購入価格¥9328(リアライトとのセット価格)
◆購入動機
私が乗っているE-Bikeには、走行用バッテリーから給電するフロント&リアライトが標準装備されています。
ライト使用時にバッテリー消費が早くなる感覚は特にないものの、昼間からデイライトとして常時点灯するのは少し抵抗感が…
やはり走行用バッテリーの電力は極力温存しておきたいので、昼間は別のライトを使う事にしました。
理想の条件としては、
1. サブライトなので、なるべく目立たない小型の本体でマウントが残らないゴムバンド式。
2. デイライトとして点けっぱなしで使うので、低出力で長時間使えるモードがある。
3. いざという時には前照灯としてしっかり使える光量が出せる。
このワガママな条件に合致していたのが本製品です。
2年ほど使用してのレビューです。
◆製品概要
小型ながらMAX500ルーメンが売りのモデルです。
特に全長が短く、70mm弱しかありません。
ハンドルバー前後への張り出しが非常に少なく、レザインらしいシンプルなデザインも相まって、バイク全体への馴染み・収まり感はかなり良いです。(写真)
本体カラーは、私が購入した前後セットだとブラックしかありませんが、単品販売の物だと、ブラック以外にシルバー、ブルー、パープル、レッドから選べるようです。
充電端子は後部に内蔵されており、ケーブルレスで充電できます。(USB-A)
点灯モードは、500ルーメンのブラストモード(1時間)、200ルーメンのエンデューロモード(2時間)、100ルーメンのエコノミーモード(4時間)、15ルーメンのフェムトモード(20時間)、50ルーメンのフラッシュモードが2つ(13時間30分)、500ルーメンのデイフラッシュモード(5時間45分)、50ルーメンのパルスモード(15時間)の8種類があります。
ルーメン数の割に極端に小さい本体、そして公称ランタイムからわかる通り、ロングライドのメインライトとして使えるようなスペックではありません。
小型で明るいアーバンライトといった感じの位置付けでしょう。
点灯中のバッテリー残量表示は、緑→緑と赤→赤→赤点滅の4段階に分かれており、ライトがオフの状態でもボタンを短押しする事で確認できます。
◆使用感
【明るさ・配光】
丸型でクセのないシンプルな配光です。上下の配光差もありません。
中心光は狭め(幅1車線分くらいかな)ですが周辺光がしっかりあるので、全体的に見ればワイドな配光と言えると思います。
ただ、見方を変えれば中心光の上方向にも結構強い光が漏れるので、対向車がいる場合はブラストモードの使用を控えて意識的に下を向けて使う等の配慮が必要です。
明るさは、小型ボディの割にかなり明るく、真っ暗な道でも十分安心して走れます。
ただ、500ルーメンという数値に期待しているとちょっと物足りないかもしれません。光量もダラダラ落ちていく感じです。
【ランタイム】
2年ほど使い込んだ個体なのであまり参考にならないかもしれませんが、改めてランタイムを計測してみました。
前述のブラストモードの場合、点灯開始から少しずつ光量が落ちていき、45〜50分経つ頃に一瞬ライトが明滅した後、一気に暗くなります。(同時にスイッチも赤点灯から赤点滅になる)
その後はポジションライト程度の明るさで光り続け、点灯開始から1時間10〜15分ほどで消灯します。
実際のランタイムは公称値より少し短めと思っておいた方が良いかもしれません。
このようにブラストモードは実質45分程度しか使えないので、よほどの短距離移動でもない限り、夜間のフロントライトとして使えるのは200ルーメンのエンデューロモードか、100ルーメンのエコノミーモードと考えるのが現実的です。
【防水性】
背面のキャップをしっかり付けていれば、防水性に不安はありません。
【その他使用感】
本製品の隠れた魅力は、15ルーメンで公称20時間のランタイムを誇るフェムトモードの存在です。(実使用時のランタイムは19時間半程度)
このモード、ほぼ1日中点けっ放しにできるので、デイライトとしての使い勝手が非常に良いです。
◆気になるところ
充電時に直接PCに挿すと本体が逆さまになるため、充電ランプが全く見えなくなってしまいます。(写真)
PC本体を少し持ち上げて確認すれば良いだけですが、ややスマートさには欠けます…
あと、本体端子は通常USB-A端子にある枠の部分がない特殊な形状で、挿した時の感触がかなり緩いです。
PCから充電中に手や物がぶつかると抜けやすいので少し気を使います。
正直、スマホのACアダプターに直接挿して充電した方がストレスがなくて便利です(笑)
◆まとめ
非常に小さな本体ながら、前照灯として使える性能がしっかり詰め込まれています。
「極めて短時間しか使えないけどしっかり明るいモード」
「ポジションライト程度の光量だけど長時間点けっぱなしにできるモード」
小型ライトでここまで両極端なモードを搭載している大手メーカーはレザイン以外あまりない気がします。
光量ダラ落ち気味でランタイムも極端に短いので、夜間のメインライトとしては全然使い物になりませんが、サブライトやデイライト、もしくは短距離の通勤通学等、割り切った用途であればなかなか使いやすい製品だと思います。
価格評価→★★☆☆☆(やや割高感がある)
評 価→★★★★☆(メリハリある点灯モードで、状況によって前照灯としてもポジションライトとしても使えるのは強み)
<オプション>
カタログ重量→84g(実測重量86g)