購入価格 ¥80000ぐらい
※使用感
とある暑い夏の平日。
昼過ぎには、ほとんど自分の仕事を片づけてしまったため、
ちょっと外回りをしてくると、会社のスタッフ達に言い残し、
サボりという名の営業に出かけた。
職場が、某大仏のいる、今は海水浴客で賑わっている街なので、
水着のネーチャンを見に行ったり、お世話になっている会社の人と一緒に、
水着のネーチャンを見に行ったりと、中々に多忙な昼下がりを過ごしていた。
小一時間ほどして相手と別れ、さらなる暇つぶしを探しに
いつもお世話になっているショップに顔を出した。
いい暇つぶしになると思い、店内をうろうろしていたら、
とある自転車に目が釘付けになった。
ややスローピングのクロモリフレーム。
ちょっとクラシカルなカラーリング。
見るからにがっしりとしたカーボンフォーク。
メインコンポは105。RDに至ってはアルテグラ。
ダボ穴もついており、ツーリングバイクとしての拡張性もしっかりある。
ちょっとお洒落なミドルハイトのアルミホイール。
安心感のあるコンチネンタルのウルトラスポーツ28c。
そして何よりもAvid BB-7 Road Disc最強のメカニカルディスクブレーキ搭載。
相変わらず、KONAはいい仕事してくれる。
他のメーカーと違って、使用頻度が高かったり、
安全性に関わる所は決して手を抜かない。
MTBを作っても、シクロクロスを作っても、
町乗りメインの変わったバイクを作っても、
乗り手が如何に楽しんで自転車に乗るかをよくよく考えている会社だと思う。
お値段だってこれだけてんこ盛りで15万。
いいなぁ~。欲しいなぁ~。などと思っていたら、いつの間にか店員が後ろに立っており、
「よく見てください。サマーセールです。キャッシュなら8万以下ですよ(ボソッ)」
「今日欲しいのであれば、整備の予定を繰り上げて、今日中に仕上げますよ(ボソボソッ)」
「よく言うじゃないですか。『欲しいなぁ』…そんな言葉は使う必要がないって。
その言葉を頭の中に思い浮かべた時には、実際に買っちゃってもうすでに終わってるからだって。(ボソボソボソッ)」
気が付くと僕は現金を握りしめ、カウンターの前に立っていた…
というわけで、街乗り、通勤用として購入。
特に換装するものもなく、ポジションだけ合わせてます。
ルートは茅ヶ崎~鎌倉間の平坦、往復約40キロ。
速度は25~40の間ぐらい。
ひと月使用しての感想となります。
第一印象として、とにかく重い。
発進加速性もなにも、ホイール重量がもろにキているのか、
どんな鉄下駄ホイールよりも重いです。
ただし、ある程度スピードに乗ってしまえば重さはあまり気になりません。
速度の維持ですが、フライホイールが効いてんじゃね?と言われますが、
あんなん気休めです。
回し続けてないと、速度の維持なんで出来ません。
そもそも、このバイクはレーシングバイクとして重きを置いていないので、
速度を出して維持しようなんてのはお門違いです。
振動吸収性は、比較的柔らかめなフレームだけあって、
そこまで突き上げは感じません。ぽわんぽわんとした感じです。
ただ、振動の収縮にかかる時間はカーボンに比べ、少し長いように感じます。
でも不思議なことに、どんなに舗装が荒れた道を走ってもまったく疲れません。
フレームの剛性も上記のとおり比較的柔らかなので、
ダンシングをする際は、ぽわんぽわんとした踏み心地になります。
変速関係は言わずもがな、ブレーキのかかりも良好です。
ただ、まだブレーキパッドの当たりが出ていないのか、
低速でもギュッっていうかかりではなく、
シュウゥゥンっといった感じです。
もちろん、悪天候でも効き目は変わりません。
大雨が降っている最中の七里ガ浜の下りでも、
制動力に不安は感じませんでした。
ホイールベースが長めなので、直進安定性は抜群です。また、太めのタイヤを履いているおかげで、
ちょっとした段差やグレーチング、側溝や路上に落ちているゴミなど、意に反すこともなく進んでくれます。
とまぁ、色々書きましたが、何はともあれ、
ちょっとクラシカルなデザインが非常に好み。
レーパンで乗るのがバカバカしく感じるほどシックでお洒落。
勿論、ロングライドや、ツーリングに最適化していますが、
ちょっと走って、そこらのカフェに寄ったり、
素敵な雑貨屋さんに寄ったりでもいいです。
日常の中に、自転車というものを自然に溶け込ませ、
より人生を楽しく、豊かなものにしてくれる。
インプレッション?
そんなの見ている暇があったらとにかく乗ってみろよ。
HAPPYにしてやるさ!とでもいわんばかりの、
そんなバイクだと感じました。
価格評価→★★★★★(ありがとうサマーセール)
評 価→★★★★★(より幸せな人生をありがとう)
<オプション>
年 式→2012
カタログ重量→10キロ以上は確実。でもそんなの気にしちゃダメ。