ7速の時代のことで、チェンを切ったのはこの時一回のみ。
当時のチェンはアンプルピンという概念が存在せず、好きなコマのピンを工具で押し出して抜くことでチェンを切って、次にまたそのピンでつないで、次の機会には別のコマのピンを抜いて・・・という方式でした。ピンの左右の出具合のバランスを慎重に取らねばならないのは今も昔も同じです。
で、若さに任せた馬鹿力で切ってしまったときに、何の疑いもなく、
「プロだって使っているチェンが切れるなんて、挿入したピンのバランスをちゃんと取っていなかったからに違いない」
と思いました。このころは裸眼でも十分よく見えましたので、慎重に作業するだけで十分だったはずですが、
「慎重さが足りなかった!」 (多分・・・)
その少しあと、ふとしたはずみで新宿のカメラ屋で買ったのがこのPENTAXフォトルーペ。いったいお値段がいくらだったのかすっかり失念ですが、それ以来、チェンをつなぐときにこれで拡大して確認するようになりました。
で、気づいたのが、裸眼で見て十分バランスが取れていると思っても、大きく拡大すると、微妙にずれているのがクッキリ見えてしまう、ということです。これは製造時に挿入された数多のピンたちの均一さと比較すると一目瞭然。
こんな風にピンを押し込みつつ
拡大してピンの押し込み具合を確認!
最近の多段ギヤ用のチェンのアンプルコネクティングピンは、挿入して、いいところまで行くと、ハンドルを回す手に伝わる感触が変化し、
「はいそれまで!」
とお知らせしてくれますが(ってシマノだけ?)、それでもこのルーペで確認して安心しています。
この数年、老眼が徐々に進んで、ますますこの手の光学製品が手放せなくなってきました。
用途に対してちょっと過剰品質ではありますが、5倍ルーペというのはなかなか便利な代物です。
ところでこれって、[チェーン工具]でよかったのだろうか!?
価格評価→★★★☆☆(5千円位だったんだろうか??)
評 価→★★★★☆
年 式→1987頃