SHIMANO ULTEGRA PD-6620
購入価格 ¥5000
大人気のSPDペダルPD-M520から交換。 従って、本レビューはPD-6620そのものについてより、 寧ろSPDとSPD-SLの違いについて触れることが多いのをお断りしておく。 因みに、同時購入のSPD-SLシューズはSH-R132L。
外観は遠くから見ると格好良いけど近くで見たらださい。 アイスグレーのPD-6620Gやデュラには明らかに見劣りする。 しかし、105以下に比べれば断然良い。
回転については、 ベアリングの精度がいいのだろうか、PD-M520よりも遥かにスムーズに回る。 PD-M520も5000km走行後にはスムーズに回るようになっていたが、 最初からここまでクルクル回ってくれるとは驚き。
早速試走といきたいところだったが、ペダルと合体するのが大変だった。 ペダル表面のメッキがツルツルなので まるでサッカーボールを蹴り損なった時のように見苦しい体勢で滑ってしまう。 まあ慣れの問題ではあるが、SPDに慣れてる人には最初が辛い。
装着力は結構強め。 最弱に設定しても、SPDで言うところの10段階中4位の強さがある。
肝心の性能はと言えば、期待以上。 装着した瞬間からSPDを上回る一体感、 実際にクランクを回してみた時もSPDのそれとは明らかに違う感触だった。 やはり踏み込む面が広い分、 パワーロスが無く、脚力がSPDよりも遥かに多くスピードに変換され 尚且つSPDでは使われていなかった範囲の筋肉も動員されるようになり より多くの筋肉を使えるようになった。(その後筋肉痛になったw) SPDの場合、どうしても点で踏む感覚なのでパワーロスを常に感じていたが、 SPD-SLはダイレクトに力が伝わる感覚である。 引き脚もSPDとは段違い。 SPDは点、SPD-SLは面で引き上げる、 例えるなら、一本釣りと投網漁法くらいの差がある。(わかりにくい例えかも) 結果的に今までより2,3枚ほど重いギアを踏み込めるようになった。 12T?余裕余裕、11Tでも余裕♪フロントは50Tだが(笑)
こうした差は数字にも如実に表れた。 SPDだと平地最高時速44km/hしか出なかったのに対し、SPD-SLだと55km/hを余裕で記録したのである。 それ以上は飛ばせる道が近所にないので不明だが、 55kmの最高時速を記録した時点でもまだまだ余力があったので 頑張れば60km/h前後は確実だろう。 まるで400ccから750ccのバイクに鞍替えしたような、 今までとはレベルが違うスカっとした加速を楽しめるようになる。
因みに、SPD導入前に使ってたフラットペダルで出した平地最高速度は49km/h。 定価13万のアルミロードで改造も何もしていない状態で記録。 踏み脚がいかに大切かということですな。
平地の最高速度も向上したが、無論上りもSPDより更に楽になった。 フラットペダルからSPDに変えた時も上りの楽さに感動したものだが、今回はそれを更に上回る感動。 緩やかな上りなら40km/h前半まで加速することさえできるようになったのだから。
ただし、足とペダルの接触面が飛躍的に増えた分、 快適さは大幅に損なわれた印象を受ける。 SPDは点で繋がっていただけなので合体中も比較的楽だったが、 SPD-SLは黄色のクリートでも余り楽とは言えない。 レース派は断然SPD-SLだろうけど、 俺みたいなツーリング派には好みが分かれるかも。 気合入れたサイクリングならともかく、のんびりしたポタリングには向かないと思う。 また、片面固定なので両面SPDに慣れていると不便さを感じずにはいられない。
総評 とにかく早く走りたい人、特に現在SPDペダル使用中で速度が思ったより出てない人に特におすすめ。
価格評価→★★★★★ 評 価→★★★★★ でも、デュラエースのペダルってどうなんだろう?
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