購入価格 ¥0(車体に付属)
◆製品概要
ブロンプトン購入時に車体に装着されている、お馴染みのポンプです。
ブロンプトンのリアフレームには本製品を装着するための専用台座が溶接されており(チタンモデルは除く)、ここにピッタリ装着・固定する事ができます。
ちなみに本製品、Zefal社製です。
◆使用感
手にとってまず最初に感じるのはその安っぽさ…
約4000円で売られている物とは思えません…
一般的な携帯ポンプと比べるとストロークはスムーズとは言えませんし、バルブ部分のレバーも頼りない感触です。
その辺で売られている1000円台の携帯ポンプの方が質感も操作感もマシでしょう…
このように第一印象がかなり悪いせいか、本製品は使わずに別途高性能なポンプを携帯するユーザーも多いようです。
確かに、ハンドル部分は変形せず、先端のホースもなく本体も華奢、さらにストローク時の抵抗も大きい等、使いにくいのは事実です。
高圧まで入れるのは難しく、1ストロークあたりの空気充填量も少なめです。
しかし、冷静に考えるとブロンプトンの空気圧はロードよりも低めですし、MTBのようなエアボリュームもありません。
高圧まで入れるのが難しくても1ストロークで入る空気量が少なくても、個人的にはそこまで致命的な問題にはならないと感じています。
私は身長170cm、体重58kgの痩せ型で、腕力には全く自信がないタイプですが、約2〜3分くらいのポンピングで、なんとか4気圧半ばくらいまでは上げる事ができます。(5気圧以上は私の力ではきつい)
装着タイヤがマラソンやマラソンレーサー、コンタクトアーバンの場合、ギリギリ下限の適正空気圧程度までは達するので、ブロンプトンに限った場合の非常用携帯ポンプとしては必要十分な性能だと思います。(高圧なコジャックだとちょっと厳しいか…)
ちなみに、本製品はブロンプトンのバルブに合わせて米式が標準仕様になっていますが、一般的な携帯ポンプのように先端のパッキン類を逆向きにする事で、一応仏式バルブにも対応します。(写真)
耐久性もそれなりに備わっていると思います。
私は今までブロンプトンでの外出時に発生したパンク修理は全て本製品で行っていますが、ポンプに不具合は発生していません。
◆気になるところ
見た目から想像するよりはしっかりした充填性能を持つとは言え、高圧まで入れるのがきつくて難しいのは事実であり、気になると言えば気になります。
リム打ちパンクしない程度の空気圧まで回復させられればOKだと思っている私は本製品の充填性能でも不満はありませんが、修理後にもパンク前と同じ空気圧で走りたい人にとっては、やはり力不足でしょう。
◆注意点
本製品、ブロンプトンのリアフレームに格納した際は、最後に必ず赤色のストッパーをしっかりと挿入する必要があります。
これを怠ると、走行中の大きな衝撃でポンプが外れる可能性があります。
走行中に外れると後輪に巻き込む可能性もあるので非常に危険です。(写真)
(↑ストッパーがきちんと挿入された状態)
(↑ストッパーが抜けた状態)
特にパンク修理後は、すぐに走り出したくなってストッパーの事を忘れてしまいがちなので、この点はしっかり確認された方が良いと思います。
◆まとめ
見た目と質感は安っぽく、車体のオマケ程度の存在に見えますが、ブロンプトンで必要な最低限の空気圧は入れられますし、普段は車体にピッタリとスマートに収まり、緊急時にはしっかり役に立ってくれるので、私は重宝しています。
比較的軽量なのも嬉しいです。(実測91g)
とは言え、パンク修理前と同水準の空気圧まで入れるのは難しく、ポンピング回数が多くなってしまうのも事実なので、素早く楽にパンク修理を終わらせたい方や、コジャックのように比較的パンクしやすく高圧なタイヤを使われている方は、やはり別途高性能な携帯ポンプをカバンに忍ばせた方が安心かもしれません。
あくまでもスポーツバイクの携帯ポンプとして見るか、それとも実用車に備え付けのリカバリーアイテムとして見るかによって、本製品の評価は大きく分かれそうです。
価格評価→★★☆☆☆(高すぎ。ただフレームに収まる付加価値があるので納得…)
評 価→★★★☆☆(使い物にならなさそうに見えるが、ブロンプトン用携帯ポンプとしての最低限の性能は備わっていると思う)
<オプション>
カタログ重量→ ?g(実測重量91g)