購入価格 ¥16,000(某オクにて)
初レビューとして、最もお気に入りのシューズから投稿します。
以前ロードに乗っていて、2年ほど前に再度乗り始める時に購入。
「いつかはSIDI」と思っていたので、格安で出品されているのを見て迷うことなく即落札。
当時でさえ型落ちであれど、フラッグシップであった故、ホビーライダーには贅沢品である。
箱を開けて、まず格好よさやメカメカしさに惹かれる。
イタリアンデザインの魅力、シンプルなのに派手なのが所有感・優越感タップリ。
実際に履いてみると、まずカカトのホールド感に驚く。
ヒールカップシステムという、カカトのちょい上を抑えるシステムが抜群に効いている。
引き足の際に脱げかかることもなく、足首の太さに応じて幅の調整もできる優れもの。
またソールは、以前使用していた「NIKE Altea II 2 Plus」と比べると、鬼のように硬くなった。
双方ともカーボンソールではあれど、SIDIのそれは50kg負荷時に2mmのしなり量。
2週間ほど乗るのをサボっていると、いざ乗った時に硬すぎて足裏を痛めてしまう。
ただ、足が温まってくると、スプリントなどの高出力時にもダイレクトに踏める感覚が気持ちよくなってくる。
巷で言われる「SIDIはインソールがク○」だが、この製品も変わらない。
シューズは最高なのに、これのおかげで高出力・ロングライドが辛い。
インソールが硬い分、土踏まずのアーチが少しでも合わないと足裏が攣ってしまう。
ショックドクターのインソールに変えたところ、まさに足と一体になり一切問題なくなった。
定価を考えると、オプションで売っているインソールを標準にしてほしいところである。
また先人のレビューにあるVernice(ヴェルニーチェ)と違い、ロリカという人工皮革。
表面がザラザラしていて、タイヤカスやブレーキカスで結構汚れるうえ、洗っても落ちづらい。
本革のように馴染みやすく、耐久性も申し分ないが、キレイ好きなら注意されたし。
白を買ってしまってすこーしだけ後悔・・・。
重量は左右合わせて749g(LOOKクリート込)と決して軽くない。
軽さではスペシャ・BONT・DMTであるが、しなやかで硬い皮革と少し撓るソールのおかげで、
重量よりもフィット感や快適さに利点があるシューズ。
またSIDIは補修部品も豊富で、カカトのゴムやバックル・ベルト、ヒールカップ金具など、
革が破れたりしない限り長く使えるのも魅力だと感じる。
ちなみに当方は500kmほど走った頃、カカトのゴムを落下・紛失したので、補修部品にお世話になった。
惜しむらくは、インソールの出来のみで、合う人にはインソール交換で「化ける」シューズかと。
また、SHIMANOよりも母指球・カカト付近の幅が狭く、甲の高さも低く感じるので、
SIDIを初めて履く場合は、事前に試着しないと後悔するかも。
価格評価→★★★★★(定価は多少高いが、購入額が破格の値段)
評 価→★★★★★(自分にはベストマッチ、インソールを変えれば)
<オプション>
年 式→2011
カタログ重量→ g(実測重量 749g)
現在では、ややくたびれてはきたものの、ほつれや破れもなく耐久性には問題なし。
白を選ぶと、つま先がフロントタイヤに当たったあとが目立ちやすい・・・。