購入価格 ¥4,032(@タキザワ夏のセール)
以前履いていたゲータースキンに釘が刺さってしまい使えなくなってしまったため、急遽導入したニュータイヤ。今まで使っていたゲータースキンにしようかとも考えていたが、前から良い評判を聞くパナのタイヤを一度使ってみたいと思っていたので、今回このタイヤを買うに至った。
それでは500kmほど走り込んでみてのインプレを。比較対象はコンチネンタルのゲータースキン。
まず装着であるが、ビートが硬かったためタイヤワックスを使ってもタイヤレバーを使わなければ入れるのが難しかった。パナはビードが硬いというのは話には聞いていたがまさかここまでとは思っていなかった。今まで使ってきたタイヤの中で恐らく最も硬かったと思う。
しかし、その分トレッドの剛性はだいぶ高められており、装着してからトレッドを見てみるとパナレーサー独特の先端の尖った形状が印象的だった。
走ってみてまず感じ取れたのが、走りの軽さ。
先端の尖った形状により路面との接地面積が小さくなっているためとても良く転がる感覚があり、平地での巡航がとても楽になった。
登りでもほぼ同じ重さのゲータースキンと比べて非常に軽快さがあり、剛性が高いためシッティングでもダンシングでもグイグイと前に進んでくれる。
次に、このタイヤで最も高く評価できると言えるのがグリップ力の高さ。
限界領域が広く、とにかく良く粘ってくれる。コンパウンドの柔らかさではなく、トレッド形状や高い剛性でグリップを生み出しているため、地面に食いつく感覚というよりかは、路面に対して踏ん張ってくれる感覚の方が強い。
自分はコーナーを曲がっているときにタイヤが踏ん張ってくれず落車したという経験があるので、このタイヤは非常に頼もしく感じられる。
いつも使う練習コースで下りを攻め込んでみても、どのコーナーにおいても脱出速度が何キロか向上していたし、不安な感じもなくコーナリングすることが出来た。
先端が尖った形状になっているため最初は挙動がややクイックに感じられたが、慣れればニュートラルにコントロールすることができる。
そして、もうひとつこのタイヤで良いと感じられたのが、快適性の高さ。
細かい振動もしっかりと吸収してくれるが、それ以上に突き上げるような衝撃がきたときに一瞬で衝撃を収めてくれる感覚は素晴らしいと思った。
尖った形状は走りの軽さに影響を及ぼすだけでなく、先端が潰れてくれるので大きな衝撃をいなしてくれるというメリットも付加されていた。
まだ500kmちょっとしか走っていないので耐久性・耐パンク性についてはなんとも言えないが、毎日3本ローラーに乗っていてもタイヤはそんなに減っていないし、未舗装路も走ったがパンクしそうな兆候は見られなかったので、優秀なほうだと思う。というより、わざわざタイプDを選んだので簡単にパンクしてもらっては困る。この要素についてはもう少し乗ってみて様子を見る必要がある。
初めて使ったパナレーサーのタイヤであったが非常に好印象であった。
あらゆる性能においてパフォーマンスが高く、デメリットや変なクセはほとんど見つけることが出来なかった。
特にグリップ力は秀逸で、下りで安心して使えるタイヤが欲しいのであれば恐らくパナのレースシリーズを選んでおけば間違いないはずである。
このタイプDは、走りが軽く、なおかつグリップ力も高いというレーシングタイヤのような性能を備えつつも耐久性・耐パンク性が高められているので、ロングライドやブルべのように長い距離を乗る時でも楽に、安心して使うことができるだろうと思う。もちろん普段履きにももってこいである。
今回タイプDを使ってみてとても気に入ったので、決戦ホイールに履くタイヤもタイプAかLに履き替えようかと思っている。
価格評価→★★★★★(この性能で4000円ちょっとならコスパ高い)
評 価→★★★★★(全てにおいて高性能。とてもおすすめ)
<オプション>
年 式→2013
カタログ重量→230g(実測重量 未計測)
