購入価格: ¥5059(税込)
『パチパチと小気味良く素早い変速が決まる素晴らしいシフター』
2012年1月の頭に、GIANT SEEK R3のコンポーネントをDEORE M590シリーズに換装した。
他のコンポーネントと一緒にショップで組み付けてもらった。
SEEK R3にはイージーファイヤー・プラス・シフトレバー ST-EF51がついていた。
DEOREにも同様のST-M590というシフト/ブレーキレバー一体型のレバーが用意されている。
だが、今回はシフターとブレーキレバーを別体のものにした。
別体ならシフターとブレーキレバーのポジションを個別に替えることができるからだ。
しかも、シフターかブレーキレバーが壊れてしまった場合には、別体の場合、どちらかの交換で済む。
ハンドルに取り付けるスペースがあるなら、シフターとブレーキレバーを別体にしたほうが良いだろう。
このシフターは実に素晴らしい。変速性能の大幅アップを実感できる。
ST-EF51とDEORE RD-M591を組み合わせて使ったこともあるが、
変速性能はシフターによるところがかなり大きいと感じた。
リアは、軽い力で弾くようにパチパチと素早く変速が決まる。まさに電光石火の早業。
レバーのクリック感が非常に気持ちがいい。AppleのMagic Mouseのクリック感のような心地よさだ。
ST-EF51のようにぐにゃりとしたレバーの感覚ではなく、操作は軽いのにカッチリとしている。
レバーを押しこめば、3段一気にシフトダウンもできる。
フロントの変速の軽さは感動的だ。
ST-EF51はフロントのシフトアップが重く、手をハンドルから離して腕で押しこむ必要があった。
シフトアップの度に親指の腹が痛くなるほどだったので、大きなストレスを感じていた。
このシフターならハンドルに手をかけたまま、親指だけで軽く変速できる。
これは、クランクセットとフロントディレイラーもDEOREによるところも大きい。
ALIVIOから搭載されている機能である”ツーウェイ・リリース”は非常に便利な機能である。
ブレーキレバーに指をかけたまま、解除レバーを押して操作できるので安全に貢献する。
解除レバーを引く動作は、ブレーキレバーから指を離す動作の分、時間をロスすることになる。
素早いシフティング動作において、この時間のロスは非常に大きい。
存在意義のないものとして扱われがちなツーウェイ・リリースであるが、活用したほうが絶対に楽しい。
押して解除するレバーは、シフターの取り付け角度が決まるまでは使いにくい。
時間をかけて最適な角度を見つける必要がある。
1年間使用しているが、シフトのクリック感がダルくなったりすることもなく、
変わらず気持よく快適な性能を維持している。耐久性も高いと思う。
同じ9速のACERA、ALIVIOよりも質感は高い。ギャラクシーブラックは品がいい色だと思う。
視認性を増すためか、オプティカル・ギア・ディスプレイが斜めについている。
斜めについているメリットは特に感じない。
そのせいか、他のモデルではこのような取り付けは採用されていない。
素早く確実な変速は、スポーツバイクに乗っているんだということを改めて実感させてくれた。
SEEKには十分すぎるほどの性能で、心のそこから満足している。
価格評価→★★★★★ (コストパフォーマンスは高い)
評 価→★★★★★ (大満足。文句の付け所がない)
<オプション>
カタログ重量→ 不明(量り忘れた)