購入価格 ¥2750(ヨドバシ)
◆購入動機
以前は主にRAPID X2やX3等、大光量の充電式テールライトを使っていましたが、最近、テールライトに関しては乾電池式の方が自分の使い方に合っているのかなと感じ始め、少し前から徐々に乾電池式テールライトへと回帰していました。
そんな中、キャットアイから久々に完全新作の乾電池式テールライトが発売されることを知り、発売直後に思わず購入しました。
◆製品概要
基本的には以前からあるオムニ5、オムニ3等と同系統の、省エネで電池が長寿命というのが売りのモデルです。
タイトは、前述のような売りに加えて、防水性能の強化がなされているのが大きな特長と言えるでしょう。
パッケージに「ブルベ・ロングライドにおすすめ」「走行中の振動に強い頑丈なボディ」と記載されているところからも、スペックの派手さよりも信頼性、堅牢性を重視していると読み取れます。
◆使用感
私はブルベには出ませんので、日常の普段使い、ロングライドでの使用感を書きたいと思います。
【明るさ・配光】
同系統の製品である、オムニ5、オムニ3との比較ですが、満タンにしたエネループを使用した時の明るさは オムニ5>タイト>オムニ3 の順番だと思います。(写真は左オムニ3、中オムニ5、右タイトです)
タイトはカタログスペック上の使用時間が点灯で120時間となっており、省エネで名高いオムニ3の点灯100時間というスペックをも凌ぐ性能を誇っています。
オムニ3を超える電池寿命を持ちながら、オムニ3よりも明るくなっているのはLEDの進化なのでしょうか。
見方を変えると、LEDが同じ5個だからといってオムニ5ユーザーの方が本製品に買い換えると、若干光量が落ちたと感じられるかもしれません。
配光は概ねどれも同じような印象ですが、オムニ5、オムニ3のいかにもレンズでコントロールしたような配光と比べて、タイトは若干光の広がりが自然でムラが少ないように感じます。(実使用の場面ではほぼ差は感じません)
【その他の使用感】
タイトの売りは前述のように防水性ですが、残念ながら使用開始から現在まで土砂降りには遭遇していないため、これはまだ評価しかねるところです。
しかし、小雨や雨上がりで使用した限り、浸水しそうな気配は全くありませんでした。
本体は消しゴムのような構造になっており、電池交換時にはレンズ部分を持ち、下部のダイヤルを外して(余談ですがこのダイヤルは同社のフレックスタイトのブラケットを固定するダイヤルと同じ物です)電池が入った中身の本体を下から上へ押し出して外します。
この本体の上下にはパッキンが装着されており、使用時は前述のダイヤルを閉めて防水性を確保する構造になっています。
オムニシリーズは電池交換の際にパッキンが外れそうになったり、電池交換を繰り返すことでツメの嵌合が緩くなって前面レンズが外れやすくなるといった弱点がありましたが、タイトは構造上、このようなトラブルの心配はありません。
細かい部分ですが、スイッチの感触もオムニシリーズとは大きく異なります。
オムニシリーズはスイッチ自体がかなり小さく、ある程度強く押し込む必要がありましたが、タイトはスイッチボタンが大きく押しやすくなり、軽い力で操作可能になりました。冬用の厚手のグローブをしている時には、このスイッチの押しやすさは助かります。
ちなみにタイトは縦向き使用を前提にしたようなロゴ配置になっていますが、ブラケット嵌合部は4方向に対応しており、横向き使用も可能です。(横向きにした場合、スイッチが横に来るため、もしかしたら防水性能に多少影響は出るかもしれません)
【気になる所】
タイトは本体と外側レンズをダイヤルで固定する構造なのですが、防水性を高めるためかパッキンとレンズとの間がかなり窮屈な作りになっています。このため、ダイヤルをしっかりと閉めようとしてもパッキンの反発力が働いて、最後まで締め込むには結構力を必要とします。(几帳面に最後まで締めなくても防水上は問題ないのかもしれませんが)
◆まとめ
目新しい機能はないものの、オムニシリーズの弱点を克服して、自転車用テールライトとしての基本性能・信頼性を真面目にしっかり底上げしてきた製品だと思います。
パッケージを見る限り、ブルベやロングライドといった環境での使用を想定した製品のようですが、この質実剛健な造りは日常生活で自転車を使うユーザーにも適していると思います。
価格評価→★★★☆☆(発売直後なので仕方ないと思うが、個人的には2000円くらいが理想)
評 価→★★★★★(性能は文句なし)
<オプション>
年 式→2019年
カタログ重量→ 本体・乾電池のみ49g(実測重量 本体のみ27g)