Garmin Edge 705
購入価格 64,800円
私が購入したのはハートレートモニタとスピード/ケイデンスセンサが同梱されたロード・パフォーマンスパッケージのチームエディション。
どうやら業者がポンド安時に仕入れたものらしくヨーロッパ圏の地図が入ったmicroSDカードが付属していた。
GPSとして
ハンディタイプのGPSレシーバはGarminのGPS12XLと日本語版のeTrax Legendを使ってきたが、自転車に最適化されたものを使うのは初めてだ。
フィットネス系の為かシステムが大幅に変わったColorado以降の為か従来のGarminのインターフェイスや動作がやや異なり、大きく違う点は、
・ログの記録が明確にスタートボタンを押さないと始まらない
・電源の再投入でもログのリセット(記録自体は消えない)しない限りログは継続した形で記録される
・緊急時のウェイポイント登録であるMOB(Man OverBoard=落水)が出来ない
・日の出、日没の時間を単独で見る事が出来ない(表示項目の設定で出す事は可能)
・満潮・干潮等のデータは無い
・ルートとは別にコースとしてログから順路を登録出来る
という感じで“辿った道が安全な道”という考えは無く、コースまで走っている間は記録せずにコースのみのログを残す等の使い方を想定しているようである。
GPSレシーバとしての性能はかなり高く、SBAS(衛星航法補強システム 米国のWAAS、日本ではMTSAT)に対応していないが軌跡を道路にロックしなくとも実用十分な精度が得られている。
私が以前持っていたGPSレシーバには無かった機能として、対応したデータが入っている地図を使用している際に使えるルート案内の機能があり、フリーで配布している地図では機能しないがUUD製の日本地図等を入れておけば簡易的なナビゲーションとしても使え、ルートから外れても自動で再検索するように設定も可能。
サイクロコンピュータとして
サイクロコンピュータとしては自転車を3台まで登録可能。
それぞれに自転車の名前、タイヤ周長、積算走行距離(手動入力可)、重量、使用センサーを設定出来る。
この積算走行距離はログを記録している時のみ加算されるので注意が必要。
走行距離やスピードは基本的にはGPSによる動作で、GPSからの電波が途切れた場合にスピードセンサを使用するようである。
タイヤ周長は事前に入力するか、オートでGPSとスピード/ケイデンスセンサの組み合わせで算出するかを選ぶ事が出来る。
オートの場合はしばらくは不安定なので大雑把な周長を入力した上でオートにして、数値が安定したら固定して使うのがいいだろう。
センサーが無くても手動で入力すればいいのでメインの自転車だけにスピード/ケイデンスセンサを付け、他はEdge単体で使う事も出来る。
スピードセンサとケイデンスセンサは一体なのでMTBの様にチェーンステーとクランクが離れているフレームでは設置に一工夫必要になる。
私の場合はケイデンス用マグネットに重ねてネオジウム磁石を磁力だけで貼付けて使っている。
こうすると何か障害があってもネオジウム磁石が外れるだけで済むし、3ヶ月程の使用で外れた事はあっても、その強力な磁力でクランクに張り付いて紛失はしていない。
スピード、ケイデンス、パワーメーター、心拍で上下それぞれに数値を設定出来、アラームを鳴らす事が出来る。
ハートレートモニタとして
ハートレートモニタは意識していなかったものの、購入したセットに入っていたので使ってみると、反応は少々遅いものの前記のように任意の心拍数で上下それぞれ数値を設定してアラームを鳴らす事が出来、メーターを見る事無く走る事に専念出来る。
総合的に見て
少々癖はあるが現時点で最強の自転車向けGPSレシーバ/サイクロコンピュータだと言える。
今回は触れなかったが過去のハンディGPSレシーバと違い、積極的にログをコンピュータと組み合わせて使えるようになっているのはトレーニング用としてよく考えられている。
日本語版も高価ではあるが出ているので英語である事やサポート等が不安な場合はそちらを購入するのもいいと思う。
英語版に抵抗が無ければ関東以南であればルート検索は出来ないがフリーの地図もあり、とりあえずそれを入れて試してみるのがいいだろう。
価格評価→★★★★☆(色にこだわらなければ在庫も潤沢でもっと安く購入出来る)
評 価→★★★★★(出来ればログの記録等は従来通りの動きをするモードも欲しい)