※2012年夏に購入
今のモデルはワイヤー内蔵式で、フォークが三角だったりとビジュアル的にも、細かいところも改良されているようです。
キワモノ(?)折り畳み、CARRY ME。
私は自宅から最寄駅、最寄駅から学校の通学の用途で使っています。
他社線乗り換えが無くなったため、定期更新の度に3000円ほど元を取ってくれていますw
購入動機は忘れましたwただ、電車に乗せてハイソ気取りしたかった厨二病なのかもしれませんw
○とりあえずいい点○
・畳んだとき
公称通り、A4のサイズの幅しかとりませんので、
ほとんどの自転車に比べたら圧倒的に気を使わないのは素晴らしいです。
ただし、やはり人間一人分のスペースは必要になりますので、
白い眼をされる覚悟は必要です。
そういう時間にはなるだけ乗らないようにしています。
また、8.5kgと軽量ですので階段でも肩に担ぐようにして持てば登れます。
ただし、女性や年配の方にとっては重いそうです。(しょうがない)
何より駐輪場の多く無い東京では、折りたたんで店内に持ち込めるのは大変便利です。
よほど小さい店でもなければそんなに問題はありません。
ちょっと寄り道したいけど、駐輪場無い…ということはまず心配しません。
それでも邪魔には邪魔になりますが。
なるだけ持ち運ばないに越したことはないでしょう。
・畳みやすさ
そんなに時間はかかりません。そんなに早くも無いでしょうけどw
VIDEO
折り畳み風景を撮ってみました。
(変な子供が絡んできましたが気にしないでください。なお、モザイク処理ができないので特殊効果をかけましたw)
ワイヤーはフックを使って後ろで束ねています。
ワイヤーが無理しないように、変速バナナを付けています。
サドル下には輪行袋が巻いてあります。
・走行感
初めて見る人には必ず聞かれる「これいっぱいこがなきゃダメじゃないの?」
そう思われがちですが、84×14tのギア比でそこそこの高速走行が可能です。
大体の人は、思ったより速いと言います。
実際に結構速くて、シングルギアのママチャリくらいには進みます。
サイコン装備してないのでわかりませんが、テンポ100くらいで踏んで24km/hくらいでしょうか。
また、ハンドリングがものすごくクイックです。よほどバランス感覚良くないと両手を離すことはできません。
ダンシングもできません(しません)
そうすると、坂が大変だろうと思いますが、ミドルグレードのロード並みの8.5kgの軽さのおかげである程度は登れます(本当にある程度です)。
加速も、小径であり軽量でありで、ママチャリよりは早いと思います。ストップアンドゴーで街を走っているときはさながらネズミ気分。スゥッと発進。
極小径ならではの小回りの良さも魅力です。
車道を堂々走れるほどのスピードは出ないので、のんびり歩道に回避することが多いですが、取り回しに苦労することもなく、ゆっくりと進めます。
小回りの良さからくる超低速じの安定感はGOODです。
歩道によくある、真ん中に刺さっている標識や木などの障害物を狭い側からアプローチできます。
ママチャリとか回避するのに結構便利だったりします。
32c並みの太いタイヤでの走破性もあまり馬鹿にできません。少しくらいなら荒れた路面でも一応は走ります。
振動吸収も当初の予想よりは悪くないです。
小さいのに走る、この疾走感はCarryMer冥利に尽きます。
・実用性
これだけ小さいのに、実用性は地味に高い。
何故かというと、ホイールに何かを巻き込むことがまずないからです。
追加バスケットなど装備してもなかなかいいと思います。
また、サドルを一番下まで下げて、ハンドルあたりに傘を固定すると、胸から下まで隠せるキャノピーみたいな形になりますw
両手は使えるし下半身は濡れないしで、意外と便利。
(両手こそ使えますがグレーゾーンな行為ではありますが…)
ただし、正面から見ると、楯の代わりが傘の機動隊が、スイスイ迫ってくる絵柄になるのでシュール。
構造上、泥除けもいらないのもメリット。服にかかるということは無いです
・所有感
街を、特に地元なぞ走ると注目の的です。子供からは「なんだあれ!!ちっちゃ!!!」と言われ、
おばあちゃんからは「カワイイ自転車!」と言われ、
おじいちゃんからは「はぁー」と感嘆されます。
若い人には総じて受けが悪いです(笑。
