購入価格 ¥1,700
サイクルコンピューターの取り付けスペースを増やすためのマウントです。
同社からは より軽いカーボン製のマウントもリリースされていますが、こちらはアルミ製なので10gほど重くなっています。
にも関わらずアルミ製のこれを選んだのは、表面がザラザラしていたからです。
カーボンパイプは 表面がツルツルしていて、これに比べて取り付けたコンピューターのズレにくさで劣る可能性があります。
また、ハンドルをつかむ部分の形状からして 31.8mm以外の径には使えないようです。
CATEYEのCC-RD500Bストラーダスマートを取り付け、その脇にVOLT800をぶら下げました。
こういう事を よりスマートに済ませるのがレックマウントという訳ですね。
もちろん レックマウントの存在は以前から知っていますし、レックマウントの購入も視野に入れた上で これを買いました。
もしレックマウントを使った場合、ライトとコンピューターが どんな風に付くのかを確認する為です。
が、結果から言えば 最初にレックマウントを買わなくて正解でした。理由は後述します。
ストラーダスマートとのマッチングですが、端末とマウントが干渉してしまうので これ以上 外側にずらす事ができません。
この状態で、VOLT800がギリギリ収まる程の空間しか残っていませんでした。
キャノンデールのロードフレームは、年代によっては リヤブレーキアウターをヘッドチューブで受けているものがあります。
しかも ヘッドチューブの右前から通してあるので、アウターケーブルがデロデロに長くなってしまい
ライトを付けると こうなります。ギリギリで接触していませんので、ハンドルを切れば当たるでしょう。
左前/右後ろブレーキの配線は アウターの流れが綺麗になるのですが、こういうバイクは例外です。
VOLT系のライトは前後への張り出しが長いので、バッテリー後端とステムが干渉してしまい
光軸を これ以上は下に向ける事ができません。
この角度なら、照射範囲が丁度よくなるので使用上の不都合はありませんが、クランプ部の大きいステムでは要注意です。
購入時、実際に ライトやコンピューターの寸法を採っておいて吟味する、という事を一切しなかったので
さっきから何かと良い感じにおさまっているのは只の偶然です。いきあたりばったりは怖いですね。
1ヶ月ほど使用してみた上で、改めて評価させていただくと「多分もう使わない」という結論になりました。
理由は極めて単純な事でして、このマウントを使う以上 ライトは下にぶら下げる事になるのですが、
その状態だと バッテリー残量インジケーターが見えなくなります。
VOLT300/800は、本体上部のスイッチが インジケーターを兼ねており、
バッテリー残量が20%を切ると 赤いLEDが点灯し、スイッチを透過して光ります。
ライトをハンドル下側に付けてしまうと、乗車時の姿勢からはスイッチの点灯が全く目視できなくなってしまうのです。
キャットアイのLEDライトは、電池切れ寸前まで電圧が変わらないように設計されており
「そろそろライトが暗くなってきたから電池が切れそうだな」という判断が全く出来ません。
夜間走行時に 突然ライトが消えた、などという経験はありませんが
電池切れの予兆が読めないというのは そのリスクが増大する事と同義です。
街灯の無い道路で 目の前が真っ暗になったらと思うとゾッとします。
ライトを上下さかさまに付けると、当然ながらスイッチも下を向きます。
ロービームからハイビームに切り替えたい時、ハンドル下のライト、の更に下側の
スイッチを走行中に押すのは非常に面倒です。
僕は基本的に コンピューターがハンドルバーより上に付いている状態が好きではありません。
このマウントを使うと、キャットアイ純正台座の厚みぶん コンピューターが持ち上がる格好になり 不恰好(主観)に見えます。
OF-100やレックマウントは、画面とハンドルバーをツライチに設定できますので この限りではありません。
やはり アルミ製なので、重量はそれなりに嵩みます。プラスチックと金属の比較なので仕方ありません。
レックマウントの重量は知りませんが、ベネフィットと大して変わらないはずです。
「あなハン29」のボツ写真です。
見ての通り、ハンドル上のスペース「だけ」は節約できます。
それでも、ここまでグダグダ書いてきたように 多数の問題点が発覚したため 今日を以って使用終了、
またレックマウントの購入も見送る事となりました。
使い道は・・・そうですね、ハンドル上にメーター類やライトがびっしり並んでいる人ならうまく使えるのでしょう。
ただ、元より ほぼ何も付けていない僕には使いこなせません、というレビューでした。
価格評価→★★★★☆
評 価→★☆☆☆☆