購入価格 ¥8,000
4AA(単3×4本)で180ルーメン、6時間点灯を誇るライト。
明るさのスペックだけ見て何も考えず注文したのだが、届いて包みを開けて後悔したorz
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ご覧のようにとてもしっかりとした化粧箱に入ってくる。
この化粧箱の大きさを見ただけで、自分が何かを仕出かしたことに気づいたw
と言うわけでオープンザボックス。
横のオマケ単3電池と比較するとお分かりだろう。
実にデカい。と言うか太い。
昔、家に常備してあった所謂「懐中電灯」を思い起こさせるくらいデカい(まぁ、LEDハンディライトって要するに懐中電灯だけど)
FENIX L2D CE、OLIGHT T25 Regular、GENTOS SG-305と比較するとこんな大きさ。
L2DやT25では夫婦喧嘩の時ですら役に立ちそうに無いが、P14は「バールのようなもの」として使える(何にw)
それもその筈で、この胴体には4AAが2本ずつ並列で電池ケースに入って並べられているのである。
も少しコンパクトにまとめられなかったものか?と思わんでも無いが、あくまで「LEDハンディライト」であって、
「LED自転車用ライト」では無いから、別にコンパクトにまとめる必要は無かった、と言うことだろう。
確かに、手に持ってみると、細くて小さいL2DやT25より安定している。重いけど。
付属品はベルトにマウント出来るソフトケース、及びストラップ。まぁ、一般的。
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LED LENSERお得意のアドバンスドフォーカスも装備している。
一昔前の一眼レフの直進式ズームレンズをご存知の方はいるだろうか?
あれと同じものと思っていい。
引いておくとワイド配光。
親指のアクションでスムーズに押せる。このポジションだとスポット配光。
LED LENSERによると、リング影が出ずまんべんなく配光されるらしいのだが、実際にはそんなことは無い。
確かに改善されているとは思うが、やはりリング状に影は出る。もっとも、フラットな配光なのは確かだ。
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明るさはと言うと、流石に文句無く明るい。
これで明るくなかったら、ただの「バールのようなもの」にすぎないわけでw、その辺は面目躍如である。
と言う所で、恒例のライト比較。
P14はパワーモードと呼ばれる180ルーメンのモードで比較する。
比較対照はGENTOS SG-305、FENIX L2D CE(ほぼ≒LD20と思ってもらって良い筈だ)、OLIGHT T25 Regular。
それぞれライトのフルパワーモードで計測(SG-305=100ルーメン、L2D=180ルーメン、T25=190ルーメン)
使用電池はエネループ。カメラの露出はF2.4・1/8秒マニュアル固定。
まず、使っている方も多いであろうSG-305。
安くてコンパクトでそこそこ高性能、自転車用としてもシビアなことを言わなければ十分使える。
すっかり市民権を得た感のある、GENTOSの近年の傑作ライトである。
周辺光が全くと言っていいほど無いが、その分、明るいエリアが広い。
広めのスポットと言うか。
次に、近年のLEDハンディライト全盛を築いたL2D CE。
ちょっと光軸がズレたw
相変わらず安定した明るさ。周辺光がタップリあるのも宜しい。
そして、L2D CEにとって替わった感があるT25 Regular。
L2Dよりも多少スポット寄りだが、その分良く飛ぶライトである。
モードの多さ、L2Dと違ってモード切替時にヘッドを締め直す事で振動によるモードチェンジが起こらないこと、
等々考えても大変使いやすいライトである。
さて、俎上のP14。まずはスポットモード。
見ての通り。相当にスポットだがT25よりも遥かに明るい。と言うより遠くまで飛ぶライトだ。
が、自転車用に応用するにはちょっとスポット過ぎですかな~と言う気もする。
まぁ、SG-305と同じくらいのエリアを強烈に照らしているのは評価出来る。
じゃあワイドモードだとどうよ、とばかりワイドの図。
洞窟内探索にはもってこいの配光と明るさと言えよう、ってそんなことは期待されていないかw
前述したように、とても平均的な配光をするライトであり、これまた河川敷をロードでなんて場合には向かなそう。
暗い夜道をBromptonで15km/h、なんて用途にはもってこいだが、いまいち需要が無さそうだw
それでは、T25と同じ位の照射角度では如何か、とアドバンスドフォーカスをコントロール。
T25が山だとするならP14は平地。ピークってものが無い。
ただ、これはこれでこのライトのそもそもの目的である「ハンディライト」としては正しい。
自転車用に流用を考えるからアレなだけで。
それに、この平均照射、平均的に決して暗くない。
実は、今回は実走出来ていない。貧乏暇無しで仕事が忙しくて・・・(自分だって仕事くらいするw)
だが、このくらいの明るさがあれば、経験的に20km/hならば暗いところでも楽々走ることが可能と思う。
形的にも「懐中電灯」っぽいし、「低速の旅」すなわちランドナーやキャンピングには似合うのでは無かろうか?
