購入価格 ¥8,660
台湾のメーカーであるDOSUN(ドゥーサンとかドーサンとかドサンと呼ばれる)が出している自転車用ウェザープルーフライト。
これの前にM1と言うのがあり、なかなか明るい上に照射範囲が考えられており、ランタイムとのバランスと相まって、一部では評価が高かった。
M1+は、M1の改良バージョンであり、Bi-Light Revolution搭載により1m先下方向から10m先にワイド光を効率よく同時に作り出し照射する事が可能、
なんだそうな(能書きコピペw)
ちなみにM1に搭載されていたのはBi-Lightである。この辺は後で説明する。
ただ、性能は高いのだが、野暮ったいと言うか何と言うか、とっても「ブス」で、外観には賛否両論あるのも事実。
そこら辺はレビューで書いてみよう。
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M1+の外観を特徴付けているのがこのアルミのパネル。
これは、つまりヒートシンクである。
コロンブスの卵と言うか何と言うか、熱の逃げにくいプラスチック筐体・だったらにアルミヒートシンクを付けちゃえ!と言う、単純な考え。だが、効果的。
ちょっと感心したが、一方でこのヒートシンクがこのライトを「ブス」にしている一因でもあったりする。
もう少しデザイン的に(そもそも全体的デザインもだけど)なんとかならんかったんかい?と思わんでも無い。
なんと言うのだろうか、エグいのだ。
まぁ、それでもM1+は全体が白だからそれほど目立たなくなっている。M1は黒だったので、なんか妙にエグさが目立っていた。
ヒートシンク上、レンズ上部には電池残量インジケーターが用意されている。
限界より多少余裕を残して残少表示をするらしいが、まぁ悪いことでは無いだろう。
DOSUNのロゴが象形文字みたいで笑えるw
ブラケットはこれ。
実は、Dosun UNIVERSAL HOLDER #Rmx
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=5029&forum=89#forumpost8122と台座以外は一緒のものだったりする。M1 or M1+用のブラケットは#mxと言う品名。
オーバーサイズ・ノーマルサイズ共に対応可能。
モードは5つ。常灯モード(100%、60%、30%)、フラッシング、高速ストロボ。
一応、100%では128ルーメンとアカリセンターの販売ページに書いてあった。
使用電池は4AA(単三×4)。ランタイムは、
100% 6h
60% 13h
30% 45h
フラッシング 20h
高速ストロボ 8h
めんどくさいので実測してないが(レビューワー失格w)、カタログスペックとは言え、128ルーメンで6時間持つと言うなら優秀だろう。
一つ書いておこう。
パッケージに書かれた英語ではNi-MH2700mAhで計測と書いてある。
一方で、輸入代理店であるマルゴーが添付している日本語マニュアル兼保証書には「Ni-MHはガスが出る恐れがあるので使用するな」と書かれている。
・・・お前ら、仲良くしろよw
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Bi-Light Revolutionと言うのは何か?
まず、前身のBi-Lightが「遠くの正面と近くの路面を同時に照らす」ものであった。
Bi-Light Revolutionは、それに加えて「中距離も照らして、シームレスに近くから遠くまで照らす」と言うもの。
これを実現する為に、LED直接照射では無く、上方からリフレクターに当てて、反射光で照らすような作りになっている。
この作りは、B&M IXON IQのIQ-TEC、あるいはCATEYEのROLテクノロジーと同じ考え方。
そして、このライトのライバルはズバリIXON IQだと思う。
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=3562&forum=89似たような配光(DOSUNは更に路面も照らすT字配光だが)、ほぼ同じ明るさ、野暮ったい外観wと、どこまでもタメを張る。
そしてこれがM1+とIXON IQの正面画像。
M1+の方はちょっと見づらいが、いずれもLEDが上方にあり、その光をリフレクターに反射させる様子が伺える。
これとレンズカット(と言うかまぁ作りだな)のおかげで、庇をかけたように上方の光がカットされており、対向者に優しく出来ている。
結果的にロービームになっているわけだ。
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それでは実点灯写真。ちなみに今回より新写真。
絶対的な明るさと言う点ではSG-305も比較対照とみなして良いと思うので、比較してみた。
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=3889&forum=89まずSG-305。
次にIXON IQ。
そしてM1+。
絶対的な明るさはほぼ同じであることが見て取れる。
概ね100ルーメン級のライトと言う事だろう。
IXON IQとM1+の周辺光が無いように見えるが、実際にはもう少し明るい。
(比較の為に)同露出でン百ルーメンのライトの点灯写真を撮らなくてはならないが故の、写真マジックと思って頂いて良い。
M1+の写真を見て頂くと分かるのが、独特のT字配光。
要するにこれがBi-Light Revolutionである。
遠くへ照射し近くは周辺光で照らす、のでは無く、どちらもアクティブに照らすと言う発想。
面白い発想だし、実際効果があると思う。
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ライバルとの比較では
明るさ:M1+ ≒ IXON IQ ≒ SG-305
配光:M1+ > IXON IQ > SG-305
ランタイム:M1+ ≒ IXON IQ >> SG-305
値段:SG-305 > M1+ >(超えられない壁)> IXON IQ
なんて感じか(国内での売価は、あるいは個人輸入したとしても、IXON IQは些か高価だ)。
個人的にはIXON IQに対してフラッシングを持っているのが大きなアドバンスと思っている。
好みの分かれる外観以外には欠点が見当たらないバランスの良いライトだと思う。
深夜の多摩サイ疾走には向かないが、夜通し走って箱根を越える時には頼りになる、そんなライトだ。
価格評価→★★★☆☆ 性能考えると高いとは思わないけど、T25とかLD20が買えちゃうからねぇ。
評 価→★★★★☆ 限りなく5に近い秀才性能高バランスライト。正直オススメ。
実測重量:電池込みブラケット込みで204g