皆さんこんにちは！ 第68回アンケートへのご協力ありがとうございました。今回は今年で5回目になる自転車ショップ関連のアンケートでした。ちなみに過去4回の結果は以下のリンクからご覧いただけます。
2008年の結果2010年の結果2011年の結果2012年の結果質問は、前回と同じ以下の4つでした。
Q1. あなたは自転車関連商品を主にどこで買いますか(あえて1つ選択)
Q2. あなたがよく利用する国内通販ショップを教えてください(いくつでも)
Q3. あなたがよく利用する海外通販ショップを教えてください(いくつでも)
Q4. あなたが通販ショップに求めるものは何ですか（※最大3つまで）
では早速、過去の結果と比較しながら変化の推移を見ていきたいと思います。
海外通販利用率が大きく後退・状況は2010年頃と酷似まずQ1から。このアンケートを開始した2008年から毎年増加していた海外通販ショップの利用率が初めて大きくポイントを下げ、2010年の水準に戻っています。ただ、円安の影響で国内ショップがシェアを伸ばしたものの国内でもリアルショップよりは通販ショップが優勢です。
| Q1 あなたは自転車関連商品を主にどこで買いますか (あえて1つ選択) (%) |
| | 2013 | 2012 | 2011 | 2010 | 2008 |
| 国内通販ショップ | 37 | 23 | 26 | 33 | 38 |
| 海外通販ショップ | 32 | 56 | 41 | 31 | 17 |
| 国内のリアル店舗 | 27 | 19 | 28 | 31 | 39 |
| 国内オークション | 3 | 2 | 2 | 3 | 4 |
| 海外オークション | 0 | 0 | 0 | 0 | - |
| その他 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| %Base= | 389 | 475 | 490 | 424 | 417 |
Amazonの圧倒的優位は変わらずも成長は鈍化次にQ2を見てみましょう。主要な国内通販ショップの利用率にはほとんど変化は見られません。ただ、Amazonで購入している方が最多ではあるものの成長は明らかにストップしているのがわかります。代わりに「その他」が毎年少しずつ伸びて来ているので、今後メジャーになりうる新勢力が台頭しつつあるのかもしれません。
| Q2 あなたがよく利用する国内通販ショップを教えてください (いくつでも) (%) |
| | 2013 | 2012 | 2011 | 2010 | 2008 |
| Amazon.co.jp | 58 | 60 | 44 | 40 | 16 |
| サイクルベースあさひ | 33 | 34 | 37 | 46 | 47 |
| ワールドサイクル | 33 | 31 | 26 | 25 | 12 |
| ビチネットサナ | 14 | 13 | 11 | 17 | 12 |
| ウエムラパーツ | 11 | 12 | 13 | 21 | 28 |
| アスキーサイクル | 10 | 9 | 10 | 13 | 22 |
| サイクルショップタキザワ | 7 | 9 | 9 | 11 | 11 |
| CS-MAVERICK | 7 | 7 | 8 | 7 | 5 |
| サイクルヨシダ | 5 | 4 | 5 | 7 | 7 |
| コグス | 3 | 2 | - | - | - |
| カワハラダ | 2 | 2 | 3 | 3 | 5 |
| サイクルショップ金太郎 | 1 | 2 | 11 | - | 7 |
| その他 | 15 | 14 | 13 | 11 | - |
| 国内通販ショップは利用しない | 6 | 7 | 7 | 7 | - |
| %Base= | 378 | 461 | 498 | 409 | 373 |
海外通販各ショップの利用率は軒並み低下Q3を見てみましょう。自転車海外通販の二強・WiggleとCRCの成長がついに止まってしまいました。特にCRCの下げ幅が大きいのが目立ちます。その他のショップも軒並みシェアを下げています。唯一Jenson USAだけがちょっとだけ伸びています（コアなファンの支持があるのかな？）また、「海外通販ショップは利用しない」という人も増加。円高という追い風に乗って大逃げを見せてきた海外通販ショップですが、ここで一旦集団に吸収される模様です。
