購入価格 Roubaix Wide ¥1890 Bar Phat ¥2363(バーテープ付き)
振動減衰に効果のあったSpecialized S-Wrap Roubaixだが、半年以上使用した結果、弾力性が落ちて路面からの振動を感じるようになった。そのためバーテープを交換することにした。おなじテープで巻き替えるのも良いが、前々から興味があったジェルを装着したいと思い、ソルボセインを試してみた。
ソルボセインは役に立たず
古いサドルに貼り付けて、坐骨周辺が痛くなるまでの距離が倍増(50㎞→100㎞)したため、その勢いで振動減衰効果まで期待したソルボセインだったが、なぜか路面状態をストレートに伝達してしまうという予想外のテスト結果*を得て装着を断念。冷静に考えてみれば、ソルボセインに路面からの振動減衰効果があるなら、製品化されているだろうと(笑)。購入したソルボセインのシートは、別の何かに流用するとして、ドロップ・ハンドル用に製品化されているジェルを探すことにした。
※テストは、フラットバーにソルボセイン・シートを巻きつけ、その上にバーテープを巻いて実走した。振動減衰効果はまったく体感できず、逆に振動伝達で手が痛くなるほど。ウレタンフォームの振動減衰効果を再確認するはめに(笑)。
ジェルでもズレないという幅広バーテープ
ジェル選定の途中、サイクルショップで幅広(40㍉)のパーテープ(Specialized S-Wrap Roubaix Wide)を見つけ店員に聞くと「ジェルを付けて巻いてもずれないように幅広になってます」とのこと。なんだかよくわからないが、ジェル使いにはありがたい製品のようなのでジェルが決まらないままそれを購入。
スペシャのジェルを選定
ジェルはバーテープほどメジャーな存在ではないが、数種類(もっと多いかも)が製品化されている。フィジークのバーゲル2やサーファス のリアクティブジェルパッドなど幾つかを選定対象とし、ブログなどで先人達の話しに耳をかたむけつつ、巷での評価などいろいろ加味して最終的にスペシャライズドのバーファット(Bar Phat)に決めた。バーファットは海外の掲示板などでの評価が高く、それも選定の助けになった。バーファットには厚さの選択肢として2.5㍉と4.5㍉の2種類があるが、海外の掲示板で「2.5㍉で良い」という意見が多かったので、それに従った。
残念なことにバーファットは、単体売りはせずバーテープ(S-Wrap Roubaix?)とのセット売りしかないようなので、仕方なくそれで購入。セットに含まれているバーテープを巻くのも良いが、せっかく買った幅広テープの効果も知りたい。そこで付属のバーテープは予備として保管し、ジェルを幅広バーテープで巻くことにした。
バーファットをカット
バーファットは柔らかい寒天状で手に持ってダラリと下がるほど。おまけにベタつく。少々扱いにくいので、裏紙は取り付け直前まで剥がさない方が良い。バーファットを含めほとんどのジェルがドロップハンドルに付けられるような形になっている。それはいいのだが、私のように上ハンに補助ブレーキバーを取り付けている場合、そのままでは貼り付けられない。そのため長い方を35㍉カットした(裏紙と共にカットするのが良い)。
長さを合せたバーファットの中心線を目印にして端からドロップハンドルに貼り付けていく。柔らかいので少しずつハンドルに載せていく感じが良い。ちなみにカットして余ったバーファットは、ブラケット・ラバーの内側に貼り付けた。ブラケットポジションでも振動抑制を体感したいためである。それにしては少々短い・・・。仕方なく足りない部分はバーテープを差し込んでみた。
幅広バーテープを巻く
幅広のバーテープは初めて。これがなかなかうまく行かない。普通のテープとは勝手が違うため最初に取り掛かった左側で6、7回巻き直してしまった。おかげで右側は1回で巻き上げた。幅広なので重なりを大きく取れる。そのためゲルの上から巻いてもズレに強いらしい。その重なりが1回ではわからなかった。重ねすぎて失敗、重ねが浅くて失敗と何度も試行錯誤してようやくある程度キレイに巻けるようになった。普通のバーテープに慣れているからと油断は禁物かもしれない。私は左右合わせて1時間もかかってしまった。キツメに巻いたバーテープの上からグニュグニュと押してもバーテープがズレる気配がない。幅広テープの効果あり?
実走
まず、フレームがモールトンAMでスプリングサス付き。ハンドルバーは柔らかい日東 NeatMod.153STI、それにバーファット+ルーベ・ワイド、オマケにバズキル。これで振動が減衰されないわけがないのだが、その状態で実走してみた。案の定、路面の細かな凹凸をかなり吸収してくれる。1㌢ほどの段差でのショックの吸収もバーテープだけより優れているように感じる。フロントの振動吸収のお蔭で、サドルからの振動の方が気になるようになってしまった。
実走はまだ数十キロなのでジェルの劣化やバーテープのズレなど耐久性の話はできないが、路面からの振動減衰にバーファットはかなり効果があると感じた。長距離ライドで疲れが出てハンドルバーに体重が載っても、バーファットのお蔭で手のしびれなどが酷くならずに済むかもしれない。感じとして、その期待に充分応えられるものだと思う。
価格評価→★★★☆☆(ジェルは単体売りしてほしい)
評 価→★★★★★(かなり良い)
<オプション>
年 式→2013