購入価格 $79.81
例によってDXを徘徊していて、怪しいライトを見つけてしまった。
http://www.dealextreme.com/DXに載っている写真では「MAGIC SHINE」と言うロゴが左上にあるのだが、自分が手に入れたものには無い。
従って、「MAGIC SHINE」名義は一応使わないでおく。
製品名でお分かりの通り、LEDエミッターにSeoul Semiconductors SSC P7-C(SXO)を使い、
900ルーメンを叩き出す充電池式バイクライト。
SSC P7で900ルーメンと言えば、自分がレビューしたMTE SF-15がある(こっちはP7-D)
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=5201&forum=89#forumpost8482SF-15は18650使用のLEDハンディライトだが、このHA-IIIは18650を4本束ねた充電池を使用し、
「バイクライト」すなわち自転車用LEDライトとして売られている。
つまり、自転車用に配光が考えられていると言うこと。
こんなものが邦貨にして7,500円程度で買えると言うのである。
もうね、買うしかないでしょう!
例え、LEDライトが死ぬほど余っている状況であったとしても!
(再登場w)
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立派な箱に入っているように見えるが、厚紙で出来た安っこい箱であるw
中には、ライト本体・バッテリー・チャージャー・固定用ラバーリング2種が入っている。
恐ろしいことに、マニュアルの類は一切入っていない。
憤る前に笑ってしまったw
無論、保証書も無いわけだが、まぁ、こんなものはわざわざ直して使いもしまい。
言い方は悪いが、結構高価な使い捨てライト、と言うことだ。
一応重量を量ってみたが、ライト104g・バッテリー201g。
ACチャージャーはA型プラグ・100V~240Vと言うもので、日本でも問題なく使える。
リフレクターの奥にひそむSSC P7-C。
これが強烈な光の源。
バイクに、と言うか、自分の場合はステム一体型カーボンハンドルのサイコン取り付け台座に付けたところ。
固定用ラバーリングの短い方で止めてある。
劣化してもホムセンものでどうにかなるだろうが、もう少し賢い固定方法が欲しかったか。
バッテリーが別なので、実にコンパクト。
そのバッテリーだが、18650を4本束ねてある、とのこと。
確かにこうやって見ると4本束ねてある。
バッテリーの下に広げてあるのは、バッテリーを収めるナイロン製のケース。
上の箱に入っている写真も参考にして欲しい。
これにバッテリーを入れて、ハンドルなりフレームなりにぶら下げるなりするわけだ。
でも、これ、ご覧のように簡単にバッテリーを取り出せる。
と言うことは、なにもこのケースを使わないでも、スムーズに収められるケースがあれば、
そっちに収めてもいいわけだ。
と言う事で、自分はTOPEAKのトライバッグに収めた。
そもそもこのトライバッグ、ハブ軸に見えているLIGHT & MOTION seca 700 Raceのバッテリーを収めてある。
画面下部、トライバッグに詰まっているのがそうだ。
今回、更にその前部の空きスペースにHA-IIIのバッテリーを詰め込んだ。
(詰め込まれているのが分かるだろうか?)
結果、トライバッグはバッテリーでパンパンになっているが、一方で、トライバッグ一つに、
全てを収めることが出来て、設置に困る充電式バッテリーを大変すっきりさせることができた。
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さて、点灯。
結論から申し上げると、このライト、900ルーメンのMTE SF-15どころか、630ルーメンのFENIX TK40にも負けている。
上から、SF-15・TK40・HA-III。
SF-15の暴力的な明るさやTK40の恐ろしく飛ぶ様子を見るに、HA-IIIは物足りなく思える。
絶対的な明るさだけを見れば(いや、エライ高いレベルでの話なんだけどね)
ただ、配光と言う点では、明るい部分が広い上に周辺光も十分たっぷりある。
この辺はやはりバイクライトだ。
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では、ランタイムはどうか。
公称Hi/900lm/3時間、Lo/500lm/4.5時間。+ストロボ。
計測結果。きっちり3時間明るさを保ち、3時間で警告。
そして10分後消灯(その間も明るさは変わらずキープしている)。つまりエマージェンシー10分。
ちなみに、スイッチ兼警告灯がグリーンのうちは電池残量有り、レッドになれば残量少なし。
これは見事。3時間きっかり問題なく使えると言うこと。
SF-15は1時間しか保たない。後はあっと言う間にゲロ下がりである。
TK40はギリギリ2時間後ダラ下がりである。
ランタイムはHA-IIIの完全勝利。
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お分かりであろうか。
絶対的明るさでは負けている。しかし、必要十分以上のもの、と言うか、最強クラスである。
大きさ・重さ・価格ではTK40は論外。
ランタイムではSF-15、TK40共々蹴散らす。
配光では「自転車用」ライトの強み、絶対的に光量のあるSF-15やTK40がたまたま周辺光があることはともかく、
そこらへんのハンディライトなんぞは歯牙にもかけない。
結果的に、実用的にはライバル2灯はライバルになり得ないわけである。
(主観コミwww)
大体が、この写真を見て、暗いとか思うヤツはおらんだろう。
自慢じゃ無いが、これとsecaを一緒に点灯したら、如何なる漆黒の闇も、燦々たる太陽の真昼に変わる。
実用と言う点では、絶対ルーメン値だけがライトの価値では無い。
点灯してナンボ、できる限り長く安定したランタイムを持ってナンボ、全てはバランス。
まぁ、明るければ良いと言う人は、自分の判断基準とは相容れないわけだが、それはそれで人それぞれだ。
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欠点、と言うか精神衛生上宜しくないこと。
電源オンオフスイッチが無い。
これ、語弊を招きそうだが、バッテリーからライトへのオンオフが無いのである。
(ライト自体はHi-Lo-Strob.-消灯のサイクル)
従って、電池残量があるうちは、テールスイッチ兼警告灯が緑に点灯しているのだが、これが常灯である。
これを点灯させないようにするには、電池とライトのジョイントを抜く必要があるのだ。
正直、夜中に緑に光っている図は、些か気持ち悪い。
まぁ、家中でラックに掛けてある際はジョイントを抜いてあるが・・・
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些か出自が胡散臭いライトであるがw、性能その他は素晴らしい。
まぁ、耐久性は良く分からんが、少なくとも使い易く明るく良好なランタイム、と言う点では、
他に比するライトはごくわずか、価格や大きさまで考えたら唯一つでは無かろうか?
自分はsecaと併用で1号車に採用することを決定した。
あと何個か買って、ウチのバイクライトは全てこれにしようか考慮中w
価格評価→★★★★★+★★ 5つ+おまけ2つ。円高様々であるが激しく安い。
評 価→★★★★★ 素晴らしい。充電池に抵抗が無ければオススメ。