購入価格 ¥12,000 ほど
「私は穴空き派だ」と公言している旅人が、突如「穴無し最高!」と叫ぶ。これが世にも奇妙なサドル探しの旅である。
完成車付属のspecialized rivaは短距離なら快適なのだが、長距離になると尾てい骨付近が擦れて痛くなる。
当初 穴無しにしてみようかと検討していたが、いかんせんサドルは案外安くない。
もちろん安い物もあるのだが、安いなら安い分だけ性能が悪く、状態が悪化するのではないかと危惧していたし
高ければ高い分だけ自分にあったサドルかというと、そのような事は決してない。
短距離および中距離、長距離そして長期間使わなければ本当に自分に合っているのか分からないのがサドルである。
新規サドル購入は、ある意味宝くじの様なものだ。
私は見た目がカッコイイ!玄人っぽい!奇麗にライトを装着できる!という浅はかな理由でarioneを購入した。
購入から3年近く経っているが一度たりとも別のサドルにしたいと思った事は無い。
つまり、宝くじの結果は大当たりといって間違い無い。
利点
・座面が前後に広い分、ポジションを選ばない。
・もはやレーパンにパッドなんていらないと思える程の絶妙なクッション性。
・ICSでスマートにライトを装着。
欠点
・BLIN:Kライトの場合、路面の振動でカタカタ鳴る。
・やはり尿道圧迫は避けられない。
平地・ヒルクライム・ダウンヒルでサドルの乗車位置は前後するが、このサドルはそれら一連の動作を阻害しない。
坂はスムーズに前加重に移行でき、ダウンヒルは後ろ加重で安定して車体を操れる。
BLIN:Kライトをそのまま装着すると、荒れた路面でカタカタ音がするのは頂けない。
私が行った対策はCATEYEのライトに付属しているゴム製のスペーサーを切り、間に挟んだ。
この厚みがちょうど良く全く外れない。もちろん無音になった。
3年でレールが歪み、座面が上手(かみて)にシフトしている。
耐久性はそれなりか?
価格評価 → ★★★☆☆ 価格は妥当
評 価 → ★★★★☆
arioneはサドルの基準。サドル探しの登竜門。
まずは試してみましょう。ただ…
合うか合わないかは、あなた次第です。