本人のスペックが悪いのか知りませんが、
アクセサリー化したピストのようにモテる男のオシャレ自転車というわけではないようです(一安心)
結構視線は感じます。気にせずに行きましょう。
それでも、人と人をつなぐ自転車のようで、持ち主としてはとても嬉しくなってしまいます。
日常の風景として、どこかにあると素晴らしい自転車です。
×難点もあります×
・キャスター
キャスターがついていますが、これが小さいし五月蠅いので、駅の点字ブロックすら乗り上げるのに気を使います。
アスファルト上ではスケボー並みにうるさいです。
気になる人は、何かしらの手を打つべきです。
私は安い6003ZZ規格のベアリングを2個買い、その幅に合わせてバーテープを切って巻いています。
(粘着質なシールのDedaのバーテープがオススメです。)
また、キャスターが出っ張ったところにあるので普通に扱っていても、
足の小指をぶつけるのと同じように、どこかにぶつけ易いです。
そしてネジが曲がります。
ボルトが曲がるとまともに立たなくなりますので注意。
・折り畳みモードの携行性
また、畳んだ状態では本体を持つ箇所が少ないです。輪行袋をかぶせると猶更。
シートポストを持てば良いのかもしれませんが、手が滑るのでかなり力が要ります。(グローブでもつけてれば○)
フロントフォークとステムをつなぐ部分を持つと、時々外れるのであまりお勧めしません。
輪行時は無理せずエレベーターを使うのが得策です、すっごい痛感します。
それでも階段を使う場合は、片手でサドルを持ち肩で担ぎ、もう片方の手でペダルを持って支えます。幾分かはマシでしょう。
また、標準のステムが長めなので、携行性を重視する方は変更をおすすめします。案外邪魔になりました。(なお、コラムは1インチ)
・標準ブレーキとハンドル
ブレーキの効きはかなり悪いです。制動距離は1m位欲しいかも。
レバーやシューで少しは改善されるかとは思いますが、リアブレーキに至っては選択肢の少ないサイドプル。
代えても、どこまで効果はあるか不明です。
(そんなにスピードは出せませんので、そこまで怖くは無いですが。)
ハンドルは、キックボードのように引っこ抜いて垂らすタイプですが、
この、左右両ハンドルが脱落しないように繋いでいる樹脂パーツが、そこそこ脆い。
改良の余地ありです。
・雨天時
通学メインで使っているのもありますが、雨の日で車体が塗れると関節が固くなります。
特にフォークの可動部分が固くなると素早い折り畳みができず、少しストレス。
そんなときの為にSUSU(山崎産業㈱)を装備しています(同色のグリーン)。
折りたたむ前に水気を取ってしまいます。
電車などに持ち込むときに、雨に濡れて人の服を汚すのも失礼なので、あると便利です。マスコットにもなりますw
フォーク可動部分にグリスを塗って耐水と潤滑材にしています。
・メンテナンス
空気入れにも少し工夫が必要かもしれません。
専用チューブは米式バルブを採用していますが、ヘッドの大きい空気入れだとハブ軸部分と干渉してまともに挿せません。
何か良い方法を考え中です。
替チューブも、入手しづらいのでストックしておいた方がいいです。
なお、パンク修理にはモンキーレンチは欲しいところ。
・走行注意
段差は敵です。無理せず降りましょう。
また、各関節はしっかり止めておきましょう。
一度ハンドルがガクンと下がって怖い思いをしました。
標準のハンドルバー、シートポスト、サドルで気楽に動ける距離は8km位だと思われます。
一度10km走ったら中々大変でした。
煉瓦道などを走るとガチガチなりますし、結構手も痺れます。
以上、長々書きましたが、間違いなく人にお勧めできる自転車ではあります。
何よりこれだけの小面積にも関わらず、これほど走る自転車は現存しないと思います。
実用に耐える、これは素晴らしいことです。
最近はミズタニさんが取扱いを始めたので、多くの店でも手に入りやすくなっているような気がします。各雑誌でも積極的に広告を出している気がします。
旅行にでも、日帰りの旅にでも、通勤でも。どこでも連れて行って、心地よい時間の使い方と、移動の楽しみを生活にプラスしてくれます。
電車と自転車、そして街の新しい在り方として、素晴らしい製品だと思います。
価格評価→★★★★☆(一般人には決して安くは無い)
総合評価→★★★★★(代替物は無い)