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他のモードにはターボモードとエコノミーモードがある。
メーカーHPを見ると、ターボモードで使った場合は130%=234ルーメンまでブーストするらしい。
そんなに明るいとは思えないが、まぁ、一割増くらいには感じられる。
但し、ターボモードは固定されてないので(スイッチを押し続けなくてはならない)、自転車では使用不可能。
エコノミーモードでは15%=27ルーメン。こっちは緊急用と言うか存在灯と言うか、まぁ明るい所なら使えるくらい。
と言うわけで3モードあるけれど、自転車流用すると実質1モードとなる。
それでも6時間持つから、まぁ使えると言えるか?ん?本当に6時間持つか?
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と言うわけで、ランタイムも計ってみた。
今回はちゃんとメーカーの言うとおりにアルカリ乾電池(東芝)を使用。
モードはパワーモード。30分おきに同露出・三脚固定のカメラで撮影し見比べた。まぁ、その辺が結構適当だがw
結論。最大照度を5時間半程度キープ。
その後落ちてくるが、6時間を超えても100ルーメン程度は残っていると思われ、6時間半を超えてもまだまだ落ちきらない。
結局、明日も仕事だった上、こっちが眠くなって根負けw(18:30くらいから実験していた)
ランタイムに関しては相当に優秀。
最も使われているであろうエネループであっても、半分と言う事はないだろう。
しかも、まったく熱くならない。実に上手く放熱されている。
いや、恐れ入った。
ただ、一つ気になるのが、LED LENSER自身は、HPではBurning lifeは150hとしている点。
http://www.ledlenser.de/国内各販売店では6時間(すなわち360h)と言っているので、この辺の数値の乖離がどこから来ているか気になる。
HPでのランタイムはターボでブーストし続けた時の値だろうか?
指が攣りそうだな・・・
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かようにスペックだけ考えると、まことに優秀なライト。
実際、夜回りライトとしては優秀この上なかろう。バールのようなものとして使えるし(まだ言うかw)
いつも結論を出すときに悩むのが、ライトとして優秀だから高得点なのか、自転車用に流用した場合に高得点なのか。
ここは自転車用品レビューサイトなのだから、流用して使いやすいライトが高得点なのがスジなのだろう。
だからと言って、単なるハンディライトとして使って優秀なのに、自転車に流用しきれないからと言って低得点はどうか?とも思う。
それは、製品としての優秀性を評価していないことになるわけで。
特に今回のような、言ってしまえば「極端」な製品は難しい。
明るく長持ち、しかしバカでかい(と言うほどでも無いが、自転車用としては)
レビューのデータに関してはなるべく正確に書いたつもりなので、自分が付けた星判断に惑わされず、
読者の皆様ご自分で判断をして頂ければと思う。
価格評価→★★★★☆ 性能を考えると安いと思う。
評 価→★★★★☆ 絶対的明るさとランタイムを評価するが、自転車サイトなので、デカイことで1つ減。勝手に流用してる方が悪いんだが。