高千穂遙+一本木蛮『じてんしゃ日記2012』
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『じてんしゃ日記』『じてんしゃ日記2008』に続く第三弾です。
「自転車四方山日記」という趣の強かった前二作とは異なり、本作は「やまめ乗りを習ってヒルクライムレースに挑戦する」という一本のテーマで貫かれています。そのため、自転車乗りならなにかしら共感するエピソードが見付かるであろう前二作とは異なり、興味が無い人にはまったく響かない一冊となっています。
ページの上2/3が一本木蛮によるコミック、下1/3が高千穂遙によるコメントや解説なのですが、高千穂氏のコメントが辛辣で当たりが強過ぎるので、読んでいてうんざりします。コミック部分でも「先輩風の吹かしすぎ」を通り越した人格として描かれているので「この人たちのように走ってみたい」という気持ちにはなれませんでしたが、やまめを実際に習った人が復習する時には役立つのではないかと想像します。
やまめ乗りの部分と比べると地味で分量も少ないのですが、中年〜更年期の女性特有の事情がさらっと描かれていて参考になります。自転車に限らず、スポーツをしている女性を身内に持っている男性は一読の価値はあるのではないかと。
価格評価→★★★★★(図書館なので) 評 価→★★☆☆☆(やまめ乗りに興味があるなら+1)
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