購入価格 ¥300,000くらい(フレームセット)
2012の無印のS5公称重量1260 g (サイズ54)のやつです
2013ではS5無印は2012のS5 teamのようなので実質なくなっています
もともとcervelo S1に乗っていました。
コンポは67,79の紐で使ったあと今のところ6770で落ち着いています。
サイズは48で7000 kmほど乗りました。
付属品はシートポスト(専用の止め金具)とヘッドパーツ(cerveloロゴキャップ・アルミスペーサー)とフォーク(専用のスターファングルナット入りインサート・エポキシ)とワイヤー受け(ブレーキ・シフト用が2個)とチェーンステー用のグロメット(Di2用)とリアブレーキ取付金具などでした。
組み上げなど
ワイヤー式の場合は普通のロードフレームと比べてかなり特殊なワイヤリングになります。トップチューブから入るシフトワイヤーはその曲がり方からして、いかにもシフトワイヤーの引きを重くさせそうですが、ワイヤーを交換してしばらくは気になるほどではありません。が、しばらく(1000 km位?)乗ると悪くなったかなぁと感じ始めます。とりあえず自分はシフトワイヤーのメンテ頻度が多い気がしたので結局6770にしました。また、ワイヤーを変える場合はBB付近はワイヤーを通すのが大変なので基本的にはBBをはずす(原則的に再利用は不可なので交換する)必要があります。ただ、BB部のワイヤーガイドに通るまで頑張ればBBをはずす必要はなかったりします。
電動にする場合はもちろん内装で行うことになりますが、グロメットは8 mm x 7 mmの方です。また、チェーンステーのグロメットは専用のものがフレームに付属していました。バッテリーはチェーンステーの下側BB付近につくのでバッテリーのE-wireは短めで大丈夫です。また、ケージは短いものがいいと思います。ただ、長い方を買っても鋸で切れば大丈夫です。フロントディレイラーのサポートボルトはフロントディレイラーを取り付けるアルミの部分にあたってカーボンに直接当たらないのでプレートは使用しませんでした。
フォークは3Tのfunda proベースのようで、横方向のベントをなくした形状で、重量は390 gくらいです。cerveloおなじみのスターファングルナットが打ち込まれたアルミのインサートを接着剤でくっつける方式ですが、付属のエポキシは弱いので適当なエポキシでくっつけています。2012のS5 teamやVWDのフォークはfunda teamベースのようで少し軽いようです。ヘッドパーツは上下1-1/8で下の受けは一体成型ではないので、フォークに付ける必要があります。
リアブレーキはP3と同じようにアルミの金具にキャリパーを取り付けてからアルミの金具をキャリパーごとフレームに取り付けるようになっています。ちょっと変わっていますが、実際やると迷う部分ではありませんでした。
シートポストはくさび状の金具で止めるようになっていて、フレームに埋まる形状となっています。止める力が弱いようで普通につけただけではずれ落ちる可能性が高いので、ズレ落ち防止のグリスを使用したほうが良いです。また、櫓は左右からサドルのレールを挟む形状なので、カーボンレールはつかないようです。(レールが円でないといけない)
ホイールとフレームのクリアランスがギリギリなので、リアはタイヤやホイールのリム外径が大きめのものを使用するとタイヤが拾う砂利がカットアウトしたシートチューブとこすれてシートチューブの塗装が剥がれます。(クリンチャータイヤではカウリングになります。)また、特にウェットな路面で石や葉っぱをタイヤが拾いやすく、走っているときにシートチューブと擦れる音が聞こえることがあります。自分のはかなり擦れてしまいました。フロントもサイズによって(おそらく54が最も)はダウンチューブとタイヤがかなり近づくはずなので、同様のことが起こるかもしれません。MAVICはリム外径が小さいらしいのでいいかもしれません。またホイールにもよると思いますが、タイヤはチューブラーでも25cだとぎりぎりシートチューブとこすれてしまいました。
乗ってみて
最初に乗った時に踏みごたえがあると感じました。パリっとした感じは受けませんでした。平地でがんがん踏んで加速するのが気持ちいいです。ココらへんはTTバイクのような感じが出ているのかと思います。
見た目がすごいエアロなわけですが、実際に速度がかなり出ている場合は効果があります。このエアロ効果が一番発揮される下りでは、速度が出過ぎるほどです。しかし、20 km/hで3 Wほど低減するらいいですが、ヒルクライムなどではあまり恩恵に預かれない気はします。
山も5%程度の傾斜がきつくところは普通に登りますし、ダンシングも悪くはないです。しかし、斜度がきつくなり10~15%程度の所ではとたんに上らなくなります。特に、ダンシングは傾斜が緩い場合では気にならないのに、傾斜がきついと振りづらさが顕著になりました。重り(ボトル)を外しても振りづらいので、単純に重量が重いということよりも剛性の関係のような気がします。ココらへんは脚の絶対的な筋力があればいけるのかもしれませんが。
スプリントはガシガシ踏んでいける剛脚さんなら踏んで行ったらいいのでしょう。しかし、私はそんな足はないので回すわけですが、出力は出ますがタイミングが少し合わない気がします。エアロなお陰で速度は伸びます。
振動吸収性は形状から想像したよりもマイルドと言った感じです。S1もシートポストはカーボンなのでそんな悪くはないですが、S1よりはほんの少し良い感じです。ただ、TIMEのような乗り心地が良いフレームとは比べないでください。個人的にはロードインフォメーションが伝わってきて走っているぞと感じがするところがあるのでいい気はします。200 km以上も何度か走りましたが、乗り心地が悪くて不快で走れないといったことはなかったです。が、オススメというわけではないです。
走行性能に関して言うと乗り手を選ぶバイクだと思います。脚の絶対的な筋力がある方にはいいのでしょうが、あまりない場合には他のバイクも選択肢になります。エアロ性能に関しては万人に対して発揮すると思うのでそれを狙うなら脚がなくても買う価値はある気はします。私は後者です。ヒルクライムで使うなら他のバイクを選んだ方がいいです。
価格評価→★★☆☆☆(少々たかい)
評 価→★★★★☆(重いですがエアロ狙いなので、上りは★★)
<オプション>
年 式→ 2012
カタログ重量→ 1260g(サイズ54)