購入価格: 不明 ※完成車に付属
『想像以上の効きの悪さ。高いスピードでは危険極まりない』
GIANT FIXER Rに付属しているTektroのブレーキだ。
ロゴも型番も書いていないが、GIANTのサイトにはTektro R312とある。
TEKTROのブレーキは効かない言われるが、ここまで効かないとは思わなかった。
TEKTROでもVブレーキならそれなりに制動力があるが、これはまともに減速、停止ができない。
納車の帰り道に30km/hのスピードを出してみたが、ブレーキレバーを手が痛くなるほど握っても、
リムの上をブレーキパッドが滑るだけで全然減速せず、とても怖い思いをした。
まず、ブレーキアーチの剛性が低い。ブレーキレバーを握ると剛性不足でミシミシと音がする。
ブレーキを引く力がアーチの変形に使われる分、制動力は低くなってしまう。
また、非カートリッジ式シューのため、シューも剛性不足でビビリ音が生じやすい。
TektroのVブレーキ同様、シューが硬く、リムを抑えることができずに擦ってしまう。
硬いシューでリムを擦るせいで、カサカサという音がしやすい。
硬すぎてリムを削ってしまい、リムには傷がつき、シューにはリムの破片が突き刺さってしまう。
摩耗しにくくするために、このような方イシューを採用しているのだろうか。
おそらく鋳造だと思うが、アーチの加工精度が悪い。塗装が安っぽい。
欠点ばかりを書いてしまったが、良い点もある。
ブレーキキャリパーとフレームの間に挟むワッシャーがギザワッシャーになっていることだ。
おかげでブレーキアーチが左右に回りにくく、片効きしにくくなっている。
※SHIMANOではDURA-ACEのみギザワッシャーが採用されている。
このブレーキを使用して良いのは、ポタリングがメインの人だけだ。
一度でも高いスピードを出すなら、SHIMANOのブレーキに交換すべきだ。
シューをSHIMANOのカートリッジ式に交換すれば、それなりに制動力は得られるかもしれない。
アーチ自体の剛性のことを考えると、やはりオススメはブレーキ本体ごとSHIMANO製への交換だ。
私はこのブレーキを体験してから交換しても遅くないだろうと思ったが、
翌日にはSHIMANO 105 BR-5700に交換して、全ての不満は取り除かれた。
ポタリングなどがメインならば、このブレーキでもいいと思う。
だが、多くのスポーツバイクは高いスピードを出すポテンシャルを持つ。
保険に入るつもりで他のブレーキに交換して欲しいと思う。
価格評価→不明 (完成車に付属のため)
評 価→★☆☆☆☆ (良い点は殆ど無い)
<オプション>
重量→約400g (実測、前後ペア)
