購入価格: ¥3,457 (税込)
『悪いことは言わない。プーリーの交換なんてやめておけ。』
GIANT SEEK R3に取り付けたリアディレイラーRD-M591のプーリーをこれに交換した。
ベアリング入りプーリーに興味があり、変速性能、静音性、潤滑性の向上を期待して取り付けてみた。
9速のXTR RD-M972、M971、M970、M951、M952、M953、M960と互換性がある。
ガイドプーリー、テンションプーリーにシールドベアリングが使われている。
DEORE XTはテンションプーリーのみにシールドベアリングが採用され、
ガイドプーリーにはブッシュがハマっているだけである。それ以下では両方がブッシュである。
サードパーティ製のシールドベアリングのプーリーにしようと思ったが、
サードパーティ製では変速調整がシビアになるらしい。
どのグレードでも、SHIMANOのガイドプーリーは左右にカタカタ動く。
わざと左右に遊びを作ることにより、変速時にプーリーが動いてチェーンを誘導し、
滑らかで静かな変速を実現している。これはSHIMANOの特許である。
逆に言えばサードパーティ製にすると、回転性能の向上と引き換えに変速性能を失う。
変速性能を失うと知った時点で、この選択肢はなくなった。
このXTRのガイドプーリーは、シールドベアリング圧入されているだけでなく、
ベアリングの外側にブッシュがはまっている。
これで回転性能と変速性能の両方を実現するというわけだ。よく考えられているものだ。
DEOREのプーリーとも歯数も同じで、問題なく取り付けられる。
プーリーには回転の向きがあるので、取り付け時に間違えないように注意した。
さっそく、手でクランクを回してみたが...
あれ? ほんの僅かに静か気もするけど、そんなに変わらないかなぁという印象。
試乗してみたところ... 『全くわからん』
チェーンの音も滑らかで静かになり、変速性能も上がったような気もするし、
以前からこれくらいの性能は出ていたような気もする。
ブッシュとシールドベアリングでは、シールドベアリングの方が回転抵抗が少ないのは明らかである。
だが、プーリーの回転抵抗は微々たるものだから、変化をあまり感じられないのだろうか。
性能はいろいろな要素が相まって出るのだろう。プーリーだけに期待しないほうがいい。
残念ながら、このプーリーに交換しても、費用に見合うようなはっきりと分かる効果は得られない。
価格評価→★☆☆☆☆ (高すぎる)
評 価→★★★☆☆ (言われなければ普通のプーリー)
DEOREのプーリーとの比較