購入価格: ¥1,780 (税込) ※定価で購入
『片側についたリップのおかげでねじ切り面が広くなっているアイデア商品』
ある日、GIANT FIXERのロックリングを工具で取り付けたら、締まらずズルっと一回転してしまった。
ロックリングを外してみたら、リアハブ側のロックリングのねじ山が取れてしまった。
私はスキッドなどのトリックは行わないし、止まるときもブレーキを使って止まるのだが、
ペダルを回転の逆向きに入ってしまった時に、大きな力がかかってしまったのだろうか。
また、シマノのコグ回しを入手してからは、緩まないようにロックリングを強く締めすぎたように思う。
他にも、色々と思い当たることはあるのだが…
幸いにも、FIXERのリアハブは、両側がコグとロックリングが取り付けられる仕様になっていた。
だから、ロックリングのネジを舐めてしまった方にフリーギアを取り付け、
今までフリーギアを取り付けていた方にコグとロックリングを取り付けることで対応できた。

(フリーギアがついていた側。ハブの仕様が固定/フリーだったら、ハブかホイール毎交換だった)
前置きが長くなったが、このようなことが二度とないように、ロックリングを交換することにした。
私が選んだのはSURLYのロックリングだ。BLUE LUGに注文したら、すぐに取り寄せてくれた。
SURLYのロックリングは、ステンレスをCNCで切削加工したものだ。ロゴ等の刻印は一切入っていない。
ネジはイングリッシュ規格(1.29"x24t)で、カンパ、フランス規格以外以外に対応する。
片面に高さ1.5mmのリップがついているのが最大の特徴で、リップの内側にもネジが切られている。
ロックリングを取り付けると、このリップはコグの内側に入り込む。
5mmの厚みとリップによって、このロックリングのねじ切り面はかなり広くなっている。

(高さ1.5mmのリップの内側にもネジが切られている)

(コグの内側にリップが入り込む)
コグ回しに力をかけてロックリングで締め付けてみると、ギュッと締まってかなりいい感じ。
手で力を加えた感じでは、明らかにこのロックリングの方が大きな力に耐えられそうだ。
ロックリングの厚みのおかげで、今までよりもネジがひと山ぶんくらい長くかかるようになった。
リアハブ側のロックリングのネジが短いFIXERには、1.5mmのリップは頼もしい存在。
SURLYのロックリングのおかげで、ちょっとは安心できるかもしれない。
薄いロックリングでも、もう少し丁寧に取り扱っていればこんな事にはならなかった思う。
(決して、DURA-ACE TRACKコグが悪かったということではない)
今まで以上に取り扱いに気をつけて、マメなメンテナンスを心がけるようにしようと思う。
リアハブの片側のロックリングのネジはダメになったが、今回はいい勉強になった。
価格評価→★★★★☆ (ちょっと高いと思ったが取り付けてみると納得の値段)
評 価→★★★★★ (素材、加工、厚み、何よりリップのアイデアが素晴らしい)


(回転の逆向き強く踏み込むのなら、ハブ側のロックリングのネジも長いほうがいいのかもしれない)

(変更前のDURA-ACE TRACKのコグ)