購入価格 ¥4000
現在、このサイコンを3台の自転車に載せています。
で、2015年2月に購入した最近のヤツですが、既レビューのレビュワーさんにも指摘されている
『最高速度105.9km/h誤動作問題』
が発生しました。
所謂、環境中に存在する電磁界の干渉により走行パルスが高速に誤発生することが原因です。例えば怪しげな電気設備を稼働している建屋の脇を通り抜けるときに強烈な交流電磁界がサイコンCPUに浴びせられ、回転パルスが誤発生してしまう、という現象です。もし、その建屋や設備の前で信号待ちなどをするようなことになれば、パルスカウント数は瞬く間に巨大な値になり、停止しているのに10秒で300mも進んでしまいます。
元々、従来の多くの(というか私がこれまで経験した多くの)CATEYEサイコンで、電磁界の干渉による誤動作は見られたのですが、『105.9km/h問題』とは違って、
『速度表示が零になる』
というのが、私がこれまでに経験している全てです。誤動作して速度がある特定の場所で零になっても、積算距離はとんでもない数値に跳ね上がることはないので、実害がほとんどなかった、というだけのことです。
『105.9km/h問題』に遭遇出来る場所というのは、今現在、私のフィールドでは1か所しかないのですが、タマタマ、今まで通過したことのないその場所を、新調したサイコンで走ったところ発生したというわけです。そして、別の型のサイコンでココを通過すると、速度は零になります。つまり、
CC-MC200Wの誤動作は、従来のCATEYEサイコンとは異なる場合がある、ということのようです。
先に購入しているもう2つのCC-MC200Wはどうなのか?
同様に『105.9km/h』でした。(トホホ…)
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1980年代あたりから省電力化の波が押し寄せて、今時の電気製品にはインバータが多く搭載され、古くは蛍光灯の調光回路に投入され、最近では高輝度LEDライトの調光回路にも使われています。インバータでは直流電圧を高速でオンオフしているので、何も対策を施さないと盛大な電磁雑音が環境中に流れ出します。これをシールする技術が重要になるのですが、受け身の側であるワイヤレスサイコン自体の電磁界シールドは強固なものではないようです。
かつて、1978年頃のインベーダーゲーム大流行(古ッ)のとき、東急目蒲線(現在目黒線)沿線のゲーセンで稼働するインベーダーゲームのCPU動作電圧は現在のCPUよりも遥かに高く、それが高速(と言っても今とは比べ物にならないほど低速)のクロック周波数でバチバチ動いているので、ゲーセンから盛大に高周波の電磁波が漏れだし、電車の無線が使えなくなるほどの影響を受けた(笑)、とかいう話を学生時代に電磁界理論の教授に教えてもらった記憶があります。洞穴のようなゲーセンは入り口解放の電磁波共鳴キャビティみたいなもので、線路に向かって盛大に電磁波を放射していたのでしょう。
あの時代と比べると、今では有害電磁波の環境中への放出はかなり規制されているので、おかしなことは起きにくくなってはいるのですが、それでもサイコンの類は影響を今でも受けてしまうんですねぇ。
誤動作して事故が起きるわけでもなく、一瞬、速度が零になるくらいならまあ、仕方ないか、とは思いますが、『105.9km/h』というのは出来れば避けたいなあ、というのが正直な感想です。というわけでコレが発生する場所は自転車で通過しないようにしていますが、それ以来、『105.9km/h問題』に遭遇していないのはさいわいです。
価格評価→★★★★☆
評 価→★★★☆☆
年 式→2015 ?