様々な有意な情報を頂いたこのサイトに感謝を込めて
微力ながら投稿します。
あわいち、びわいち等の投稿はあるものの、そういえばこのサイトには、ド定番の富士山一周の投稿がないことに気付きました。
このサイトはベテランの方々だけでなく、最近スポーツバイクを始めた方々も多く見ていると思います。
そして、世界遺産に登録となった富士山に、この夏~秋に、定番の一周に挑戦してみようという方も多いのではないでしょうか。
初めて富士山一周に行く方を念頭に、私なりのTipsを記載してみます。
富士山一周は、
・一周120キロという、幅広い乗り手にとって現実的な距離
・東京からのアクセスしやすさ
・補給ポイントが多く、市街地へのエスケープも楽
・ずっとアップダウンだが、心が折れるような激坂は無し
・なによりも「富士山を一周した」という達成感
等々、とても多くの魅力を備えたコースです。
反面、普通に一周すると、市街地や幹線道路が多いため、
それを知らずに初めて行くと、不快な思いしてしまうことも多いと思います。
以下は、初めて行く場合に、これを知っておくと、より快適に楽しめますよ、という個人的なアドバイスになります。
◆基点
輪行の場合、いくつかのパターンがありますが、120キロの山岳コースはチャレンジングだ、と感じる方は、
無難に標高の高い御殿場駅か富士山駅が基点になると思います。
ここでは、御殿場駅を基点として記載します。
◆時計回り、反時計回り
反時計回りを推奨します。
時計回りですと、富士山西側(国道139号)を登りますが、
交通量が多い上に路肩が狭く、走りにくいです。
反対車線は、下り基調な上に路肩も広く、かつ歩道まであります。
また、後半に「日が暮れそう」「もう坂を上れない」となった場合に、
反時計回りですと富士山の南側を走っているでしょうから、
そのまま坂を下れば富士宮にエスケープでき、新幹線が利用できます。
◆輪行で御殿場へ
JRでいく場合、東海道線→国府津乗り換え→御殿場線ですが、
乗り換えがホームが別な上に、猶予時間が2分ぐらいと短いことが多いです。
小田原側に地下道がありますので、東京方面から行く場合は、東海道線の先頭車両に。
◆御殿場駅~籠坂峠
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=afe058162877f6781aded14195841331普通に行くと、国道138号で進む方が多いだろうと思います。
しかし、この道、交通量が多い&路肩が狭い&登り基調と、自転車には非常に不快なルートです。
回り道になりますが、県道151号で行くことを強くお勧めします。
籠坂峠までは、約10キロ、勾配は5%に満たない走りやすい登りです。
峠からは、そのまま道なりに下ると山中湖ですが、
もし湖にこだわりがなければ、峠からすぐに左に入る小道がお勧めです。
ほとんど交通量がない快適な木々のトンネルを一気に下ることができます。
補給ポイント:コンビニが複数あり問題なし
◆富士吉田~鳴沢
普通に行くと、国道138号→139号ですが、この道は、交通量の非常に多い幹線道路です。
路肩は広いので走りやすいですが、車は多く、かつ、市街地を走りますので、
この道を走ったのでは、せっかく富士山までやってきた甲斐がありません。
以下の2ルートをお勧めします。
ルート① 忍野→河口湖&西湖北岸
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=d05ff87c66dbcce866908d046069f5ba花の都公園の風景を楽しみながら忍野へ、そこから交通量の多い市街地を走る時間を短くして河口湖に向かうルートです。
河口湖と西湖の湖畔はほぼ平坦。美しい風景が広がり、交通量もそれほどありません。
南岸よりも北岸の風景が良いです。ただし、夏は日差しがモロに来ますので、注意。
補給ポイント:河口湖と西湖の北岸はコンビニ等がありません。その前の市街地で補給を。ただ、食事処は河口湖の北岸に点在しています。
ルート② 別荘地→鳴沢
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=b48225a9d6ffa12403c841ce9e90e182国道138号を道の駅富士吉田の手前まで一気に下ったあと、富士山の麓の方に入っていくルートです。
森の中の綺麗に舗装された道を進みます。ずっと日陰となるため、夏も快適。
注意点としては、アップダウンが続くので疲れること、最後の方に500メートルほどダートがあることです。
雨上がりだと、ダートが少し厄介かもしれません。
補給ポイント:国道から外れるとコンビニ等は無し。早めに補給を。国道に復帰すると、すぐにコンビニと道の駅あり。
◆鳴沢~上井出
反時計回りですと、ここが高原の中を一気に下る、もっとも気持ちの良いゾーン。
ルート① 国道139号&本栖湖
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=746d18a2e75cece3c9d122a46e9762e3交通量は多いですが、反時計回りであれば路肩も広く、ずっと森林&高原地帯、下り基調と快適です。
こちらのルートであれば、ぜひ本栖湖に行くべき。個人的には、富士山一周の白眉だと思います。
とても綺麗な湖面、ずっと続く森のトンネル。
時間が許せば、まずは下ハンで高速巡航を1周、さらに、まったりとしながらもう1周。
その後は、雄大な朝霧高原の中をダウンヒルで突き進みます。
ジャンボリーゴルフクラブの前で、県道75号に入ると、さらに交通量が少なく気持ちのよいダウンヒルが続きます。
補給ポイント:本栖湖を過ぎるまではコンビニ等はなし。
その後は、道の駅朝霧高原、県道75号のミルクランド、上井出交差点のコンビニがあります。
ルート② 県道71号
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=45da46f48000f595e795824ca6ea4917富士山の原始林の真ん中を突っ切る、アップダウンの道を進みます。
こちらのルートの魅力は、交通量が少なく快適なことと、神秘的な原始林をすぐ近くに感じながら走れること。
ただ、それなりに登りがあるため、疲れが出ていたら、国道139号に進むほうが無難かもしれません。
補給ポイント:前半はコンビニ等はなし、後半にミルクランド、上井出交差点のコンビニ。
◆上井出~御殿場
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=c7ad4ad2cf7c4b9c93ff2d7de7887a16人の手が入った杉林が延々と続きますので、あまり富士山ならではの特別感がないゾーンです。
ひたすらアップダウンが続き、こどもの国の手前には勾配7%程度の坂が1キロ続いたりもします。
御殿場から反時計回りで進んだ場合、ここまで100キロ近く走ってますので、山岳ロングライドに慣れていない方は、
ここら辺で苦しくなってくるかもしれません。また、秋~冬であれば、日暮れが迫ってくるかも知れません。
その場合は、どの道でも右に進めば、そのまま富士市までペダルを踏まずに降りて行くことが出来ますので、
あとは新富士駅まで少し漕げば、新幹線でエスケープ可能です。
また、帰りを急ぎたい場合は、御殿場ではなく、須山で県道24号に入ってそのまま進めば、
三島駅から新幹線に乗れますので、時間短縮できてお勧めです。
補給ポイント:須山まではコンビニ等はなし。必ず上井出までにしっかり補給を。
富士山には、この富士山一周、スバル・あざみ・スカイラインのほか、多くの舗装された林道、
外輪の山々に登っての展望など、ロードバイクでの楽しみが無数にあるようです。
末永く楽しんで行きたいです。
価格評価→★★★☆☆(輪行だと東京から近いがJRの運賃は高め)
評 価→★★★★★(世界遺産を360℃から愛でる)