購入価格 ¥1820(ヨドバシ)
◆購入動機
リフレクターとテールライトが一体化した製品という特長に惹かれ(オートライトは自分にとっては全く必要ない機能でした)、2012年に1個目を購入。以来6個を買い足し・買い換えながら使用しています。
もうとことんまでレビューし尽くされた感もありますが、今更ながら投稿します。
◆製品概要
リフレクター内蔵とオートライト機能が特徴の、単4×2本仕様のライトです。
この製品が日本発売された頃(たしか2011年?)は、オートライトの種類は今ほど多くなかったと記憶しています。
テールライトでありながら大型の反射板を兼ねるためデザインは相当な無骨さで、ロードバイクのシートポストに装着するとかなりの存在感を放ちますが、キャリア付きのバイクにはしっくりとおさまるデザインです。
◆使用感
装着しているのはロード、MTB、ブロンプトン等で(過去に使用していたバイクも含む)、どれも主に日常生活、時々ロングライドで使用しています。
使用電池はエネループです。
【配光・点灯パターン】
中央にチップ型の高輝度LEDが1個、その周りに砲弾型LED4個、合計5個のLEDが搭載され、レンズは中央の高輝度LED部分が指向性が強い配光、その他のLEDの部分は拡散する配光になっています。
モードは
●ラピッド(素早くバラバラに明滅)
●ロングライフ(ゆっくりバラバラに明滅)
●パルス(ゆっくり強弱で明滅)
●点滅(普通の点滅)
●点灯(普通の常時点灯)
があります。
私は主に点灯モードとラピッドモードを使用しています。
明るさは、中心部の集中的な明るさはオムニシリーズを凌ぐものの、その他は取り立てて明るい訳ではありません。
ただ、リフレクターのレンズ全体に光が反射・透過してキラキラ輝き、発光面積も広いため、光量の割にはかなり目立つ方だと思います。
リフレクター自体の反射性能も高く、真後ろはもちろん、斜め横からの光もしっかり反射してくれるのでとても安心感があります。さすがキャットアイといった感じです。
ちなみに電池寿命を考慮してか、ラピッド、ロングライフ、パルスモードでは全てのLEDが使われるものの、点滅モードでは真ん中と両端のLEDの合計3個のみ、点灯モードでは真ん中のLED1個のみが使われます。
常時点灯モード時の電池寿命は、同社のタイト(TL-LD180)と比べるとかなり短くなっています。(本製品は30時間、タイトは120時間)
オートライトによってスイッチ操作の手間なく電池を節約できるとはいっても、電池持ちはもう少し頑張って欲しかったかな…
オムニシリーズやタイトは電池の消耗に従ってゆっくりと暗くなっていき、走行中に気づかずに完全消灯してしまう事はまずないため安心感がありますが、本製品は電池がなくなってくるとセンサーの反応が鈍くなるので、気がついたら点いていないという事があります。(こういう時こそリフレクターが活きるわけですが)
個人的には電池消耗が激しい一因であろうチップ型LEDは搭載せずに、オムニシリーズやタイトのように全て砲弾型LEDを搭載してもよかったのではないかと感じています。それでもリフレクターのレンズと相まって十分に目立つはずです。
【オート機能】
オート機能は、明るさセンサーも振動センサーも基本的には正確に感知しますが、夕暮れ時に「もう点いて欲しいのにまだ点いてくれない」と感じる時や、トンネルに入った時の反応がやや遅い(点くまで少し時間がかかる)と感じる時があります。
また、よく通る河川敷の荒れてガタガタになったアスファルトの上を通ると、時々消えている事があります。(一旦停車して改めて振動を加えると再び光り出します)
この現象はどのバイクにつけていても発生する訳ではなく、振動吸収性が悪いバイクに装着した時ばかり発生します。
推測ですが、もしかしたらライト本体に細かく激しい一定の振動が加わり続けると、一時的に振動センサーが正しく働かなくなるのかもしれません。
最初はライト本体の不具合なのではないかと思いましたが、手持ちのどの個体を使っても同じ症状が出るので、おそらく自転車や取り付け位置との相性なのでしょう。
本製品に強制点灯モードはなく、オートライトとして使うしかありません。
明るさセンサーをテープ等で塞げば走行中は強制点灯できますが、振動センサーを無効にはできないので、停車したら約50秒で消えてしまいます。
上記のようにバイクとの相性によってはやや不安定な挙動も見られるため、私は極力これ1個では使わず、基本的に信頼性の高いオムニシリーズやタイトと併用しています。
できれば強制点灯モードを設けるか、もしくは海外で売られている(今は売られていないっぽい?)本製品からオート機能を省いたモデル(TL-LD560)を日本展開して欲しいところです。
【その他使用感】
本製品について巷でよく言われる、走行中にレンズが脱落する問題ですが、私は走行中に外れた経験はありません。
ただ、初期の本製品を使っていて駐輪時にバイクを立てかけた際、レンズがポールに当たって外れた事はありました。
それ以来、電池交換の際には防水パッキンやレンズの嵌合具合をしっかりテェックするようにしています。
発売後にどこかのタイミングで改良されたのか、最近買った本製品はレンズとボディの嵌合が初期の物よりも硬くなったように感じています。
大雨の中を走る機会も多いですが、パッキンやゴミに注意してしっかりレンズを嵌めている限り、浸水した事はありません。
新発売のタイトほどの安心感はありませんが、必要十分な防水性だと思います。
【ブロンプトンへの装着について】
本体セットの中にリアラックブラケットが同梱されており、ブロンプトンのキャリア付きモデル(Rタイプ)であればそのまま装着が可能です。
◆まとめ
オートライトのセンサーがどこか信用ならなかったり、走行中に外れた事はないと書きながらもレンズの固定に若干不安があったり、不満点もある製品です。
それでも発売当初から懲りもせず何個も何個も買い足し・買い替えているのは、リフレクターを内蔵しつつしっかりした造りのテールライトがこれしかないからです。
リフレクター内蔵のテールライト自体は他にも存在しますが、それらはキャリア取り付け専用だったり、防水性が皆無だったり、肝心のリフレクターがまともに機能しなかったり、点滅のみでボタン電池専用だったりと、なかなか満足いく物がありません。
その点、本製品は不満点もあるものの、リフレクター内蔵と大きさによる被視認性、必要十分な防水性、豊富な同梱パーツ、価格の安さ等、魅力的な点が多いです。
個人的には、こういった製品に見た目のスタイリッシュさは要求しないので、そろそろセンサーやレンズ固定の信頼性をもっと高めて強制点灯モードを備えた後継モデルの登場を期待しています。
それまでは今後も腐れ縁のように本製品のお世話になり続けるでしょう。
価格評価→★★★★★(多機能さや付属品の充実具合を考えると安い)
評 価→★★★☆☆(保安部品としての信頼性が若干…)
年 式→2018
カタログ重量→ 82g(ブラケット・乾電池含む) (実測重量 本体のみ45g)