購入価格 ¥25000
何度か欲しくなっては、やっぱりやめた…という繰り返しがあったが、ついに買ってしまった。
ちゃんとした心拍計が欲しいな、と思っていたらコレである。Wiggleのセールにまんまと乗せられた。
800はさすがに高いし、日本地図導入のコストや情報に乏しかったこともあって見送り。
いずれグレードアップする余地を残したとも言うw
以下、細々と語るが、本体を持っていない人にとってはおよそ面白くないであろう長文なので、
購入検討中の人に向けてEdge500の特徴をざっと説明。
・通常のサイコンの上位互換と言うよりは別物。起動時衛星捕捉に時間がかかる、18時間しかバッテリーが持たない等、勝手が違う。
・機能は全部入り。GPSによる現在地、標高、速度、ケイデンス、心拍数、出力、ついでに温度の表示と記録が可能。勾配のリアルタイム表示も可能。
・表示項目のカスタマイズ性に優れ、1~8項目表示*3画面の設定が可能。8項目表示はちょっとごちゃごちゃして読みにくい。バックライトは優秀。
・アラート機能が充実していて、衛星捕捉またはロスト時、ロギングを忘れてスタートしたとき等、たまごっちのような電子音でお知らせしてくれる。
・指定した時間・距離のあいだ、目標心拍数、ケイデンス、速度ゾーンから外れるとアラームで怒られるワークアウト機能はローラー台のお供に最適。
・予めいれたコースデータを用いて、簡易的な地図表示やプロフィールマップ表示、ゴーストとのタイムアタック勝負が可能なコース機能。
・Garmin純正のソフトウェアは、ビール飲んで鼻クソほじりながら片手間に作ったとしか思えない程の酷い出来なので、創意工夫でもって快適環境を構築する覚悟をされたし。
・ちゃんとした、自分にあったログ管理ソフトを見つけたら、1日のライドを振り返ってみたり、トレーニング記録をつけたりできる。
さて、ココからは若干濃い話。
本体は58g。GSC10センサーやブラケットを含めると、バイク重量は100gほど重くなる。
駆動時間は18時間。1日100~200km程度なら電池残量の心配はいらない。
本体の造りはよく、外周を覆っているゴムが頼もしい。バイクに取り付けると前面に位置するGARMINロゴ部分は触ると硬いので、プリントではなく下地の樹脂を出っ張らせているようだ。
裏面のUSB端子カバーは、防水を考えるとこんなもんか。開閉のしにくさは気にならなかった。
サイド部には左右それぞれ2個、合計4つのボタンがある。ちょっと押しにくいので、使用頻度の高いボタンは正面にあると良かった。
箱を開けたらまずは本体を充電。普通のサイコンはボタン電池だが、Edge500はリチウムイオン電池を内蔵している。
各国プラグ形状対応の充電器が付属するので、ミニUSB端子をEdge500の裏面にブスリと突き刺して充電。
充電中にGSC10スピード・ケイデンスセンサーのセットアップ。
これが良く考えられていて、シンプルながら調整しやすい。マグネットを検知するとLEDが光るようになっているので、正しくセットできたか一目でわかる。
また、ブラケットをステムに取り付け。これは縦横どちらでも取り付けできるのでハンドルにも設置可能。2個付属するのでサブバイクにも取り付けられてちょっと嬉しい。
取り付けバンドはゴムのOリング。不安になるが、意外とちゃんと固定できる。見た目もスッキリするし軽量。
しかし、Oリングがいっぱい付属するのが、経年劣化を暗示しているようだ。高価なEdge500をすっ飛ばさないようにこまめにチェックが必要だと思う。
まだ充電が終わらないのでPCにGarmin Training Centerをインストール。このソフト、はっきり言ってゴミだが、各種設定ツールとして必要である。
Macは持ってないのでわからないが、ここのレビューやブログを見る限り、各自工夫してどうにかなっているみたい。
初回電源オンで本体の初期セッティング。
言語、12-24時表示設定、あとはライダーの身長や体重の入力など。
ふざけて、読めない言語に設定してしまうと、メニューが読めず元に戻すのに一苦労なので注意されたし。
私は英語版を買ったので英語に設定。難しい言い回しがあるはずもなく、単語さえわかれば問題なく使えると思う。
従来のサイコンにあるような、現在時刻とタイヤ周長設定はしなくても良い。
時刻はGPS信号を受信したとき自動で調整されるし、タイヤ周長も、スピードセンサーからの信号とGPS信号を照らし合わせて自動的に設定される。
ただ、周長自動設定は誤差があるようなので、手動で入力したほうが安心できる。
次にPCと接続。Training Centerを起動してEdge500と各種データの送受信ができる。
