価格 失念(ワールドサイクルにて、たしか1600円くらい)
ロードバイクの見た目を損なわずに後方確認のためのミラーを装着するには、現在のところ唯一解ではないかというパーツ。
2年ほど使用している。
○小さく、見た目を損ねない
(右の)バーエンドプラグに交換する形で装着するのはご存知のとおり。ハンドルバーの直径に収まっているので、注意してみないと見落とすかもしれないくらい馴染んでいる。これがもっとも気に入っている点だ。
●ミラーの質は高いが、大きさ故限界がある
バックミラーとしての機能は低い。本末転倒なような話だが・・・
バーエンドプラグを延長して斜めに切り落としたような形状なので当然ながら鏡は小さい。ガラス製で像は綺麗なのだが・・・
そんなわけで、凸面鏡になってはいるものの、後方の確認範囲は一般的な自動車のドアミラーに比べて半分か、せいぜい2/3くらいの感覚。
鏡が小さい上に凸面鏡ということで、ミラーから見える像は小さい。映っているもののディテールを見るのは少々厳しい。体勢を変えずに車がいるかどうか、後続がついてきているかどうか知ることができる(自分の左後方にいたら見えないが)という程度だと割り切って考えた方がいい、確認は改めて振り返って行うべき。
ま、ドライバーの方には自転車にミラーがついているという認識はないので、後方を気にしている、自動車の存在を認識しているということを知らせる意味でも振り返るという行為は非常に大事だと思います。
一方、ハンドルから腕が伸びた先に鏡があるわけではないので、振動で像がブレてしまって見にくい、ということはほとんどない。
●調整幅に限界あり
後で触れるが、バーエンドプラグにミラー部をねじ止めした構造をしている。エンドパーツ側との角度調整ができるようになっている。ハンドルポジションを変えるとそれなりに頭部が移動するために常に後方確認ができるわけではない。私はブラケットポジションで調整したが、上ハンの時も空の割合が増える(確認範囲が上方に移動する)が何とか使える。下ハンを持つと地面を見ることになる。さらに、バーエンドを握ってしまったらミラー自体が死角になる。
バーエンドからはミラー部が突き出しているので、立てかけるときなどに名にかに触れた拍子にけっこう角度が変わってしまうのが地味なストレス。
加えて、ドロップエンドが下方に向いていると取り付け角度調整範囲を超過してしまい、プラグの突っ込み具合で調整するハメになり、その分固定力が低下してストレスが増す。シャローハンドルを使用している私は、使い始めてだいぶ経ってからではあるものの、送りぎみだったハンドル位置をすこし戻すように調整して改善を図った。
え?本末転倒?まぁハンドル位置を下げようと思っていた時だったから、いいんじゃないですかね?
~ ☆ ~ ★ ~ ☆ ~ ★ ~ ☆ ~ ★ ~ ☆ ~ ★ ~ ☆ ~ ★ ~
さて、ここからが本題。
そんな風に強引な角度調整を繰り返していたら、路面の段差を越えたときに本品が吹っ飛んでいく事故が発生。エンドプラグの差し込み部分に無理が来ていたらしく折れてしまっていた。ついでに鏡まで脱落。マジかよ・・・。
でもそのまま捨ててしまうのも惜しいので修理を敢行。その記録である。
件の差し込み部分。この部分自体に角度がついていて「方向」がある。前段で述べたようにぐいぐい上向きに調整しつづけたため、プラグの下側の差し込みが折れてしまっている。これだけなら、手持ちのバーエンドプラグにネジ穴を開けて、ミラー部を取り付ければ何とかなりそうじゃないか?
その裏側はこんな感じ。ネジ穴はスリットになっていて、座繰りと曲面形状で角度調整ができるようになっているのね。
これなら、一般のエンドプラグも外側は曲面になっているし、中心からずれた位置に穴あけできれば行けそうじゃね?
右側のプラグを久しく使っていないおかげで、パーツ箱には遊んでいるプラグがいっぱいあるし、固定力の強そうなやつに加工すればOK。
あ、ネジに錆も発生しているのか・・・
こんな風に3mmドリルで穴を複数開けたところをスリット状につなぎ、
M4ネジが通るように削って、プラグ側パーツ完成。
例によって角度を見ながらネジ止め位置を検討して、鏡はエポキシ接着剤で接着。修理完了。
まだ路上を実走していないものの、問題なさそうであります。
構造上明らかに無理がありますが、バーエンドに突っ込む部分にネジで引き上げる臼のような構造を持たせて固定力を向上させると、もっといい製品になるように思います。
価格評価→★★★☆☆(ちょっと高いかなあ)
評 価→★★☆☆☆(機能を割り切って使うパーツ)