| Q3 あなたがよく利用する海外通販ショップを教えてください (いくつでも) (%) |
| | 2013 | 2012 | 2011 | 2010 | 2008 |
| Wiggle | 75 | 79 | 79 | 72 | 20 |
| Chain Reaction Cycles | 39 | 48 | 36 | 22 | 5 |
| Bike24 | 12 | 11 | 8 | 2 | 2 |
| Evans Cycle | 5 | 8 | 4 | 1 | - |
| Jenson USA | 5 | 2 | 7 | 3 | 1 |
| Merlin Cycles | 3 | 5 | - | - | - |
| ProBikeKit(PBK) | 3 | 4 | - | - | - |
| Total Cycling | 1 | 2 | 1 | 2 | 2 |
| Planet X | 1 | 2 | - | - | - |
| その他 | 8 | 9 | 10 | 5 | - |
| 海外通販ショップは利用しない | 20 | 16 | 16 | 24 | - |
| %Base= | 348 | 436 | 406 | 353 | 373 |
安くてモノがあって送料無料は当たり前の時代最後、Q4を見てみましょう。過去4年間を通じて、ショップに求められているものの上位3位は「価格の安さ・品揃えの豊富さ・送料の安さ」で変りなし。しかし、興味深いことにこれらを求める人数は毎年減ってきています。これは「そんなの当然」と思われているからでしょうか。むしろその他の属性、「注文したものが確実に届く・カードが使える・品切れがない・サイトが使いやすい」等が増えてきています。円高という追い風を失った海外通販ショップがもはや「爆安」で勝負できない以上、価格以外の点で勝負する必要が出てきているわけですが、今後日本市場で生き残ることができるのは過去2〜3年間でバックエンドのオペレーションやカスタマーサービス、インフラを充実させたショップだけでしょう。
| Q4 あなたが通販ショップに求めるものは何ですか （※最大3つまで） (%) |
| | 2013 | 2012 | 2011 | 2010 | 2008 |
| 価格が安い | 73 | 89 | 90 | 86 | 91 |
| 品揃えが豊富 | 44 | 63 | 73 | 71 | 65 |
| 送料が安い・送料無料 | 44 | 53 | 43 | 46 | - |
| 注文した物が確実に届く | 41 | 31 | - | - | - |
| カードが使える | 32 | 23 | 32 | 29 | 23 |
| 納期が早い | 17 | 17 | 24 | 25 | 43 |
| 品切れがない | 16 | 6 | 7 | 15 | - |
| サイトが日本語に対応している | 15 | 15 | 15 | 11 | - |
| サイトが使いやすい | 15 | 8 | - | - | - |
| カスタマーサポートがいい（質問、返品対応含む） | 14 | 13 | 12 | 14 | 8 |
| その他 | 2 | 1 | 2 | 1 | 4 |
| %Base= | 400 | 475 | 438 | 412 | 344 |
総括円高の影響で海外通販利用率そのものが落ち込んでいることが明確になったアンケート結果となりました。Wiggleも落ちていますが、CRCの下げ幅の大きさが目立ちます。ユーザーにとっては「安くて品揃えが豊富で送料無料」というのは当たり前になってきており、「注文したものがちゃんと届くかどうか・カードが使えるか・品切れがないか」等、「確実性」や「利便性」がより大きいウェイトを占めるようになってきたように見えます。円高で業績が良かった海外ショップでも、この点に力を入れてこなかったショップは今後厳しい戦いを強いられることになるでしょう。
一方息を吹き返しつつある国内ショップと国内通販ショップ。ここは勝負どころだと思います。日本のサイクリストが国内の路面店・通販ショップから遠ざかっていった理由は、価格だけではなかったように思います。日本の通販ショップは特に、価格以外の点での強みを今のうちに確立しておくことが必要だと思います。
それでは皆様、今回もアンケートへのご協力、大変ありがとうございました！ 今後もCBNアンケートにご参加いただけると幸いです。どうぞ宜しくお願いいたします。
