購入価格: ¥6,845 (税込) ※Wiggleから入手
標準価格: ¥7,350 (税込)
『クラシックなスタイルのヘルメット。非常に軽いく、フィット性と通気性もそんなに悪くない』
■おしゃれな街乗りヘルメット『GIRO REVERB』
2013年の上半期のベストレビュアー賞の副賞で、Wiggleから手に入れたもう一つのものがGIRO REVERBだった。KASKのヘルメットUrban Vintageが大のお気に入りだが、もうちょっとラフな格好に合わせたり、気楽に被れるように、もう一つヘルメットが欲しいと考えた。
これを被るとスクーターや原付に乗る時のヘルメットのような雰囲気を出せそうだし、bernのヘルメットのような感じに被っても面白そうだと思った。
こんな感じもよさそう。GIANTのサイトより転載
http://www.giant.co.jp/giant09/bike_select.php?c_code=L大体のイメージと方向性が固まったところで、Wiggleにこのヘルメットを注文した。
デザインとカラーバリエーションが豊富なREVERBだが、私にしては珍しく地味なマットブラックを選んだ。たまには人目を引かないようなヘルメットを被りたいときもある…ってワケではないんだけど、服装を選ばない無難な色の方が楽に被れるだろうと思ってのことだった。
箱から出して被ってみると、まさに私のイメージした通りのシルエットで嬉しかった。クラシックなデザインのヘルメットは、どのような服や自転車にも合うと思う。
(黒いバッグとヘルメット)
■軽量かつコンパクトなヘルメット
箱から出してみて驚いたのが、このヘルメットが意外に小さく軽いことだった。大きさはKASKのUrban Vintageよりも一回り小さい。
左右への張り出しが少ないだけでなく上下にも薄いので、頭が大きく見えないのが良い。キノコ頭が苦手という人にはこのヘルメットのスタイルは良いかも。
重量はカタログ値で271gしかなく、街乗りを目的としたヘルメットの中ではかなり軽い方だ。このヘルメットの軽さは、長時間、長距離のライドだけでなく、わずかの移動距離の着用でも快適さをもたらし、被っているのを感じさせないほどだ。
(バイザーなしでは258gだった)
(KASK Urban Vintageよりも若干小さい)
(頭が小さく見えるのが良い)
■取り外し可能なバイザー
バイザーは陽の光が強い時には強い見方になってくれる。ヘルメットの下にキャップを被るのは、濡れるのであまり好きではないのだが、このバイザーならヘルメット内の快適性を保ちつつも陽の光を遮ることが出来る。
また、バイザーを取り外すと印象ががらっと変わり、1つのヘルメットで2つのスタイルを楽しめる。どちらもクロスバイクやシングルスピードにぴったりでオシャレ。
(バイザーを外すとこんな感じ)
■締め付けが少ない割にフィット感は良い。上下動でブレるのでハードなライディングには全く不向き。
このヘルメットには、ダイヤル式のアジャスターが搭載されておらず、頭周りをゴムバンドで軽く締め付けられるようになっている。
全く調整できないわけではなく、ヘルメット内側のストラップの取り付け位置を変更すれば、締め付け具合を大きく3段階に調整できる。私の場合は真ん中にセットしたら、きつくも緩くもなくちょうどいい感じだった。一番前の穴では横からの締め付けがきつく、一番後ろの穴では締め付けが緩かった。このヘルメットは3サイズで展開するので、もう少し調整範囲が狭くてもいいかなという感じはする。
ゴムバンドでの締め付けが強くないのでフィット感は軽く、ヘルメット自体の重量の軽さと相まって、ヘルメットの存在を感じさせないのが良い。ポタリング等でもやはりヘルメットは軽い方が楽で良い。
その一方で、ゴムバンドの軽い締め付けのせいで、地面からの突き上げや振動でヘルメットが上下してしまうのが、最初はちょっと気になった。 ゴムバンドのおかげでヘルメットは元の位置に戻るので、走行中にズレを直す必要がないのが救いといえば救い。
ドロップハンドルの前傾姿勢では、わずかにヘルメットが下がるような気がしないでもないが、下にズレないくらいのホールド性は一応確保されている。
