購入価格 ¥11,537(送料込み、AliExpressにて購入)
中国のメーカーiGSPORTのGPSサイクルコンピュータ。
amazonやネットでは販売はあるものの実店舗では殆ど取り扱いがなく、このCBN上でもレビューが無い代物。
調べてみてもTwitter上はおろかブログでもレビューがなく、海外のレビューサイトで幾つか文章を見かけるくらいの全くな未知な商品。
ただ、今回をこれを手に入れるにあたって、色々と海外のブログやら某巨大匿名掲示板やらを調べてみると、このサイコンはGPSナビが使えるとか、中々面白い機種。
自身は今は「polar V650」と言うこれまたGPSナビ付のサイコンを所持しているのですが、今現在この機種は40~50km走ると謎の「GPS飛び」でまともにナビが出来ない状態(一部の情報ではGPS衛星「みちびき」が影響しているとか)に陥ってまして、「ん~どうすっべかなあ」と思ってた矢先だったので、「まあ誰もレビューしないのなら簡単に?自分が」と思いつつ、ここに挙げさせて頂きます。
さて、このiGS618という機種なのですが最初に総括すると、「今現在発売されるOSM(Open street map)を利用したGPSナビ付サイコンの中で、海外通販等を使えば一番値段が安い機種」
もう、ここに尽きると思う。
先にも書いた様に実店舗では販売がなく、基本ネットでの販売ですがamazonを見ると17000円前後、海外で見てみるとAliexpressのセラーで安くて11000円前後、この分野で一番のシェアを持つガーミン、そのガーミンの520Jが非公式の有志が作成している地図を入れ込めば地図付きナビに変わるけど、それでもamazonで35000円。
流石中華、と言えばそれまでなのだけど、520Jを買う金でこちらが三台買えるというのは。
説明書には日本語表記が全くなし。
amazonで買っても日本語の説明書はつきそうにないのだけど、とりあえず本体自体は日本語が選択可能。何気にこの価格でカラーは凄い。
センサーはant+対応。
日本語表記がところどころ怪しい部分があるので推測しながら設定したのだけど、上の画面の「リズム」はケイデンスの事だと思われます。
ただ、不思議なのは走行中のデータフィールドにはきちんと「ケイデンス」って表記されてあったり。流石中華製。
センサーは一体型対応。(ケイデンス、スピード)
サイコンの中にはケイデンスとスピードの一体型に対応していない物や、某ユピテル(某じゃねーじゃん)の商品の様にant+としながらも自社製品しか対応しない商品もありますが、GIANTの2IN1スピードケイデンスセンサーでペアリングしたところ無事?認識。
で、HRMは心拍計なのはおいといて、この機種、推測するにパワーメーターとシマノDi2を含む各メーカーの電動のギア数とバッテリーの残量が見れるっぽい。
当方機械式なので確認は出来ていないのだけど、海外でのフォーラムやブログを見ると電動に関してはシマノ、SRAM、カンパまでサポートしてるとの事。ほんとかよ。
ただ、シマノDi2に関しては開発中と言う情報も。どちらにしても今の自分では分からない。どなたか調べてください。
GPS設定画面。
測定に関しては通常の?GPSとロシアの衛星Glonassを利用する設定と中国の衛星北斗を利用する設定。
これも海外のフォーラム等でGlonass等を使用するとバッテリーの消費が30%上がる、みたいな事を書いてある文章を発見したが真偽分からず。
「GPS状態」ってのは「修正なし」と「オフ」だった。
ゾーン設定もできる。
例えば心拍数なら、自分の設定した心拍…例えば上が160以上あがったら、下が120を切ったらアラームを鳴らすという設定ができます。
なので、この場合はLSD下での運動時に有効かと。
データフィールドの画面の項は一ページに最高10個。
上の画面では9個並んでいますが、ページ数を最高6つまで増やすことが出来るのと、各ページの項目は変更可能。
勾配もグラフで見る事が可能。
グラフ以外にデータフィールドの項目を最高4つまで増やすことが可能。
何かもう致せりつくせり。
で。
肝心?のナビ機能に関してなのだけど、やっぱり価格は価格。
OSMを使用している時点で簡素なものなのですが、無いよりまし。
iGPSPORTのHPのサポートページよりファームアップにて、Ver1.07に挙げた後にマップを別途ダウンロードする事により、表示が可能となります。
OSMなので基本注釈が何も入らないことに加えて、倍率が最高で250mまでしかないのが惜しい。ひっじょーに惜しい。
せめて100~150mまで表示したいところ。
ただ、この画面では出ていないですが、ルートナビ上からファイルを読み込ますことが出来、しかも読み込ませたファイルでのナビが行われる。
実際にライドしてみると、主要道路に関しては1km前からピープ音、矢印と共に左右の方向を支持してくれるが、小道に関してはその表示が出ない。
後、バグがあってノースアップの項があるのにそのチェックを外しても地図上では全く変わらず。
それとデータフィールドを表示できるのに、左の項が表示されない。なんでだよ。
ただ、この価格のサイコンの機能では他に類を見ないと思う。
因みに、走行データはiGPSPORT上か、もしくはスマホ、iPhoneのアプリで管理可能に加えてSTRAVAにもアップできるおまけつき。
後、マウントはガーミン互換。
ここだけの話、このiGS618はOEM(相手先ブランド製造)の商品がいくつか発売されていて、台湾のAcerの傘下Xplovaが発売している「Xplova X3」なんかはUIが多少違うものの、まるっきりiGS618。
なので、このiGS618はXplvaのスマホアプリでも連携は可能だったりする。
因みにバッテリーの持ちはメーカー発表で22時間。
これはバックライトを消してセンサーを何も使わずに走ると…だと思うのですが、画面の表示がパーセンテージで出ていないので、実時間がいまいち分からず。
丸一日(10時間弱)走ってみた時にはまだバッテリーの残り表示はありましたので、まあ、それなりかなあと思われます。
…と、ここまで書くと「おお、バグが多少残るもののこの価格でここまで出来るのは凄いね」みたいな話になると思うのですが、地図の縮尺以外にもう一つ非常に惜しい点が。
画面がひっじょーにみづらい。
もうね…。
バックライトが光る分にはまだいいんですけど、反射型の液晶使ってないのが災いしてか、バックライトが消えた日には奥さん!
闇夜の黒牛のレヴェルじゃないくらいに、途端に見づらくなるんです。
バックライトの設定もある事はあるのですけど、最短15秒から最高「長に」って書いてあって。
「長に」って何?「に」ってなんだよ!?「常時点灯」の意味だとだとはおもうのですが、そもそもバックライトの設定が、夜間にバックライト光らす設定しかない上に「自動」と「オフ」しかなくて、どー言ったらよいのか、かゆい所にいまいち手が届かないというか…。
まあ、バックライト消えたらその都度ページ変えるとまた点灯するのですけど、それも面倒くさい。
と、まあ色々と簡単に?書きましたが、ぶっちゃけ恐るべしなコスパの良いサイコンだと思います。
使用するには設定を含めてすこ~しばかりクセがありますけど、画面の見づらさバグが改善されるなら万人に?お勧めできるかもしれません。
価格評価→★★★★☆(この価格でこの機能なら十分ですが、満点とは思わない)
評 価→★★★★☆(バグ直してほしいのと、液晶が見やすければ満点に近かった)
<オプション>
年 式→ ごめんなさい分かりません
カタログ重量→ 90g