安静時心拍数や最大心拍数、心拍ゾーン、あとは速度ゾーンの設定はPC側からでなければできない。
心拍ゾーンは、最大心拍数を100%、安静時心拍数を0%として、任意のパーセンテージで5つのゾーンに区切ることができる。
心拍トレーニングについて適当に調べ、
ゾーン1(65~75%):LSD
ゾーン2(75~80%):ミドル
ゾーン3(80~85%):メディオ
ゾーン4(85~90%):ソリア
ゾーン5(90~100%):インターバル
と設定。
なお、Edge500の画面上では、心拍数(bpm)、運動強度(HRR%)、最大心拍数との比率(%)、ゾーン表示(例えばメディオ中は3.5などと表示される)
を選べる。
私は、今どの程度の強度なのか一目で把握できる運動強度表示(%)にしている。
安静時心拍数の計測は、起床時に測るのが良いみたいだが、ハートレートセンサーをつけて、Edge500でログを取りながら寝るのが確実。
ベッドに横になってリラックスした状態では40~50bpm。しかし腕をあげるだけでもすぐに心拍が上がって面白い。
そうやって遊んでいる間に寝てしまい、翌朝ログを見ると最低37bpm。低けりゃいいってモノでもないがちょっと嬉しい。
最大心拍数の計測は、220-年齢なり、峠でもがくなり、お好きな方法を。こちらは190に設定したが、ログを見る限りはもう数拍低いかも。
Training Centerからは、プロフィール設定に加え、ライド履歴の管理、ワークアウトの送受信、コースのインポートなどが可能。
画面のカスタマイズ性は抜群で、1項目から8項目まで、好きな位置に好きな情報を表示できる。それを3画面セット可能。
普段表示する内容は、必要な最低限度に絞ったほうが見やすい。
私は速度、距離、走行時間、現在時刻を常時表示できるTOPEAK V10X
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=7538&forum=85と併用しているため、Edge500の表示内容は、運動強度、ケイデンス、心拍数、勾配、ラップ距離、ラップタイムの6項目。最初2つは大きめに表示される。
2画面目は、別のバイクで使うときやナイトラン用。こちらは速度、現在時刻、運動強度、ケイデンス、走行距離、走行時間、ラップ距離、ラップタイム。
3画面目は速度やケイデンスの平均値等、乗車中振り返ることが多いデータを集めている。
また、ワークアウト中は別にもう1画面設定可能。こちらは画面上半分のみなので1~4項目。下半分にはトレーニング内容に合わせて、残り時間や残り距離等が表示される。
ワークアウト機能はローラー台トレーニングに最適だと思う。目標とする心拍数やケイデンスゾーンから外れるとアラームで警告されるし、
残り時間や距離が表示されるので、効率的にトレーニングできそう。俄然ローラー台が欲しくなる。
コース機能もまぁそれなりに楽しめる。
地図は表示されないが、予めルートラボ等からコースを転送しておくと、コース図またはプロフィールを表示可能。
縮尺変更不能で使い勝手は悪いものの、初見のコースを走るときは役立つかな。
ワークアウト、コース共に言えるが、ログ計測のスタート・ストップやモード終了がいまいち分かりづらいので、積極的に使う気にはなれない。
他、便利機能としては高度補正機能。GPSの高度計測は不正確なので、Edge500は気圧計と温度計で高度を計測しているのだが、こまめに補正してやる必要がある。
Edge500はElevation Pointを10個まで登録可能。任意の地点で高度を入力すると、その位置で計測開始する時に高度補正されるようになる。
家の前で設定しておくと良い。なお高度はGoogle Earth等で調べられる。
本体については満足。ボタンの押しにくさや、ワークアウト・コース機能での操作不満があるものの、
従来のサイクルコンピュータとは一線を画す機能とカスタマイズ性。コンピュータと呼ぶにふさわしい出来。
しばしばファームウェアもアップデートされているので、今後不満点が修正されたり、夜間のみバックライト常時点灯機能が実装されたらうれしいな。
Garminのセンサーだけの問題では無いのだが、上半身に脂肪も筋肉も無いせいか、ハートレートセンサーがずり落ちてくる。
ゴムのストラップを短く調整すると締め付けがきつく苦しい。
ブラジャーみたいに肩紐をつければ落ちてこなくなるんじゃね?と思ったが、
汗に濡れたジャージから透けて見えることを想像すると、未だ実践する勇気は無い。
価格評価→★★★☆☆
評 価→★★★☆☆