ヘルメットの上下動が少なくなるようにするため、チンストラップはきっちりと調整する必要があった。一度調整してしまえば、帽子を被るように調整なしで気軽に被ることが出来る。
このヘルメットの強くない締め付けは軽いフィット感を出して着圧のストレスを感じさせないが、ロードバイク用のヘルメットに慣れた人には上下動が絶対に気になるはず。
街乗り用なのでハードなライディングには向かないのは当然だが、その分、他にない気軽な被り心地があると思う。
(ストラップの取り付け用の穴)
(後頭部のゴムが締まることで、頭にフィットする)
■9つのベンチレーションとパッド
このような丸い形状をしたヘルメットでも、9つのベンチレーションを備えているのが嬉しい点だ。最近はKASK Urban Vintageを被っているので、風がヘルメットの中に入ってくるのが新鮮だった。
パッドは、額の部分に1枚、頭頂部付近に2枚あるのみ。正面のパッドは汗が流れ落ちるのを止めてくれるが、速乾性がないので濡れて不快感を感じるのが残念。
長時間のライドでは、側頭部が汗で濡れたのが一番気になった。側頭部にはベンチレーションがない上、吸水性のあるパッドもない。デザイン上、側頭部にベンチレーションを設けるわけにはいかなかったと思うが、せめてパッドを配置してほしかった。
このヘルメットはそれなりに風が入ってくるが、真夏の暑い日に長距離、長時間乗るのには全く向いていない。元々、長距離、長時間は想定されていないので、これは仕方ないことだと思う。短い時間と距離ならそんなに問題はないはず。
(バイザーを外した時に着けるパッドも付属する)
(このヘルメットのスタイルでは、サイドにベンチレーションがないのは仕方ないかな)
■細部の作りは甘く、塗装は弱いのが残念
パッドを貼るためのベルクロの位置がずれ、接着剤が少しはみ出していたのがちょっと気になった。また、GIROのロゴはステッカーである。
また、このヘルメットは、ちょっと傷つくとすぐに下地が見えてしまう。ステッカーを剥がしただけでも白化してしまうので、塗装はとても薄い。
つや消しのブラックだからクリアを拭かなかったのだろうけど、せめてつや消しのクリアを拭いてほしかった。他のカラーのクリア塗装の有無はわからないが、きれいな状態を保ちたい人は注意が必要。
何かに擦って下地が出てしまった(泣)
■買うなら今
国内外でこのヘルメットはセール中のようだ。Wiggleでは、私が入手した時よりもかなり値が下がっている(こういうことってあるのね)。CRCでは半額くらいで売っていたので、試しにプライスマッチをやってみればよかったと思う。
■最後に
RIVERBは、クラシックなスタイルを保ちつつ、フィット性、通気性、軽量化などの快適さに関わる部分も結構頑張っているヘルメットだと思った。スタイル重視で購入したヘルメットなので、これはいい意味で裏切られた。ロードバイク用のヘルメットには及ばないと思うし、ハードなライディングには向かないが、街乗りには十分な性能だと思う。
だけど欲を言えば、ダイヤル式のアジャスターともっとインナーパッド搭載してほしかった。そうすれば、このヘルメットを被って、速く走ったり遠くへ行ったりしやすくなるからだ。このヘルメットのスタイルはとても良いだけに、ちょっと残念だった。
欠点もいろいろ指摘したけど、このかっこいいスタイルを手に入れた喜びは大きい。KASK Urban Vintageとは違った魅力で、自転車に乗るときの服装の幅が広がったと思う。
(メーカーサイト) GIRO REVERB :
http://www.giro-japan.com/cycling/helmet/reverb.html(参考) Y’s Roadのコーディネート例:
http://ysroad-shinjuku-wearkan.com/old/2012/02/post-513.html 価格評価→★★★★★ (セール価格で安く入手可能)
評 価→★★★★☆ (オシャレで気軽に被れる。ダイヤル式アジャスターとパッドが欲しい)
<オプション>
年 式→2013年
カタログ重量→271g ※実測258g(バイザーなし)
ステッカーやネームプレートも付属する
アクセントとして付属のステッカーを貼り付けた
最近では安全性を重視してママチャリを乗る時にも被っている。
ラフだけど目立たない格好