購入価格 ¥850
口径が大きくて、角張った、銀色のベル。
1970年前半ぐらいまで一般車のベルと云えば、みんなこんな形だった。
子供ながらになんか野暮ったい、かっこ悪いなぁと思ったものだ。
だから1975年ぐらいになってもう少し小さくて丸っこいベルが登場した時はなんてちっこくて可愛いんだ、と思ったものだ。
構造は今さら説明するまでもなかろうが、レバーを引くと、スプリングとギアで、両端に鉄輪が付いたアームをぐるんと2周半ぐらい回す。
遠心力で鉄輪がドームに当たって、「リン」となる。いや、ギアを噛む音と合わさって「ジャリン」と鳴る。
スプリングで引いたレバーを戻すので、「ジャリジャリン」と必ず2回鳴るのが特徴だ。
その後、自転車のベルは根元がスプリングを付いたハンマーでドームを直接叩くタイプで「チーン」となるもっと小型のベルに置き換わり、
ごく小数のママチャリで、このスプリングとギアタイプのベルは残っているものの、口径はかなり小さく、そして丸くカラフルなものばかりになっている。
ミニベロクロスバイクをコミュータ化(というよりカゴを付けてママチャリ化)する際に、思いっきりレトロな感じを求めて、敢えてこの大きなベルを選んでみた。
野暮ったかった筈のデザインも、50年経つとオシャレ、と云われる、そういう物なのだ。
唐草の柄のインレイでオシャレ感もアップしている(と思う)
改めて使ってみて驚くのは、とにかく音が大きいこと。
それまで付けていたノグに比べたら倍ぐらい大きく感じる。
ただ、50年前と基本構造が変わっていないので、雨ざらしで使っていると湿気でギアが錆びてレバーが動かなく(あるいは戻らなく)なるので、その点だけは注意が必要だと思われる。
価格評価→★★★★★
評 価→★★★☆☆