様々な有意な情報を頂いたこのサイトに感謝を込めて
微力ながら投稿します。
購入価格 ¥95,000ぐらい (円高のころにWiggleで)
ハブがDT Swiss240Sではなく、FFWDハブですが、便宜的にこちらに投稿します。また、リム高が38ミリで、最新(リム高45ミリ)ではありません。
性能について語れるほどの経験はない素人です。
むしろ、カーボン(セミ)ディープホイールを検討中のホビーライダーの方を念頭に、自分の経験知で情報提供できれば、と思います。
レビューの前提は以下の通りです。
・乗り手は1日150キロ、月600~700キロ程度の中年サンデーライダー。
平地では、エアロ効果が期待できる40キロ超のスピードはほとんど出しません。
・たくさんの種類のホイールを経験しているわけではないです。
・このホイールは1万キロ以上使っています。
◆性能
このホイール特有ではなく、カーボン(セミ)ディープ一般の評価になると思いますが、
手っ取り早く言ってしまえば、軽くて固くてラグジュアリー、メリットだらけです。
スタート時と巡航からの加速時は、特に軽さが際立ち気持ちいいですし、
サンデーライダーレベルのダンシングでは、ホイールがよれる感触も、ましてやブレーキシューが当たることもありません。
カーボンホイールのおかげか、チューブラータイヤのおかげか分かりませんが、乗り心地も良いです。
慣性が低い分、重いホイールに比べてスピードが落ちやすい、という面もあると思いますが、ずっとクランクをまわし続ければいいんです(笑)
サイクリングロードのようなところだと、同じ距離でも疲れが多くなった気もしますが、それ以上に速さと反応の良さで楽しいと感じるはず。
あと、サンデーライダーでも、ダウンヒルは空力の性能差を顕著に感じることができます。走力が同じ人と一緒に下っても、すぐに千切ってしまえるほどです。
ここらへんはカーボンディープを検討されている方でしたら、百も承知な情報でしょう。
◆ブレーキ
ここのレビューを見ると、FFWDのリムはブレーキ面にムラがあるものがあるようですが、私のF4Rには特にそういった点は感じられませんでした。当り、ということでしょうか?
ブレーキの利きは、乗り換えた当初は少し利きにくいと感じましたが、すぐに力の入れ方に慣れてしまい、今ではまったく違和感はありません。SWISSSTOPのイエローを使っていますが、よく効きます。
あと、シューの減りが早い、という書き込みをよく見ますが、一つ目はすごい勢いで削れていきますが、その後はリムのブレーキ面がすべすべになり、減り方はかなり少なくなります。
私は今は2セット目ですが、前後交換しながらだと、8千キロぐらいは持つかもしれません。平地中心であれば、もっともっと長いでしょう。
◆耐久性
上記の通り、週末ライドで日常的に使っており、すでに1万キロは超えていますが、フレひとつ出ていませんし、当然、クラックの兆候もないです。
1サンプルに過ぎませんが、F4Rは丈夫そうです。
◆パンク
これはタイヤの評価になるとは思いますが、チューブラーはかなりパンクしにくいと思います。ちなみに、VITTORIA CORSA EVO-CX 2を使用。
1万キロ以上乗って、不注意でパンクは大きな金属片を踏んでしまった一回のみ。
しかも、パンクからのリカバリーもそれほど大変ではありません。
割り切ってパンク時専用のスペアタイアを用意し、帰宅後に改めて貼り直す運用にすれば、その場ではリムについたTTPテープをきれいにする必要もなく、20~30分で十分に対応できます。
もちろん、家で剥がしたパンク専用のスペアは、また携行していざという時に備えます。
◆安全性
これが、私がチューブラーにした最大の理由です。
ダウンヒルをしているときに、「今、もし釘などを踏んでバーストしたらどうなるんだろう?」と想像してしまったのです。
50キロ以上で下っているときに、急にタイヤが外れたら、下手したら命に関わります。
その点、チューブラーならタイヤが離れずにブレーキが少しは利きますので、クリンチャーに比べて『マシ』な結果で済む可能性があります。
仮に自分の命に値段を付けるとしたら、どうでしょうか。私は、チューブラーに投資する価値はある、と判断しました。
◆携行品
チューブラーに躊躇する理由のひとつが、おそらくはスペアタイヤが嵩張ってしまうことだろうと思います。
私の選択は、上記の通り、『パンク時専用のタイヤ』を用意すること、さらに、そのタイヤはTUFO Elite JET 160を使うことです。
TUFOのタイヤは非常に折りたたみやすく、また体積も少ないため、たとえばJET 160ですと、チューブ2本分ぐらいのサイズに収まります。
このタイヤをたたんでラップで包んだもの、アーレンキー、タイヤレバー(タイヤを剥がすときに使う)、軍手、携帯ポンプ(MICRO ROCKET)が全てツール缶に入りますので、苦労はしていません。
◆経済性(ランニングコスト)
これもよくチューブラーのデメリットとして言われることですが、上記の通り、ブレーキシューは案外長持ちしますし、パンクも少なくタイヤが寿命まで使えます。
ちなみに、CORSA EVO-CX 2は後輪3,000キロ、前輪8,000キロ、といった感じでした。
そのため、クリンチャーでPRO4等を使う場合に比べ、それほど大きくランニングコストは変わらないのでは、と感じています。
◆見た目
やはりこれでしょう。
きっかけは安全性を求めた結果ですが、現在、乗り続けている最大の理由が見た目です。(笑)
自分の自転車がさらに好きになります。どっぷりと嵌ることができます。最高です。
ご参考までに、CAAD10とSUPERSIX EVOのそれぞれに履かせると、写真のような感じです。
性能面よりも、むしろ日常の使い勝手についてのレビューがメインとなってしまいましたが、少しでもどなたかの参考になればと思います。
価格評価→★★★★★ (円安時の外通価格)
評 価→★★★★★ (サンデーライダーには十分すぎる)
<オプション>
年 式→ 2012?
カタログ重量→ 1260g (実測重量 カタログ値に近くて喜んだ記憶あり)